我が家の、喰い、喰い、くいしんぼ -74ページ目

ハムスター



なんとなく、家具屋へ行った。

期待は全くしていなかったけど、

最初から見切って足を運ばないのも愚かかと、

一応、スロヴェニアの家具屋を覗きに行った。


ところが、と、いうかやはり、

予算の問題を外しても欲しいようなものは無かった。

唯一滑り台付きの二段ベッドかな、というぐらい。

あまり必要性はないけど。


屋内で家具ばかり見て二時間以上も娘とうろうろしたら、

ちょっと疲れて、

爽やかな快晴の空の下一人気分の悪い私。


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プルーレ。リュブリャニツァ沿いのマロニエが芽吹き始めた。

サマータイム導入後、一気に日が長くなった感じ。



帰宅して一息つくとイレーナから電話。


そこで、家具屋へ行った、と、伝えると。

「え、なんで・・・!?」

「買うものなんかないでしょ。

スロヴェニア製品になんて一ユーロたりとて払っちゃダメよ!

身篭ったハムスターみたいに

近場で巣作り考えないように。

(せめてイケアを見てからにしなさい。)」

と、勢いよく始まり、

どうしてスロヴェニアで家具など(他の物も)

買おうなんて気を起こしてはいけないのか、について、

「買わないから、買う気はないから、ただ見に行っただけよ。」

と、私が何度言おうと、

"i know. BUT ..."、と巻き返され一時間に及ぶレクチャーが展開された。


(うちの母に始まり、私の周りにはこういう女性の多いこと・・・)


流石に言い過ぎた、と思ったのか最後には、

「ごめんなさいね、これは私の意見だから。わかってね。」

と、100歩一気に驀進しておいて、

気持ち2歩ばかり引いてはいたけど、

これから何か買おうとする度に一々検閲が入りそうだなぁ、

と、変な予感が頭をよぎった。

(ま、別に何かを買う予定もないのだけど)


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朝6時半。リュブリャニッツァ対岸の柳は黄金色に枝をなびかせている。

窓枠内を登っているのは去年8月に遅ればせながら植えた風船かずら。

自家結実性でないのか花が咲いても実はならず。

でも越冬した。



何はともあれ、現在"身篭ったハムスター"に陥りがちな私は、

それなりに気をつけねば、ということだそうだ。


慶事多難



先日のデロ社による5☆評価の影響もあって

店は連日大賑わい。

それも明らかに新規のお客様が押し寄せている様子。


それはそれはありがたいことである。


しかし内情が内情なだけに、

これはもしや身の引き時か、とふと思ったりもする。




瀬戸内の鯛・・・味噌漬け



リュブリャナの物価、上がりましたよね・・・。


ユーロ導入後、暫く幾ら使ってるのやら、

全然金銭感覚が湧かなかったのだけど、

先日、洋ナシ1.5kg、みかん1.5kg

で、8ユーロ以上払った時は、

流石にその場で「ちょっと高くないかい?」、と思いました。


まぁそういうもんなのでしょうか。


その割にはスシママは長らく価格改定してませんね。

益々薄利多売ですか、うちの店は。



さて、話は変わり、日本滞在中に私の母へ、

旦那のお母様から届いたふるさと直送便が届きました。

年間契約をして下さっていて、

毎月日本全国各地の美味しいものが届くのです。

有り難し。


私がいた月に届いたのは瀬戸内の鯛半身の白味噌漬け。

届いたその日に冷凍庫へ仕舞い、

衣類の間に隠してこちらへ持って帰ってきました。


その鯛、後生大事に仕舞っていても、と、焼くことに。

真空パックを空けたとたんに、ぷわぁぁんと麹のいいかほり。

取り出した鯛の切り身は身がねっとりしていて

絶妙な漬かり具合。


取り出し余分な味噌をぬぐって、オーブンで焼く。

たちまちこおばしい空気が部屋中を満たす。

プツプツジュージュー焼ける音も美味しい。


お米を炊いて、飯台で酢飯を作る。

グリーンピース、ルッコラをあおって、混ぜ込む。


その上に焼きあがった鯛の身をほぐし、

金ゴマをあたって振り掛け、天はレモンの皮。

(柚子が欲しいところだな)


