私は人からよく「大げさ」だと言われる。
例えば「小雨」のことを「土砂降り」と言い
「一年前」のことを「大昔」と言い
「ビックリした」ことを「内臓が飛び出した」とか言ったりする。
文字にしてみると確かに大げさだ。
しかしちょっと大げさな方が人生は面白くなる。
数年前、桑原オーナーと初めて行った中国の万里の長城。

実際は小雨が降る中を1.2時間くらい歩いたんだろうけど
私の記憶の中では、
嵐のような土砂降りの中、はるか彼方まで続く万里の長城を
ずぶぬれになりながら延々と二人で歩いたことになっている。
さらに桑原は途中で具合が悪くなり(実際に)
顔を真っ青にして長城の上で倒れこみ
見ず知らずの怪しい中国人が
突然謎の漢方薬を取り出し
弱っている桑原の口をこじあけ
無理やりに口の中にねじ込むと
魔法瓶に入っていたお湯を流し込んだ!
ところがそのお湯は熱湯だった!
あまりの熱さに身もだえる桑原!
そこに群がる野次馬たち!
逃げるように立ち去る謎の中国人!
とまあこんな具合だ。
めちゃくちゃ面白い話じゃないですか?
ところがもしその時の様子をビデオを撮っていたら
ちょっと具合が悪くなった桑原に
親切な中国人の人が漢方を分けてくれて
そのときのお湯がちょっと熱かった。
という感じだろう。
全然面白くない!!
だから私はプライベートでは一切ビデオを撮らない。
記憶の中の事実の方が
記録された事実よりも何倍も面白い!
だって人間だもん!
・・・よしき