日本の医療逼迫のニュースに隠れてあまり届かなくなったアメリカのウイルス禍の様子。
ハワイでは一日ごとの新規感染者数の発表はずいぶん前になくなって、
一週間ごとの集計になっています。
ちなみにこの一週間の陽性件数は、３１８９人、
一日平均では４５５人ほど。
人口比で東京に当てはめれば４０００人強、というケース数です。
１４０万人くらいのハワイ州で、感染者累計は３３万人、
ざっと４人に一人は陽性の経験がある、という計算。
この数字は医療機関や検査センターがレポートしたデータだから、
個人で検査キットでテストしてみて、
あれれ、アウト
なんて、ケースは含まれません。
その数は、集計されたケースの５～６倍と見込まれているから、
ハワイの大半の住民は陽性、感染を経験していることになります。
感染症専門医 忽那賢志博士 Yahooニュース記事より
もう半年前のデータでも、アメリカ人の６０％近くは抗体を保有しているとレポートされ、
現在では全国民の抗体保有率は８０％を超えると専門医が指摘しています。、
ワクチン接種と感染、中には無症状で感染すら意識しない人たちなどなどで、
アメリカ人は９５％以上がすでに免疫がある、という推定さえあります。
他人事みたいに聞いていたニュース、
ワクチン接種は４回済ませて、きっとかかっても大丈夫、
と、この日まではのんびりしていました。
就寝中に、ちょっと違和感。
多少のどががらがらしていたけど、のどスプレーして、
おやすみなさい
ところが目が覚めました。
明らかにのどに異変。
それに少ないけど、咳が時々コホっ。
KIKIはとなりのベッドに寝ています。
万が一、と思って、マスクを引っ張り出して床についたものの、
気のせいか、カラダに熱も感じます。
眠たくて、うつらうつらしながら朝を迎え、検温。
３７度！
ベッドからマスクをして抜け出してきた様子に、
ママは、ピンときました。
はい テストキット
あっという間に結果が分かる自己診断用に抗体検査キット。
果たして・・
CとＴと、2本線。
つまり
陽性になっちゃった
それからは大慌て。
マスターベッドルームの寝室の寝具を全て洗濯機に放り入れて、
セカンドベッドルームに移動。
まだ陽性になった、というだけで、
診察も受けていないし、薬もないし、
まずは家族から隔離。
KIKIとママは濃厚接触者になってしまったので、
登校も控えます。
様子を見てたKIKI、
ＣＯＶＩＤ-１９のＰＯＳＩＴＩＶＥと聞けば、
一大事と分かります。
みるみる表情はこわばってしまい、半べそです。
ママはベッドルームのメイクをすると、
のどクスリとお水を用意したり、
使い捨て容器を引っ張り出したり、
これからの隔離生活の準備に駆けずり回り、
と家じゅうバタバタ。
手袋して、
マスクして、
パパもデンからお仕事道具一式を移動。
しばらくベッドルームから一歩も出られません。
もうKIKIとのお話も、ビデオ電話越し。
KIKIは事態を理解して、すっかりナーバスになってしまい、
ときどき大きな瞳から、ぽろぽろ。
体調は次第に悪化し始めます。
熱と咳はあまりひどくならずに収まっていたけど、
じわじわと頭痛が強くなり始めます。
やがて、
とても起き上がっていられないほどの激痛。
まさにアタマが割れそうなひどさ。
何もできなくなり、
初日は、ほぼ昏倒状態。
ＰＣＰ(主治医)に連絡しなくちゃ、
と思っている矢先、事態はさらに急転。
体調に変化はなかった女子たちも、パパの隔離がひと段落して
抗体検査に臨みます。
そして、恐れていたことが現実になります。
ママのテスト結果は、
無情にも、ＰＯＳＩＴＩＶＥ（陽性）。
KIKI、ひとりぼっちになってしまいました。
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