我が家の、喰い、喰い、くいしんぼ -111ページ目
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テヌキ

テヌキ、って別にスロベニア料理の一種じゃありません。

単に手抜き、って事です。


寝不足やらで朝食作るのがとっても億劫。

そういう時は決まって、私、息子に「朝ごはん何食べたい?」

と、聞きます。

「赤いパスタ」と、息子。

応えは100発100中これなのです。


akapasta  あれっ、赤いパスタ?


皿下方右、ちょっと見てるのが「赤いパスタ」。

トマトソースのリングイネです。


どっさりのせられているのはmotovilec(モトヴィーレッツ。

日本ではマーシュというのかな)。


このパスタ、モトヴィーレッツを食べるためのものみたいですよね。

アメリカ人にとってのケチャップとポテトみたいなもので・・・

少々主客転倒してるかな。


これにミルク、ヨーグルト、食後にプラム、で、テヌキ朝ごはんでした。


ちなみにこのモトヴィーレッツ、とってもクセがなくて爽やか。

我が家では味噌汁に最後に入れるととっても人気の汁物になります。







テラン、テラン♪

テラン、テランっ♪ とよくうちの人がリズミカルに歌っていますが、

なんのリズムだかよくわかりません。


すっかり忘れていますが、歌いだしたのは私だそうです。


チョタール



このテラン。チョタールというワイナリーのもの。


(北にオーストリア、東にハンガリー、南にクロアチア、西にイタリアとアドリア海)          

     wineregion1


テランはここ↑ 緑の部分、 クラース(カルスト) といわれる地域

で育てられるレフォシュク種のヴァリアントから作られるワインです。


クラースの土は鉄分が多くテッラロッサと呼ばれています。

(この写真ではあまり赤さが出てない気もするが・・・)


     refosk



テランはこの鉄分由来の力強さが特徴です。

高き香り、フレッシュな酸味、強いタンニン。

消化を助ける薬効も昔は利用されていたとか。


しかし、通常テランは二年以上経過すると含有鉄分が急激に減少し、

色の劣化、また味も平坦な凡庸なものになってしまうと言われ、

熟成に向かないとされています。

ですから通常テラン、というと前収穫期のもの。


けれどその中でも数年に一度しか収穫されない質の良い葡萄と

特別な製造工程を経て樽詰め、熟成されるものがあるそうです。

その一本がこのチョタールのテラン。


この写真のものは2003年のもの。

ベストビンテージかどうか、残念ながら知りません。


テランに合う料理は勿論同じクラース産のプロシュット。

でも手に入りませんよね。じゃぁジビエ。これも難しいって?

ん~、ではローストビーフなんぞで、如何でしょうか?


ちょっと変わったテラン、気になる人はご一報下さい。


ナズドゥラウェ!




二本も焼酎が送られてきちゃった・・・から塩の話

ネタ的には少し古めなのですが・・・


在東京の良き友人たちのクリスマス会に

私の代理としてワインを送りました。

そのお礼、というか、お返しに、ここではどう逆立ちしても

手に入らない様な焼酎を頂きました。


着いたのは純米四合、芋四合。

大事に大事に。頂いています。


さて、その日のその焼酎の為の「あて」。


ate   塩鯖。 


そして、SIPA(シーパ)と呼ばれる甲烏賊と大根の煮物。


和え物は大根の皮とかかなぁ。 あと、汁物もありますね。


鯖は市場に結構出ています。真鯖です。


日本ではノルウェイ産などの鯖が出回っていますが、

ここアドリア海のは少し小さめ。

冬は鮮度の落ちが著しく無いので

鯖など大衆魚を買って食べる分にはOKです。


水洗いし、三枚に卸し、薄塩して外で(気温0度ぐらい)3,4時間〆ます。

そうすると、臭みと余分な水分が抜けて身には弾力が、

そして、皮にはつやが出てきます。

塩の威力。


塩、って吟味せず軽んじてしまうものだけど、

結構色々あって、それぞれ随分違うんです。

ちなみに、我が家のものはフランスの灰色安価なつぶつぶ粗塩。

店では最近塩って言ったらこれ、Piranske Soline の塩、なんですって。

たしかに、アドリア海はキレイ。よって(?)塩もウマイ。

関係ないけど、塩田へ沈む夕陽。

それは、それは麗しいこと、間違いはありません。

ピッカデリー


パン作りにトマトを使うとしたら生地にトマジュを練りこむ、とか、

ドライトマトをフォッカチャにのせる、とか。


今日はいいひき肉(?)あるしハンバーガーを作ろう、って話になり、

(実は昨日も友人宅でハンバーグの作り方を教えて

一緒に食べたのだけど)

