グレートアロハラン真っ只中の空港行き
起き抜けのKIKI、
まだ眠たいパパにぴったりくっついてきて、何も言いません。
髪の毛や、ほっぺをなでであげると、カラダの力をぬいて、もうちょっとこのままでいたい、
という表情。
パパの２週間ほどの出張は、すっかり慣れているはずなのに、
KIKI寂しくなりました。
追い打ちをかけちゃったのが、
あまりに荷物がおおくなって、KIKIには悲報。
プレジデンツデイでお休みだから、スクールはお休みで、
空港までのお見送りに行けると信じ込んでいたKIKI、
カーゴルームをまるまる使うので、KIKIのシートがありません。
それを聞いたKIKI、
お顔がすこし歪みます。
「マスのドリルブックを2ページ終えたら、クロシェやっててね」
ママのだした宿題にこっくりしてくれたKIKI。
ぎゅうぎゅうハグして、お別れです。
プレジデンツデイでもあるし、今日はグレートアロハラン。
毎年走っていたのに、今年は出張の出発日にぶつかっています。
残念だなあ、だけじゃなくて、空港までの一般道は通行止めです。
それにＨー１ハイウェイも空港の先で通行止め、
ということは、
どれくらい渋滞するのか、予想がつきません。
出発３時間前の８：３０にはオウチを出発、
なにかあってもこれくらいあれば大丈夫、と信じてＨ-１をびゅーん
ミドルストリートランプを越えたとたん、ピタッ。
なにしろハイウェイの高架下はいままさにグレートアロハランのランナーたちがたったか中。
ニミッツハイウェイに降りたかったのにランプのクロージャ―で、
行き場を失ったクルマが空港になだれ込みます。
これくらいのトラブルは想定内。
この後、
ヘビーな事態が待っています。
「ちょっと待ってて」
いつもなら、パパをドロップオフして、びゅいーんと帰ってしまうママ、
ＪＡＬのカウンター近くの車寄せで待機してもらいます。
重量オーバーに、預かり制限数オーバーに
大荷物は、もちろん一人で運びきれず、
ＪＡＬのカンターで大きなカートに出動して、とヘルプをお願いします。
きっと３０Ｋｇは超えていそうだなあ、という荷物ばかりで、
持ち上げたポーターのアンクルのお顔が赤くなります。
カウンターについてスケールに次々乗ったスーツケースや段ボール箱。
「うわ・・」
みんな７０ポンド超えちゃった。
ということは、エクセス（超過手荷物）扱い？
問題はまだ序の口。
箱を開けて、制限重量まで減らさないと
それも３つ。
もう気が遠くなりそうだったのに、
カウンターでは、もっと深刻なお話が進行中。
荷物はベルトコンベアで階下の貨物の荷捌きエリアに移動する前に、
スキャナー（探知機）を通ります。
合体させた段ボール箱たち、
大き過ぎてそのスキャナーを通りません。
カウンターのお嬢さん、
スーパーバイザーのアンクルとごにょごにょ。
「合わさっている段ボールをバラバラにしなくてはなりません
お預かり手荷物が６つになってしまいます」
ということは、制限数の４つをオーバーしちゃうという意味。
一つ、２００ドルなり。
困ったあ・・
「三辺の合計は２０３ｃｍ以内のはずなんですけど」
重量オーバーのことは棚に上げても、なんとか預かってもらわないと、お手上げです。
待ってくれているママのクルマまで、すごすご荷物を持ち帰る羽目になりそう
お嬢さんも困ってしまい、スーパーバイザーや、ほかのスタッフとおでこをつき合わせて、
どうしよう・・
と協議中。
荷物、出戻りの危機
いつも,滑り込みセーフ、
なんてうまく行くはずもなく、
今回はギブ、かあ。
アンクルのご宣託は・・
「こっちの大きな荷物はバラバラにして預かります もう一つの複数の箱のまとめたものは、
一旦スキャナーの前でばらして、そのあとにもう一度もとに戻します」
良かった！？
でも、ということはやっぱり荷物は５つ。
良くないです。
ところが、スーパーバイザー、
「エクストラのタグをつけて、エクセスにしません」
だって。
果たして、実質６つの荷物を５つにして、ちゃんと預かってくれる、
という結末。
ＪＡＬさん、いつものムリムリのお願い、ありがとうございます。
空港までのクルマのなかでも、
実は、かなりそわそわしていて、
コンサージュにお部屋からロビーに降ろしてもらった大荷物を載せ忘れて、
出発しちゃいそうになる始末。
重量はオーバーするは、
預入制限数はオーバーするは、
で、無事通過厳しいなあ、と
荷物の出戻りもあるべし、と半ば覚悟の上だったのに、
どきどきチェックインは、大成功です。
ズツーも吹き飛ばす特効薬
賑わうコンコースを抜ければ、
いつものラウンジです。
チェックインのばたばたから、一息つくと、
「あれ、アタマがいたい（本当の頭痛）かも。」
そんなことも気がつかないくらい、テンパっていました。
ずっとデスクワークでカラダの中はなんだか得体のしれない残滓だらけ、
酷使した眼は霞みがちで、
ここ数日は、ホノルルで片づける必要のある会計のお仕事で、
かなりの寝不足。
オウチは相変わらずの倉庫状態で、
チェックインのことまで重なってちょっと気疲れ気味だから、
ズツーもします。
お陰様で、まずは、一つクリア。
なんだかずいぶん気持ちも軽やかです。
それに、
搭乗前のビデオ電話に出てきたKIKI、
にっこりの笑顔で、ズツーなんて吹き飛びます。
「ママをヘルプするよ コーチや先生をリスペクトするよ」
もちろん、という表情。
たぶん大丈夫かな。
じゃ行ってきます。
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