お出汁をひいて味噌汁作ったら、

トマトサラダと一緒にイレーナ宅へ3人前出前のお届け。


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お子達にも旦那にも大好評。


こっちの鯛でも出来るかな。

あんな麹のきいた白味噌、ウィーンにもあったっけ。


日本から麹を買って来るの忘れたのよね・・・。

(ちなみに麹は発芽しませんでした。やはいり素人には無理か。)


スイマー



幼稚園はおさぼりしたので、朝から種蒔き。


駐在でいらしてたAさんにもらった日本の野菜の種たち。

どれもこれも古くて発芽するのか謎だけど、

沢山ある袋をお子達とカシャカシャ振りながら

あぁでもない、こぉでもない、と言いながら何種類か蒔いた。


ちょっと時期違いの水菜に絹さや。

そして葉大根。


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卵のパックには絹さや。

発芽したらマリアンツァの庭に持っていく算段。


園へはおさぼりの電話を入れて、お子達とお裁縫。


いつも私がチクチクしてると二人とも寄ってくるでしょ、

今日は二人に針と糸と生地を選ばせて簡単な袋作り。

息子は黒地に車柄、娘は白地にさくらんぼ。


糸通しは難なく出来たようで自慢気な息子。

折りたたんだ生地の両端には縫い目をチャコで描いて、

一直線にジャクジャクと縫わせる。


どうしても目が大きくなっちゃうので最終的には私が補正。


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鼻息荒げて、真剣な眼差しで1時間弱、

両端を縫い終わると、

「はぁ疲れた~。今日はこれで終わりにしよう。」と。


玉止めしてあげて、糸をパチンと切らせる。


そんなしている内に、ゴレニエ社からメキャニックがやって来て

パパッとシュテディルニック設置。


ありがたや。

お昼ご飯に間に合いました。

最初の作品は、カレー風味のフライドライス。

新旧入れ替わり、これがノリシロとなりました。

子供達は納豆ご飯に御御御つけ(オミオツケ)。


なんともいい陽気、ポカポカしながら出掛けたいやら眠いやら。


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眠気をぬぐい、

お子達のリクエストに応えてまたまた散歩に訪れました。

鉄道博物館。車で5分。

受付不在でまた入場料ただでした。

勿論私たちの他に客はいません。


機械油の匂いを発する重厚な機関車達。

一台一台運転台に上がっては、

「ブレーキよし、ハンカイよし!」と指差し確認しているお子達。


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お陰で手もお腹も膝も真っ黒。


それにしても眠い。


私のツワリは毎度、毎度お馴染みの睡魔。

鉄道博物館で眠気と闘う内に、

徐々に気分が悪くなり耐え切れず撤収。


帰りの運転、更に危うし。

信号で止まる度、寝てしまいそうで自信なし。

ハンドブレーキ引いてシフトはPに入れたほど。

(幸い寝なかったけど)


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この木は何かしら?

