お肌のお悩みを伺うと、多く言われるのが、「乾燥」「シミ」「たるみ」「しわ」。
これらの4つが代表的です。
ひとつひとつ、それらの原因と対処法をお伝えしていきます。
今回はその中でも「シミ」を取り上げます。
シミができるメカニズムを簡単に説明すると、
- 遺伝子に傷がつく
- ケラチノサイトが異常となり、メラニンをつくるように指令が出される
- 指令を受けた皮膚の深いところにあるメラノサイトが、メラニンを大量につくる
- メラニン自体には肌の細胞を守る役割があるが、留まるとシミとして表に出てくる
老人性色素斑
老人性色素斑(または日光性色素斑)は、加齢と紫外線によって発生するシミの一種です。
主に30~50代の方に現れ、こめかみや頬などの顔に5mm~1cmほどの大きさ、円形で茶色っぽい斑点が現れます。
このシミは改善できるタイプであり、以下の方法で対処できます。
シミの中でも老人性色素斑は30~40歳以降に主に出始め、紫外線を長く浴びた中高年以降に増えます。
原因は紫外線を大量に浴び続け、肌の細胞の遺伝子が傷つくことにより起こります。
5mm~1cmほどの大きさで、丸い形、濃い褐色をしているのが特徴です。
老人性色素斑の対処法は?
紫外線を浴びることが主な原因なので、日焼け止めを使用しましょう。
また、効果的な有効成分が配合されたスキンケアがオススメです。例えば、
*ビタミンC誘導体:チロシナーゼの活性を抑制し、メラニン生成を抑えます。
*ビタミンE:チロシナーゼの活性を抑制し、シミの予防に効果的です。
*トラネキサム酸:メラノサイトの増殖を抑制し、シミを薄くする効果があります。
肝斑
妊娠や経口避妊薬などが女性ホルモンに影響を与え、肝斑の発症に関連しています。
また、遺伝子的要素も影響する可能性があります。
しかし、最も重要な原因は紫外線です。
紫外線が肌に刺激を与え、メラニン色素の生成を促進し、肝斑が現れます。
30~40代の人々に多く見られ、両ほほ、鼻、額などに左右対称に茶色の色素斑が現れます。
境界が明瞭で、肌のトーンとはっきり対照的です。
閉経して女性ホルモンの影響が少なくなると改善するケースもあります
肝斑の対処法は?
日々の紫外線対策が重要です。
日焼け止めを使用し、帽子や日傘で肌を保護しましょう。
基本的なスキンケアを継続し、肌の健康を保つことが大切です。
トラネキサム酸を含む化粧品を使用して肝斑に働きかけることができます。
肝斑は改善が難しいシミですが、予防対策をしっかりと行い、現れた場合は適切なケアを行いましょう。