言い方の違い | ヴァイオリン製作家 大久保 治のブログ

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自作弦楽器製作について、楽器、工房での仕事中心に書いています。

 

 昔 弦楽器の専門店で働いて居た頃からずっとなので もう完全に慣れっこですが、 先日もあったので ブログネタにしてしまいました。

 

 お客様が 「エ―線を下さい」と言うので まあ良く切れる弦なのでてっきり E(1番線)だと思って 「ゴールドブロカットですか?」と言ったら ドミナントでとおっしゃったので、 「ありゃ、あいにく ドミナントの1番線は在庫していないんですよ~」(汗)と言ったら 意外だったらしく ドミナント扱ってないんだ!と思われたようなので アー、デー、ゲーは置いてますけどね、と言ったら 「あ、2番線です」と言う よくあるパターンでした。

 

 特にこの20年くらいは 初心者の方に多いですが 英語読みの方が増えている気がしています。 まあイー線ならば1番線以外ないので 間違える事はないんですけど、 エー、とアーは良く混同します。(汗)

 

 ちなみに ドミナントをセットでいつも買っておられる方は 1番線が巻き線なので 値段が高いですから バラで買って 1番線をプレーンにすると安いです。

 

 話は戻って 日本の音楽教育はドイツ読みなので 子供のころから音楽を習われている方は大体 ドイツ語読みですが、 私は

最初に音楽学校に入って勉強を始めたのがアメリカでしたので、完全に英語で、 誰もゲーだとかツェーだとか言ってませんでしたので Aマイナーをアーモールとか日本に帰国した時にピンときませんでした(汗)

 

 なのでどちらかと言うと ヴァイオリンの弦も英語読みの方がしっくりくる方なんですが 問屋さんとかに注文する時などは

間違っては困るので 絶対間違えないドイツ語読みで統一する事にしています。

 

 アメリカでも日本でも ドレミはドレミなんですけどねぇ(笑)。