昔読んだ絵本でこんな木に

ホロホロチョウが沢山羽根を休める絵があったなぁ。


ご苦労様でした



このアパートへ来たのが3年4ヶ月前。


既に年季の入ったキッチン機器だった。

食器洗い機もガス・電気コンロオーブン器

(シュテディルニックという↑が一体になった機器)も。


そのシュテディルニックの調子が悪くなったのは

住み始めて一年以内だったと思う。

電熱盤の大きいほうが発熱しなくなり、

ガス口も一個付かなくなった。


なのでそれからは生きてる火口は二つだけ。


そのうち大家がメーカーのメキャニックを派遣してきたけど、

彼も一目見るや、

「古過ぎて直らないね。二十年以上前のだね。」と。

大家にはその旨伝え、新品を購入することになったのだけど、

私も他人様のお金でこんなものを買うのも躊躇してて

何ヶ月も重い腰を上げなかった。


ところがちょっと前、

いよいよオーブンまで温度が上がらなくなったので

買い替え決行。


大家の予算とキッチンのサイズに見合うもの、

となると、大して選択肢も無く決断は簡単だった。


水曜購入、月曜配達。


3年4ヶ月お世話になったその調理機器。

火力も弱くて本当におんぼろだったけど、

癖もわかって使い勝手はそれなりだった。

パンを焼き始めたのもこのオーブンだし、

毎日鍋で米を炊いたのもこのコンロだった。


そんなコンロで最後に作った月曜の朝ごはん。


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カレー風味のフライド・ライス&蕎麦実。


生姜、コリアンダー、クミン、アニスシード、マスタードシード、

を弱火で炒めて香りを出す。

カレー粉も加えて焦げないように炒める。


肉を入れたい場合は小さく切って加える。

トマトを種を外し小さく切って加える。


なんでもくず野菜(うちはアスパラの茎)も小さく切って加える。

ナッツ類(カシュー、胡桃、ピノーリ・・・なんでも)も加える。

レーズンも加える。(ゴールデンがよい)


そこへ炊いてある米と蕎麦実を加えて塩。

ナンプラーなんかがある場合はジュっと振る。


最後にフレッシュハーブを沢山。

ミント、オレガノ、ローズマリー、バジル、コリアンダー(香菜)

(なんでもいい)

を混ぜ込んでおしまい。


ライムを添えて。




20年(多分もっと)選手のシュテディルニック、

これが最後のお役目となった。

ご苦労様でした。沢山お世話になりました。

直してあげられなくて残念でした。



そして、新たに届いたシュテディルニック、

ガスなしの上面ガラスで電熱だけ(IHじゃないよ)。

使い勝手は未知だけど、掃除が楽そうだし、

突如プロパンが切れちゃった・・・、ってことにもならないし、

と、いうのが選択理由。


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このスロヴェニア製の製品に付いてきた取り説の数、なんと5冊。


スロヴェニア語、英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、

フランス語、そして旧ユーゴの言語、チェコ語、スロヴァキア語、

ハンガリー語などの東欧の言語、ロシア語、オランダ語、

と、21の言語それぞれで書かれている。


其れ故のこの取り説の数である。


本日、ゴレニエ社のメキャニックが設置に来てくれるのだけど、

一応午前中との約束、しかし一体何時に来るのやら・・・、

ただただ家で待ちぼうけ。幼稚園にも行けやしない。



かくして新しいシュテディルニックが

やっと我が家へやって来た訳だけど、

実は引越しがほぼ決定・・・。


絶対に完璧よ!~2~



ハイウェイをツェリエ方面へ。


「ヴランスコのちょっと先だから次で降りて」、との指示だったので

ハイウェイを降りる。


ところが、どうも行き過ぎたらしく、下道をリュブリャナ方面へ戻る。


10分も行くとタボールという看板が。

「今度こそ絶対ここ。」、と言うので左折。

小さな村をクネクネとした道が山へ向って続く。


ここの農場はマリアンツァのお母様方のご実家だそうで、

昔はその辺り一体を所有する大地主だったそう。


「でも長らく来てないから、家が全部変わっちゃってて

面影が無いわ・・・あぁ、もう全然わからない。」と、

彼女は繰り返し言うが、私にはどの家も新しくは見えない。


いよいよ村も無くなり道の舗装が終わった。

ヘアピンカーブを曲がると砂利道は丘を登り始め農場の空気。

鮮やかな緑の牧草地に囲まれた丘の中腹に家屋と牛舎が見えた。


大きな木の下に車を停めてみたが辺りに人影は無く、

私たちの気配を感じた牛たちがモォ~モォ~と

こぞって声を上げるのだけが牛舎の中で反響している。


マリアンツァに付いて牛舎へ入り牛達に挨拶したり、

「あった、あったわ、牛糞!」なんてはしゃいでいる内に

姪っ子がご帰宅。


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豚は可愛いけど匂いは・・・牛とはレベルが違う。



留守だと思っていた家には実はおじ様、おば様、いとこらがいて、

私たちはいきなり賑やかな歓迎を受けた。


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そして、輪になって座りバナナ&胡桃ケーキをかじった。


マリアンツァは会っていなかった長い時間を埋めるべく

(と、いうかいつもどおり)

