三谷幸喜の最新作「素敵な金縛り」を観た。
無実の罪で殺人罪を問われている被告人を救うために
落ち武者の幽霊を弁護人として証言台に立たせるという
もうこの設定の時点ですでに面白い!
誰と観に行っても十分に楽しめる上質なコメディーである。
特撮を駆使しながら製作費○○億円!という大作が横行する映画界のなかで、
三谷さんの映画はストーリーや役者の演技力にスポットを当て
特に「密室劇」といわれる手法で
シンプルなのに深みのある「笑い」を作り続けている。
密室劇とは場面の展開が無く、
ほぼ一場面でストーリーが展開していくお芝居のことで
規制があるだけに作る側からすれば非常に難しいのだ。
しかしまた逆に規制があるからこそ面白いともいえる。
ややもすると単調になってしまうところを
ストーリーのどんでん返しの連続で惹きつけ
役者の演技力で魅せつけ
ヘリコプターから飛び降りたり、ビルが爆発したりしないのに
ハラハラドキドキでスリリングな映画があったとしら面白いと思いませんか?
まさにそんな映画を作り続けている最高峰が三谷幸喜だと思う!
その中でも三谷幸喜の密室劇の傑作は何かと問われれば
「ラヂオの時間」と「12人の優しい日本人」だ。
SFXが好きな方も、また違ったタイプの映画の面白さに
気付いてくれるのではないだろうか。
規制された条件の中でも自由に表現できる
人間の素晴らしき知恵に乾杯!


