日本到着早々の沖縄旅行
着いてしまえば、KIKIは笑顔いっぱい。
冬休みは楽しい予定だらけで、
日本までの苦しかった時間だって、おつりがくるくらいです。
ハワイのミドルスクールの年内最終登校日には、
お休みをいただいてもう日本行きのヒコーキに乗り込み、
それでも年明け数日しかいないから、日本滞在を、忙しく楽しみます。
到着した翌日は、荷解きしたり、頼まれモノを発送したりで、
バタバタ。
２日目には旅行に出発です。
クリスマスイブのこの日、
着いたばかりの羽田空港に、また舞い戻ります。
いつも冬休みの旅行と言えば、
北海道だの、九州だの、那須だの、伊豆だの、の温泉巡りがお約束。
今年は旅行先がちょっと変って、南の島、沖縄。
お仕事ではほぼ毎月、訪れている沖縄も、
KIKIファミリーそろっての旅行はざっと１０年振り。
太平洋に浮かぶ南のハワイからくると、
東シナ海に浮かぶ南の沖縄をあえて選択しなくなって、
もうずいぶん経っています。
今年は、大原のジージが亡くなってしまい、独りになったバーバを誘っての旅行、
カラダに優しい暖かい沖縄になりました。
KIKIにはまたまた試練？
「おきなわ！ いえーい」
なんて言っているKIKIだけど、
たぶん最後の沖縄旅行って、ハワイ移住前だから、
４歳くらいのはず。
もう１０年前で今日のことも忘れちゃうKIKIが覚えているはずもなく、
沖縄ファンとは知りませんでした。
おまけに、
げえげえしていた記憶しかないはずの
ホノルルから羽田までのヒコーキの旅は散々。
たった一日をあけて、またヒコーキの旅、
なんだか心配です。
大丈夫かな、
と思わせたのは、機内に入った時のKIKIの表情。
ホノルルからのヒコーキのように、ナーバスな表情はなく、
幸いKIKIの眠気を吹き飛ばすような大音響もありません。
２時間半ほどのヒコーキでの時間。
とにかくも、穏やかに過ごせるといいなあ、
と祈るように気持ちです。
ママとバーバは、中央の２座席とすこし離れて座り、
KIKIは窓際、その隣にパパ、
何かあったらパパがKIKIを介抱します。
予想が当たって、KIKIは離陸前から、もううとうと。
普通座席で、ちょっと寝にくいのに、上空に上がることには、すっかり夢の中。
ホノルルからは、わざわざビジネスクラスのフルフラットシートで、
よく寝て欲しいなと気負ったのに
かなり虚しい作戦だったみたい。
ときどきパパに甘えたくなって薄眼を開けるくらいで、
沖縄の空に差し掛かるまで、ほとんどくーくーしていたKIKI。
がたごと揺れ出したら、起き出し、
やっと視界の利かない雲の中を抜けきったヒコーキの機窓から見える
きれいなサンゴ礁の海に喜びます。
KIKIとママ、それにバーバにとっては久しぶりの沖縄。
まだ雨が上がり切らない空に迎えられます。
水溜りをばしゃばしゃ、
お天気予報通りとは言え、
輝くお日様が似合う沖縄。
出だしはスロー、と言う感じかな。
でも、
沖縄まで２時間半、
ほとんど寝ていたけど、KIKIは元気いっぱい。
高度が違う訳でもなく、
もちろん速度も変わらないし、
シートなんて、かえって条件が悪いのに、
乗ってほどなくして具合悪くなってしまったホノルル発のヒコーキと何が違うんだろう。
東西間の移動か、南北間の移動か？
キッチンギャレーからの匂いの影響？
よく分かりません。
言えるのは、
よく寝ているKIKIは、エアーシックも色を失います。
羽田空港ではエチケット袋を手放せず座り込んでしまいそうだったKIKI、
那覇空港では足取りも軽やかです。
KIKIもお気に入り あじゃずの沖縄そば
もう日本のスクールも冬休み突入の時期かな。
乗客の荷物がぐるぐるしているカルーセルの周囲は、大変混雑。
あきらかにビジネス客より、子供連れの家族が多く、
それに外国語も飛び交います。
元気なKIKIは、その待ち時間も苦痛そうでもなく、
「おひるゴハンはなあに」
話題と言えば、食べ物のことばかり。
ティーンエイジャーのガラスの感性、で保護者が気を遣う時期だと思うけど、
KIKIはなんともおおらかに育ちます。