一人ヤマネコの様な瞳をキラキラさせて喋りっぱなし。

一時間で帰る、なんて言ってたけど永遠に続きそう。


私は流石に飽きてきたお子達と一緒に周辺散策に。


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養蜂箱。




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お子達は牧草地を駆け回ってゴロゴロ・・・。


すると農場のドーベルマンがニコニコしながら近づいてきて、

蟻の巣観察をしていたお子達に参加、

突然、物凄い勢いで前足で土を掘っては鼻を突っ込む・・・、

を繰り返し、繰り返す。

お子達はその謎の行為に抱腹絶倒。

お子達が笑えば笑うほど

わんちゃんも頑張っちゃって止まらない・・・。

眼差しは真剣そのもの。


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その内搾乳が始まり、

掘り続けるわんちゃんを後にして牛舎へ観察に。


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おっぱいに搾乳機が付けられ、


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乳は上のパイプを流れ、(透明なので見える)


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一旦右上のタンクへ集まり、

その後、左のステンレスの大きなタンクへ。


ニナが新鮮な牛乳を分けてくれた。


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夕食も一緒に、と誘ってくださったが既に6時過ぎ、

マリアンツァも明日の講義の準備があるし、と、

やっとメインイベントの牛糞取りをして(してもらって)、


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牛糞の醗酵時に出るガスでタービンを回して(?)発電しているそう。



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最後の挨拶。

(実は帰ろうとしたらもう一台車が入ってきて延長30分の立ち話)



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牛糞は大きなゴミ袋に入れた後、

布団圧縮袋で厳重にカバー。


布団圧縮袋ったら、なんて素晴らしきシップロック力!

皆の「暫く車内が臭うよ。」

(ステーションワゴンだからね)って心配は杞憂。

乗り込んだ車内はおやつ用に積んでいた洋ナシの芳香。


帰路、喋り疲れたマリアンツァは助手席で

お子達のオリジナルソング・ララバイに揺られてウトウト。


45分の道のり、マリアンツァ宅着既に7時半。


マリアンツァったら帰宅するや

牛糞運びを手伝ってもらおうと

階下のB先生に声を掛けたんだけど、

B先生は大事なお客様の接客中、との事、それを聞いた私が、

「それでは、牛糞運びのお願いは出来ませんね・・・。

いやぁほんとに失礼しました。」、って言ったら、

B先生、「ふぇ~ギュウフ~ン・・・」って、本気でクラクラしてらした。


なので暗闇の中、

お子達と牛糞をエッサラホイサラ庭へ運び

布団圧縮袋のチャックを開けて畑へ投入。


気持ちばかり押しなべてミッションコンプリート。


マリアンツァ、最後に一言、

「予定してた一時間じゃなくて、二時間はいたわね、農場に。

(もっといたけどね、実際。)

でも皆大喜びしてくれて、絶対に完璧だったわ、この企画!

アブソルートリ・パーフェクト!」と、

疲れは隠せ切れない様子だったけど、

いつものセリフで締めくくってくれた。


そして、いよいよ今週から畑の手入れが始まる。


絶対に完璧よ! ~1~



金曜日、マリアンツァに牛糞容器の話で電話をしたら、

「牛糞の様なオーガニック肥料って

お店で売られているんだって・・・。」

と、本当にそれが原因かは不明だけど、意気消沈気味。


もしかしたら単に仕事が思ったほどはかどらず、

農場行き自体をちょっと躊躇したのかも知れない。


何はともあれ天気も冴えないし、

日曜の朝、連絡を取り合って行けそうだったら行こう、と約束。


そして、日曜、空はグレイ。

10時過ぎ、マリアンツァに電話。

この天気じゃなぁ・・・と思ったけど、予想に反して、明るい声。

「いい日だから計画通り行きましょ。2時ごろ来これるかしら。」

と。


なので、またまた鰻を焼いてひつま節製作、

バナナと胡桃を潰してバナナ&胡桃ケーキを焼いた。

(オーブンったらいよいよおかしくなっちゃって

上火ばかりアチアチになるんで慎重に。)


