何しろフェリー乗り場が遠いので、移動には2日かかりますので、もうドイツに向けて帰路に着く日になってしまいました。
移動は700kmぐらいです。ここがドイツならば、アウトバーンが充実しており、万が一の事故渋滞などあっても、すぐにプランBの代替ルートに切り替えることができる場合が多いんですが、ここは事情が全く違う英国。ドイツならば700kmなら大体9時間ちょっとかな、休憩入れて、と思います。フェリーの出航時間が23時で、チェックインが21時なので、8時半ぐらいにグラスゴー出れば良いんじゃないの?と思っていましたし、なんなら途中通るリーズとかケンブリッジなんか見学できちゃうかもなー、なんて思っていましたが、夫と同僚運転手はわたしのアイディアを鼻で笑い飛ばし、異口同音に「なに夢見てるんだ」と切り捨て、出発時間を7時15分に設定しました。早く着きすぎて、港で4、5時間待つ羽目になったらどうするんだろう、とは思いましたけどね。でもこんな場合、今までの経験で夫の言うことには間違いは無いんです。だから、なにも言わずに7時ちょっと過ぎに出られるように、メンバーに連絡しました。
ちょっと走ったら、すぐにグレトナグリーンと呼ばれる、駆け落ち結婚で有名な場所に着きました。
18世紀の中頃の事ですが、その当時イングランドでは、親の許可がある21歳以上の男女のみしか結婚できなかったのですが、スコットランドではその法律は適用されずに、男は14歳以上、女は12歳以上だったら、誰でも親の許可なしに結婚できたそうなんですね。だから、その当時、イングランドから、なにがなんでも結婚したいカップルがスコットランドに殺到し、グレトナグリーンはイングランドとスコットランドの国境に位置している街なので、ここにもイングランドからの駆け落ちカップルがわんさか訪れたんですね。
だからこの街は今でも結婚式を挙げるカップルが多くて、その舞台になった鍛冶屋は今は素敵なショップを併設した記念館となっています。
我らはここで、ちょっとした休憩とショッピングを楽しみました。ああ、わたしはここでお土産買ったな。そう言えば。スコットランドツアーに続いて二つ仕事を受けていたので、その時に会うであろう知人のガイドさんやお友達、ドライバーにプレゼントするためにショートブレッドを買ったんだ。
あとは自分のためにマーマレードの小瓶。自分のために今回の旅行で買ったのは、マーマレードとショートブレッドだけだわ。もしもエディンバラで美容院に行かなかったとしたら、旅行中使ったお金は1500円ぐらいだわ。
トレーラーに楽器を積み込む。これも何度もやっているので、みんなすっかり慣れました。音楽学校の指導者が、音頭を取って、子供達に指示して、効率よくパズルをはめ込みように積み込みます。
下はお土産屋さんの店先にあったイギリスのお花。この無造作な感じがイギリスっぽいなあ、と思っちゃいます。
そして休憩後、バスはさらにHarwichに向けてどんどん進んでいったのですが、途中で遂にトラブルに見舞われました。アウトバーン上で、家畜満載のトラックが横転したか何かで、家畜がアウトバーンをうろうろしているらしく、閉鎖になっちゃったんです。再開するのが何時間かかるかわかりません。
少し考えたあと、夫は、Uターンして、別の道を進むことに決めました。問題は我らの車はトレーラーがついており、物理的にUターンがその道路上ではできないこと。
そんな時、夫の判断は早いです。トレーラーを一旦外して、バスだけなんとかUターンして、方向転換したあと、トレーラーを屈強な人物達で人力でバスのところまで持って行って、再度取り付ける。
トラックの運転手さん達もいっぱい降りてきてくれて、人力で何トンかあるトレーラーを動かして、バスにもう一度くっつけました。
そして、名もない(名はあるでしょうが)細い道をうろうろと走り回って、とにかくHarwichのある方向にバスを走らせました。こんな時ナビはあまり役に立たないですね。ナビはまだこの事故のことを知らずに、なんとしても今クローズしているアウトバーンに我々を誘導しようとするからです。
本当なら出航の2時間前にはチェックインせねばなりませんが、間に合うかどうか、全くわからない状態になりました。これは緊急事態です。
続きは今度。
さんぼ


