ゆったりとしたお宿、恩納村のリゾートホテル
都会のきらめきの楽しさがある北谷。
米軍のキャンプに隣り合う街で、どちらかというと、
基地文化の香りが人寄せしてきたけど、
いまはその色合いは薄くなって、
北谷独特の空気感が感じられます。
たぶん、おいしいデザートを頂いた街、
というのがKIKIの記憶。
それにアレックスと追いかけごっこして、かわいいオリバーをなでなでしたことも
一緒に覚えるはずです。
北谷から東シナ海を見ながら北に進むと、
３０分ほどでお宿に着きます。
ムーンビーチからいくつかのビーチが連なっているおんなサンセット海道、
カフービーチ前のホテルがゆっくり過ごすときの定宿です。
仕事では那覇市内に泊まるから、
カフーを訪れるのはずいぶん久しぶり。
もともと沖縄移住を企てていて、
住居にするつもりでここに決めたのに、
ハワイ移住に変更してしまい、宝の持ち腐れになってしまったので、
ふだんはホテルの一室として貸し出されています。
お部屋に入るとアジアテイストのお部屋の家具がごっそり入れ替わっていてびっくり。
前の方が好きでした。
お部屋の快適さは変わらず、２ベッドルームでリビングルームやラナイもひろく、
のんびり滞在を心地よく過ごせます。
クリスマスイブだった一日目の夜は、
ホテルのメインダイニングでちょっと贅沢なお食事。
それでも４人で、１５０００円にならず、
ということは１００ドル・・
ハワイならランチ代にも足りないなあ、なんてまた日本のダントツのお手軽さにため息します。
ぼんやり夕焼けの残照が空のかなたに反射して、
２日目は良いお天気を連れてきてくれるかな、
と期待していたら、
ちゃんと旭光が輝く朝になりました。
１０年ぶりの美ら海水族館
この日は、お楽しみの予定が待っています。
恩納村からさらに１時間強、北にドライブすると、
本部半島の先端に届きます。
沖縄と言えば、のディスティネーションの一つ、
美ら海水族館にざっと１０年ぶりの再訪です。
パーキングから緩やかなスロープをくだると、
樹々や建物に切り取られていた視界が、すっかり広がって、
水平線と特徴ある形で浮かぶ瀬底島の見渡す限りの光景にKIKIも興奮します。
１０年前の記憶がもうおぼろげだし、
果たしてKIKIも何か覚えているのか、分からないけど、
ちょっとづつ整備も進んでいて、
ますますにぎわっているように見えます。
大きな水槽の水族館は楽しみだけど、
海洋博公園の一番海側まで降りてみます。
ストローラーに乗ったKIKI連れだった前回は、
下ったり上ったりが大変だから、ここまで来ていません。
人だかりは、ウミガメのプール。
ちょうど餌付けタイムで、飼育員から買い求めた葉っぱを
みんなが次々放り投げています。
ぷかぷかエサを追うウミガメは、KIKIにもお馴染みの生き物。
アラモアナビーチパークで、ＳＵＰを楽しむと、
毎回、あいさつしに姿を見せてくれます。
視力は良さそうに見えないウミガメさんたち、
何気なく近づいてきては、
上手に葉っぱをぱくぱく。
ウミガメのお食事の様子を見ることなんてないから
KIKI、その様子を食いついて見ています。
少し離れた東側の丘からなんだか歓声。
これも前回は見逃したドルフィンショー。
飼育員たちに従順なバンドウイルカたち、
手の合図で、
くるくるしたり、
バックで立ち泳ぎしたり、
ジャンプしたり、
そしてお約束の盛大なスプラッシュ。
ちょうどクリスマスデイで、駆けつけてくれたサンタさんもびしゃびしゃです。
水族館がちょっと怖いKIKI
水族館の入り口を抜けると、
KIKIの足どりがちょっと重くなって、
パパを引っ張ります。
「どうしたの？」
また、おなかがへった、が始まるのかと思ったら、
どうやらちょっとうす暗い館内にビビっています。
「ほら おさかなの名前がこれで分かるよ」
KIKIの背中をおしてくれたのは、ｉＰｈｏｎｅにダウンロードしたアプリ。
オサカナにかざすと、リアルタイムで名前を表示してくれるという優れもの。
KIKI、すっかり夢中になります。
前回にはなかったサービスで、
ＡＩ時代ならではです。
サンゴ礁で遊ぶおさかなたちのコーナーから、