2時に3分程遅れて到着。

マリアンツァに3分の遅れを謝ると、

「全然問題ないわ。上でお茶を飲んでるから上がってきて。」と。


誘われるまま上がるとお若く麗しいお客様が二名。


これから牛糞取りに出かける、なんて様子ではない。


席を勧められ、ランチもご馳走してくれ、ケーキまで・・・。

(あれ、行かないの?)と、内心ずっと思っていたのだけど、

そのそぶりなし。お子達は出かけたがってウズウズ。


1時間ほどして、漸く、

「どうしようかしら。」と。


どうしよう、って・・・?なに?と、思っていたら、


マリアンツァは、

夕方別の用事があると言う、そのお客様も連れて行きたかった様子で、

暫く同じ「どうしよう・・・。」を繰り返している。


なので、結局私が、

「じゃぁ牛糞は次回にして、今日は皆で近場の旅に出よう。」と、

提案。

すると、「そうね!」と勢いよくパッと明るい顔をして話に乗ったのに、

すぐまだごちゃごちゃ悩み始め、その内お客様帰宅。


既に時間も経っちゃって、またまた意気消沈。


仕事も溜まっているだろうし、と少し気を遣って、

「じゃぁ今日はマリアンツァに会いに来た、って事にして帰るね。

ランチ有難う。お礼に焼いてきたケーキをあげるわ。

農場へ持っていくつもりだったけど。」と、言うと、

「えー!じゃぁ行きましょう。ケーキがあるなら行きましょう!

あぁもう絶対に完璧よ!アブソルートリ・パーフェクト!」

と、突然今までのごちゃごちゃは何処へやら、

突如牛糞取りに出かけることになったとさ。


内覧



曇天。雨ではないけど週末の天気は崩れたまま、

という予報は間違っていなさそう。


昨日の約束どおり、

ヴィッキの部屋へ大家さんが来てくれて正式な内覧をした。


昼過ぎ土曜の定例市場買出しの後、そのまま立ち寄った。



ヴィッキの部屋へのバルコニー。


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入り口を入るとキッチンダイニング。


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アーチの天井がいいよね・・・。


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キッチンの奥、道に面したリビング。


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リビングの窓。


大家と一通り話を終えたら、

ヴィッキがツナのパスタを作ってくれた。


途中帰宅したヴィッキの旦那とヴック、

黒い衣の大男二人が出来上がったパスタを取り分け、


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パルメザンをお好みに応じて


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振り掛けてくれました。


明日コンサートを控えているヴィッキの邪魔をしてはならぬ、

と、そこそこでおいとま。


ご馳走さまでした。お忙しいところお邪魔致しました。



帰宅後、グレから電話。

いやぁな話を耳にして落胆、フテ寝しちゃいたいとこだったけど、

それでもやはりお子達は「ご飯は~・・・?ルッコラサラダ作ってよー。」

とピヨピヨせがむので、

「3分だけ」、と決めてフテごろごろ、

きっちり4分目には気持ちを入れ替え

ご要望のルッコラサラダを作った。


パンとミルクとルッコラサラダ。

それだけ。ごめん。


途中遊びに来てくれたボゥ母にはお茶すら出すのを忘れてしまった。

失礼しましたよぉ、まったく。ゴメンなさい!




ゴスポスカ



ルナのヴァイオリンの先生ヴィッキが

今住んでいるイレーナ宅の階下の部屋から引っ越してゆく、

って話は耳にしていたのだけど、

今日なんと、イレーナから、「この部屋へ引っ越してこない?」

と、突然話が振られてきた。


「80平米、湯船もあるわよ。

今後ステキに変身する予定の中庭もあるし。

(イレーナが手入れをしている。)

