岡根:クリスマスの奇跡 | SAトレーナーの目のつけドコロ!

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クリスマスイブの夜はみんな少しだけ特別になる。
 
それは町を煌かすイルミネーションのせいなのか
本当に不思議なことが起こる特別な日だからなのか
それは分からないが
24年前のクリスマスイブにこんなことがあった。
 
そのころ私は、劇団を運営しながら同時に「便利屋」を経営していた。
しかし、かなりの貧乏生活で、
デートのときはいつも年上の彼女がおごってくれていたのだ。

そこでクリスマスイブこそは奮発しようと
渋谷のスペイン料理のお店を予約したのである。

6時からの予約で4時に渋谷のハチ公前で待ち合わせをした。

ところが当日の午後、仕事でのクレームが入って
どうしてもお客さんのところに行かなくてはならなくなったが、
時間に余裕はあったので、何とか間に合うだろうとお客さんのところへ出向いたものの、
それが大変なことになっていて、とても4時には間に合いそうにない。

彼女の家に電話をかけたのだが、
しかし彼女は出かけた後。電話が繋がらない。

待ち合わせの4時が過ぎ、5時が過ぎ、
ついにお店の予約時間の6時が過ぎてしまった!

結局4時間遅刻で渋谷ハチ公に向かった。
向う山手線の中で
「きっといないだろなあ。4時間だもんなあ。怒ってるだろうなあ」
そう感じながらも、心の中で
「いや、きっといる。今日はクリスマスイブだ。神様奇跡を起こしてくれ!
もし万が一待っててくれたら、一生彼女を大切にする!」
何度もそう願った。

そして渋谷に着き、階段を駆け下りハチ公を見ると

奇跡は起きた!

そこに彼女がいたのだ。
しかもぐちゃぐちゃに泣きながら。

まるで映画のシーンのように、お互いに走り寄って抱き合った!!

なぜ彼女は4時間も待てたのか?
はじめは彼女も遅刻に対して怒っていたそうなのだが、
1時間を過ぎたあたりから「何か事故にあったのでは」と心配になったという。

電話をしても繋がらず、心配で帰るに帰れず、
できることはただひたすら来ることを信じて待つだけ。

2時間が過ぎ、3時間が過ぎ、もうその頃には
「何でもいいから生きててくれればいい」という心境だったそうだ。

そして4時間後「奇跡」はお互いに起こった。

そのときに私は結婚しようと強く思った。
今の時代、いろんな面で確かに便利になった。
あのきもケータイで一本電話をすれば、
お互いいらない心配も無駄な時間も使わずに済んだかもしれない。

しかし、いったいいつ「信じる」心を育むのだろうか?

当時は不便なことだらけだったが、
その分、信じる力がたくさん溢れていたように思う。
随分と便利になった21世紀だが、クリスマスイブの夜くらいは
眼には見えない素敵なものを信じられる特別な日であり続けてほしい。
 
そんな夜にふさわしい私の一番好きなクリスマスの絵本をどうぞ!
 

SAトレーナーの目のつけドコロ!-さむがりやのサンタ

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