「おそばだよ」
ぱっ、と電球が点いたようなお顔。
麵大好き、
正確に言えば、炭水化物大好きなKIKI、
パパがいつもの沖縄で通っているランチ、の選択を褒めてくれます。
５８号線の安謝の交差点を少し海寄りに走ると現れる”あじゃず”。
那覇の行きつけのそば屋さんがどんどん無くなってしまう中、
変わらず、安くて美味しい沖縄そばを出してくれます。
麺と聞いて喜んだKIKI、
ところで、沖縄そばはどうだろう。
鰹節の香りは慣れているけど、豚骨スープが合わさった出汁は、
あまり頂く機会がありません。
１０年前、大原のジージとバーバも一緒に、
恩納村のなかむらそばで、頂いたことがあるはずの沖縄そば。
覚えている訳もないし、
もちろんそれ以来、
ハワイや東京で沖縄そばを頂いたこともありません。
麺ならなんでもいい、と大雑把でもなく、
好きなお味、苦手なお味だって、あります。
レンゲですくったスープを、くんくん。
飲まなくてもにっこり。
KIKIにもストライクゾーンのお味でした。
オシャレだなあ 変貌著しい北谷
この日の午後は、楽しみにしている予定。
おしゃれな街としてどんどん賑やかになる北谷に向かいます。
「ヒルトンのうらにあるジバゴカフェ、ローステリーの方で会いましょう」
メッセージをくれたのは、ケイちゃん。
ハワイでの友人で、
家族で沖縄に移住してきています。
パンデミック後に移り住み、
毎月のように日本に、沖縄に来ているKIKIパパなのに、
再会するのは今回は初めて。
KIKIとママも一緒できました。
ずいぶん昔、グループ会社のビーチパーティーというと、
まだ真新しかった北谷のサンセットビーチに陣取り、
巨大なジャグに予め水割りにされた泡盛を朝から日がな飲みます。
その頃の北谷しか知らないので、変貌ぶりにあんぐり。
待ち合わせの、ジバゴカフェ、
沖縄でも、東京でも、なく異国の空気。
ツーリストなのか、
ミリタリーの人なのか、
外国語も目立ちます。
おしゃれなカフェを教えてくれたケイちゃんたち。
KIKIファミリーとは逆の暮らしを選んでいて、
その選択の理由も、
子供のスクールのことと聞いたような気がする、くらいで、
ゆっくりおしゃべりする機会もありませんでした。
まるで文化の違う沖縄に飛び込むって、
それは大変なはず。
いろいろ聞きたいことがいっぱい。
なんとも羨ましいハワイのオハナの移住事情
歩き近づいてきたケイちゃんファミリー、
育ち盛りの子どもたちの２年の空白は、大き過ぎて、
小っちゃかったアレックスはひょろり背が伸び始めて、ハンサムな少年になって、
２歳になったオリバーは、両親のいいとこどりの可愛らしさがぎゅう。
ひさびさの近況交換。
お話したいことがいっぱいです。
もともとホテルマネジメントのディレクターにまで上り詰めているケイちゃん、
羨ましいことに、ハワイでのお仕事をそのまま、沖縄でリモート勤務。
お給料がドル支払って、
この時期羨まし過ぎます。
ダンナ様、マイコ―も、
米国企業での勤務に就いているから、
お仕事の環境はハワイ時代とあまり落差がないみたい。
今の時代、
それに沖縄という地域ならでは、の移住事情を知ります。
ハワイの日系の子どもたちがバイリンガルを目指す時に意外にチャレンジなのは、
日本語の習得。
聞いたり話したりは自然にできても、書いたり読んだりのお勉強は
フルタイムの日本語学校がなく、週一回の補習校で頑張ります。
子どもたちも、保護者達も、キャッチアップに懸命です。
ケイちゃんファミリーは、日本語が定着できる間、日本への移住という選択。
そのプランに突き進む意思もすごいし、
いろいろな幸運も引き寄せています。
ハワイでつながった縁も、あちこちに家族が散っても繋がっていて、
こんな時間を持てるのは、嬉しい限り。
「近いうちに、またハワイで会おうね」
ハワイのオハナたちとの一緒に過ごすこんな時間が、
日本の旅行も彩ってくれます。
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