そしてなんと言っても、私たちと同じ建物。同じ住所よ!」


ってのが、イレーナから私たちへの売り文句。


家賃もそんなにうちと変わらないし、

うちより広くてなんと言っても湯船があるのは魅力的、

ってことで夕方早速見に行った。


イレーナの階下の二階。

隣は小さなオフィス。

そこから先の中庭に面したバルコニーは専有。

バルコニーからの入り口を開けると、大きめのキッチン。

古い建物は天井が高い。

その奥はゴスポスカ通りに面して窓が三つの広いリビングルーム。

寝室はキッチンの隣、中庭に面して一つだけ小さいのが。


作りは至ってシンプル。


広くて天井が高いのはプラス。

古い建物なので窓枠などのディテールに雰囲気があって

とてもステキ。天井もアーチだし。

今の我が家は社会主義時代のブロックアパートだから、

なんとも味気ない。それに比べれば味わいはずっと深い。


但し、問題は採光。そして駐車場。


窓は中庭側と通りに面してあるけど、

リビングの窓の面する細めの通りの対面は4階程の建物

(決して見た目の嫌な建物ではないけど)。

その上からの空はちょっとだけ。

しかも窓を開けると目の下の道は一通だけど結構な交通量。


そして、住人用の駐車場がないから、

毎度路上駐車スペースを探さなくてはなららい。

(ヴィッキもイレーナもこれは問題じゃないよ、って言うけど)



今の我が屋は我が家自体の見た目は酷いけど、

窓からの眺めは芝の庭に大きな木とリュブリャニツァ、とのどかだ。

朝は鳥の声がするし、一日中極めて静か。

それに専用の駐車場が目の前にある。


うーん、どうするか。


都会でちょっと暗めだけど少し広くて雰囲気のいい部屋を取るか

(+イレーナと庭仕事が出来る+今以上におんぶに抱っこ、

と、お世話になれる(笑)+旦那の職場徒歩2分)、


それとも、

のんびり環境はいいけど、四角いつまらぬ部屋を取るか。



ヴィッキは四月半ばには出て行くそうで、悩む時間もあまり無い。


ガーデン



マリアンツァに電話をした。


返答がなかった。

今度は私が電話を携帯し忘れて

気付いたら彼女から着信ありだった。


なので再度電話をかけたら何時もの賑やかな声。


「あー、久しぶりね!!

もう私は書類の山に囲まれてナーバスよ。

お役所相手の仕事ってホントに嫌だわ、細かくて忙しくて気が狂いそう!

このナーバスな私を見に来てよ!

あ~あ!そんな時に貴方から着信があって本当に嬉しかったわ・・・」


的な挨拶話を一方的に10分ぐらいすると、


漸く、「それで、貴方の頭の中でどう私がよぎって電話をくれたの?」

と。



マリアンツァは会う度に「いつでも私の庭に遊びに来てね。

門の鍵もあげるから自由に出入りして。」

と、オファーしてくれていた。

でも、勿論、「じゃぁ鍵下さい。」って、訳にもいかず、

遠慮していたのだけど、

今春夏はちょっと庭の一部をお借りして畑仕事でも子供達としようかな、

と思って連絡を入れた次第。


その旨伝えると(言い終わる前に)

今度はさっきよりヴォリュームを"4"程上げて、

「あ~ああ!!!素晴らしい!何て奇遇でしょう。

私も丁度今年はガーデンニングしようと思って

前夫に土を掘り返してもらったところよ!

畑はもう正に貴方の為に準備されているも同然!

それに私も一人じゃちょっと不安だったけど

一緒に手伝ってくれるなんて願ったりだわ!

あ~もう素晴らしい!・・・・(繰り返し)」


と、私の相槌もすっ飛ばして炸裂トーク、

そのまま結局

「化学肥料は嫌だから牛糞を入れましょう。

牛糞、牛糞、もう四月になるし早目がいいわね。

こんな書類と睨めっこはとっととやめて、そうね、

今週末に農家に牛糞を取りに行きましょう!

あ~あ、素晴らしいわ牛糞を取りに行くのよ!」

と、まるでハイジの様に大はしゃぎしながら一方的に

(全然構わないのだけど)今週末の予定を決めてくださった。


そして、牛糞入れの容器の話になり、

やっとトークは休止。


「何に入れればいいかしら。わざわざ新たに買いたくはないし。」


と、意見は一致し、

一先ず、お互い周囲に"牛糞を入れるのに適した容器"

が無いか探してまた明日連絡を取る、という約束で電話終了。


ほっ。

この"牛糞容器問題"にぶつからなかったら

とあの炸裂トークは永遠に続いたのだろう。


何はともあれ、お庭は貸してもらえるそうだし、

マリアンツァとも一緒に庭仕事できるし、

(彼女多分頑固だよね。ふふ。)

めでたしめでたし。