ギリシャへ⑨アテネでの休日 | かけはし

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日本とヨーロッパの交流コーディネイターのさんぼです。
草の根のちいさな交流が広がれば、きっとお互いにわかりあえる、受け入れられる。

アテネでは学生は小グループに分かれてあちこち見学して回ったようですが、わたしと夫は、仕事できている事もあり、そもそもあまり観光に興味ないので、入場観光はアクロポリスだけで、あとはぶらぶら街を歩いたり、市内周遊観光バスに乗ったりしてアテネでの時間を過ごしました。


ところでこの市内周遊観光バスですが、どの街にも同じようなサービスがあると思います。多くの場合はダブルデッカーのオープンカーで、各国語のアナウンスを選べるようになっていて、有名どころには停留所があって、自由に乗り降りできるのです。チケットは一日券、二日券など期間を選べるようになっている。

わたしはこれが大好きで、一人でどこかに行く時など、よく乗ります。これで大体の街の地理感覚を得ることができるし、移動のために使うこともできるし。アテネでは一日券が20ユーロだったと思いますが、これはわたしにとっては出す価値あり。

また、当初の予定ではわたしはアテネから飛行機でドイツに戻り、彼らの帰国日にスイスまで移動して夫と運転を交代するはずでしたが、あまりの荷物の多さに、一人では到底荷積みが出来ないと夫から残るように懇願されたため、最後までついて行くことになったんですが、そのため六泊ぐらい余計に泊まることになったため、服が足りなくなりましたのでお買い物。

そもそも持ってきたズボンも2本はパンパンにきつくて不快だったので、良い機会と思ってアテネのショッピング街を徘徊しました。

体重が変わらなくても、歳を取ると体型が変わるんですね。

お洋服の買い物の際に夫が一緒だと鬱陶しいので、彼を高級カフェに座らせ、美味しいケーキとコーヒーを与えてブティック街に繰り出しました。嘆かわしいのは、世界中どこに行っても同じファストファッション店舗がずらりと軒を連ねていることだけど、ここアテネも同様で、日本でもドイツでもどこでも見られる大メーカーのブティックばかりでした。せっかく外国にいるのだからそんなところでは買いたくありません。

わたしは鋭い目で左右のブティックを観察しながら足早にブティック街を調査し、やっと一件ギリシャで作られているであろうメーカーのブティックを見つけて、そこで全部揃えました。「絶対ここで全部見つけてやる」と決心し、その気になれば案外買い物は一件で済むものです。ブティックの選定が大事ですが、今回はあたりでした。ズボン2本とブラウス2着を電光石火で選び、所要時間15分で夫の元に戻り、再び周遊観光バスに乗車して見学。最後はお土産屋さんやレストランが集まるプラーカ近くで降りて、お食事です。



とにかくワインが口に合う。半リットルで4-5ユーロで安いし。

あとどこのレストランでもフライドポテトが美味しいのにはびっくり。大量に作るんだろうから、絶対に冷凍ポテトを買って揚げてるに違いないんだけど、どのレストランでも細かったり太かったりが混ざっている自家製っぽいフライドポテトが出てくるし、しかも、ほとんどの場合、揚げたて熱々でとても美味しい。

お魚も(ギリシャ人のうちの運転手によれば、アテネで魚なんて食べるもんじゃない、らしいけど)、塩味も程よく、こんがりとジューシーな仕上がりで、とても美味しかった。お醤油持ってきても良かったなあ。まあ、わたしは食べ物に文句を言うことはほとんど無く、なんでもだいたい美味しいと思って食べるんですが、ギリシャの味はかなり気に入りましたよ。住めるね。ここに。


散々食べてお腹いっぱいになり、地下鉄の駅まで歩く途中に、暇そうなタクシーがいたので、タクシーでホテルまで帰ることにしましたが、渋滞もあったので、多分15分ぐらい乗ったんですが料金が4ユーロ50セント。乗車中観光案内してくれたり、色々と便利情報をくれましたので、夫はチップ大はずみで10ユーロ払っていましたよ。


食べ物は美味しい、人々は親切。気に入りました。ギリシャ。


さんぼ