通路を下っていくと、展示室の想定する深度もそれにつれて、
泳ぐオサカナたちの様相も違ってきます。
色鮮やかなオサカナさんに見とれていたKIKI、
いきなりの大物の出現にびっくり。
どれくらいびっくりしたのかは、
ナポレオンフィッシュを見るKIKIのオメメで分かります。
やがて「黒潮の海」を再現した大水槽が目の前に開けます。
深さ１０ｍの水槽を真横から見る位置にしばらく陣取って、
悠然と、存在感たっぷりの大きなオサカナたちの回遊する圧巻の様子に目を奪われます。
この大水槽の主みたいな、ジンベイザメが通りかかると、
みんな歓声。
KIKIも雄大な海の景色に、すっかり魅せられています。
見下ろすと、スティングレイたちが、水底でお休み中。
愛嬌ある姿もいっぱい見られます。
さぞや夢中になっているKIKI、
何を言い出すのかと思ったら、
「おなかへった
」
オサカナがおいしそうに見えてきたみたい。
そのあと、また足取りが重くなってきて、
そろそろガス欠です。
よく見ると、
トンネル水槽の上にいるスティングレイやサメたち、
こちらも一休みしている子たちがいて、
サメの上に、スティングレイが構わず乗っかって、
ナップタイム中？
サメは泳ぎ回っていないと水中の酸素を取り込めない、って
聞いていたけど、
お昼寝しています。
KIKIの関心はもうランチ
オナカが減っている割に、
この日のKIKIは、ちょこまか動き回っていて、
高台にある水族館から、海洋博公園のエメラルドビーチの縁まで、
かなりの落差をつなぐエスカレーターに乗らず、
階段をたったか走り上がります。
もっとオナカを減らして、おいしいランチを頂きたいのかな。
ランチの目星は、
本部半島の東側に回り、
半島と屋我地島と橋でつながっている古宇利島の食堂。
”村の食堂”とちょっと魅力的な名前に惹かれて、
半島をほぼ半周は走ると、
海に向かって突きでていくワルミ大橋をたどります。
橋の先が屋我地島。
島のぐるりを進むと、”古宇利大橋”のたもとです。
海中にまっすぐ伸びるこの橋のおかげで、クルマで行けるようになった古宇利島。
今や橋自体が島有数の名所です。
実は、楽しみにしていた”村の食堂”は休業しているらしく、
目指すランチを食べ損なっちゃう危機。
どこかないかなあ、
と狭い島内の道をうろうろしていたら、
駐車しようとするクルマが連なる一角が現れます。
偶然見つけたガーリックシュリンプの人気店
開放的で、晴天のこの日ならならテラスでのランチも気持ちよさそう。
駐車場に交通整理の警備員まで配置されている、どうやら大人気店です。
偶然、見つけたこのお店。
調べてみれば、島でも有数の人気店”ＫＯＵＲＩ ＳＨＲＩＭＰ”。
１０年前、フードトラックから始まり、今は大行列店。
オナカの減ったKIKI、３０分待てるかな。
ちょうど居心地の良さそうなテラスが空いたから、
このお店に決定。
メニューは、
ガーリックシュリンプに、
アサイボウルに、
とまるで、ハワイの食堂みたい。
お味は・・
おいしい。
ハワイのガーリックシュリンプを髣髴するけど、
お箸で食べると意外にお口やオテテがベタベタにならず、
いつも格闘して食べている頂き方が、ちょっとスマートになります。
ぱくぱく夢中で頂いて、一息ついて、とあることに気が付きます。
周囲から聞こえてくるのは、外国語ばかり。
沖縄の小島、それももともとフードトラックで細々開いていたお店に、
クルマの列ができるほどの外国人が殺到する、って
なんとも不思議。
何よりおいししい、
お店からの眺望は素晴らしいし、
開放的なお店も沖縄らしいし、
きっと、
ソーシャルメディアで、どんどん広まって行ったはずです。
たまたま見つけたランチも大当たりで、
ガーリックシュリンプに、
ローストチキンに、
フレンチフライに、
とママやバーバのランチも横取りして、ぱくぱくしているKIKI。
２スクープのゴハンもぺろり。
飽食旅行のようになってきた沖縄。
それは楽しくて、美味しくて
言うことない家族旅行だけど、
なんだか、KIKIのお顔が一段と丸く見えてきました。
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