岡根:ルーツ | SAトレーナーの目のつけドコロ!

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SAの看板トレーナーである岡根、小野塚、西川、鈴木、橋本が日替わりでお届けします!


1964年ー昭和39年ー5月
日本中が間もなく始まる東京オリンピックに
期待と興奮で満ち溢れていた頃、
和歌山県の小さな港町の
貧しいアパートの2階で私は生を受けた。

5つ離れた兄がいた。

高度成長期の真っ盛り、
あのタイミングであの場所でしか
きっと私は生まれて来なかった。

父親は満州で生まれ、
母親は神戸で生まれた。

その二人が出会う確率を計算したら
一体どれくらい小さな数になるのだろう?

もし父が母と出会っていなければ、
あるいはどちらかが生まれていなかったら
私という存在も無かった。

奇跡的な確率を乗り越え
二人が出会ったとしても
私という人間が確実に生まれてくる訳ではない。

何かがほんの少し違っただけで、
例えば二人が親の反対を押し切って
学生結婚をしなかったり、
私と兄との間に誰かが生まれていたり。
そんな些細な違いでも事実は変わってくる。

それは祖父母に至っても同じことで
先祖代々の何処かの組み合わせが違っただけで
私は生まれてはこれなかった。

そう思うと生まれてこれたこの奇跡に
命をくれた両親に
会ったことも無い数多のご先祖さまに
感謝せずにはいられない。

連続して宝くじの一等が当たることよりも
オリンピックで金メダルを摂ることよりも
この広い宇宙で地球が存在していることよりも
自分が存在していることのほうが希少なのだ。

そしてこの奇跡は私が妻と出会ったことで
3人の子供達に引き継がれた。
更に希少価値を高めながら。

そうやって永遠に奇跡は未来に継がれていくだろう。

写真の中の生まれたての私は
そんな奇跡を知ることもなく
優しい母親の腕の中で
あどけなく奇跡の世界を見ている。