ハンバーガー用のバンを焼くついでに

同じ生地を流用して別物も作ろうと思ったら、

上にのせたり、巻いたりするいい具が無かったので、

一か八かでピッカデリーをスライスして

種抜いて生のまま巻いてみることにしました。

piccapan


小ぶりにしたのであまり生地がだれず

まぁまぁな形。


piccapanestra ピカも焦げなかったし。


巻くときにちょっと黒糖を振ったので少し甘みに奥行きが出ました。

焼きたてのカリっフワっ、にエストラゴンマスタード&EVオリーブオイル

のソースを塗ってみました。


ら、みんなパクパク食べて肝心のハンバーガーの前に

結構お腹いっぱいになっちゃった様子。


今度は生地にオレガノいれてみましょ。


ちなみにこのエストラゴンマスタードは

フランスの エドモン・ファロ ってメーカーのです。


fallot

こういう色。


酸味と辛味とエストラゴンの薬風刺激とが

食欲を掻き立てるのですが、私には塩がきつすぎるので

EVオリーブオイルでのばしてみました。


あ、お気づきの様にピッカデリーってトマトの名前です。






sweet peas

グリンピース


町の中心地にある青空市場(トゥルジュニッツァ)は土曜日が

一番の大賑わいです。


客も多けりゃ、出店も多い。

それぞれの露店も土曜日に一番新鮮な野菜を数多く揃えています。


あ、今日の話と土曜日とは関係ないのだけど・・・


trznica  これ、実は去年の初夏


私にはひいきの店が二店あります。

一店は土曜日しか来ないお兄さんの店。


もう一店は市場が休みの日曜以外毎日来ている若い夫婦の店。

私にとってここで一番重要な野菜は大根。(日本のより2周り小さめ)
この店以外では殆ど大根は見かけません。

大根以外の品揃えには特筆すべき特徴もないのだけれど、

英語が上手なのと、夫婦揃ってにこやかで非常に親切なのが

気に入ってなんとなくここで買ってるかな。


その店でちょっと前に見つけたのが鞘入りのグリーンピース。


                                  gsweetpeas


イタリアからの輸入品。 

スロベニア語でなんて言うのか、忘れました。いかん。


パチパチにはじけそうな力強さに惹かれて買ってみました、3握りほど。

その場でお姉さんが一本開けてくれたので、生を試食してみたら

(勿論子供たちも一粒ずつ)

パリッとしていて青臭くてあまーい。

豆の付き方も鞘に左右交互に付いていて可愛い。

一キロ5ユーロ。


takiawase   調理例はこんな感じ。 


豚バラと根菜の炊き合わせ。


とてもノーマルに青実として使ってみたけどなーんとも爽やか!

塩茹で仕立てを気上げしておいたら、子供たちに半分以上

つまみ食いされていました。

缶、瓶詰めものとは全く別物です。

日本ではあまり見たこと無い気がするけれど、

見つけたら是非お試しあれ。


ちなみにこの炊き合わせには牛蒡がはいっております。

残念ながらスロベニアに牛蒡はなく、これは母が先日

とても怪しげに包んで“密輸”してくれたもの。

上方の緑は白菜。これは通年手に入る。

(友達の日本人がここで牛蒡栽培を試みたら、

ただの細い根っこになってしまったとか)


その後何回この店に行ってもその当時入荷されていたものが

店頭に並んでいて、売れ行き悪いのか新鮮なグリーピース、

手に入らないのです。

毎回値下がりしてるけど、どんどんしなしなで残念。


溜めてたパンたち、まずは

オリーブいっぱい  オリーブたくさん


                          パイナップル パイナップルロール

     

りんごパン  りんごパン


              フォッカッチャ・ちょっと焦げたドライトマト  フォッカッチャ ドライトマトが焦げてる


黒糖シナモン  黒糖シナモンロール


子供が寝たので、いきなり沢山まとめ載せしてしまいます。


生地はどれも大差なし。

相変わらずハカリの無い我が家のキッチンなので、材料は全て目分量。

大雑把な作り手の性格が反映されながらも、

毎度毎度そこそこ美味く出来てる、かな・・・


最近は実験的に水、ミルクの代わりに

いろんなジュースを入れてみたりしています。

粉もようやく色々試すうちにここのものが分かってきて、

(粉コーナーには無数のMOKA(粉)があって、

何がなんだかさっぱり・・・ですが)

我流ブレンドして楽しんでいます。


砂糖は使わず、発酵用には蜂蜜と黒糖のみ。


ポレンタ(プチプチしたトウモロコシ粉)入れたりすると

コリコリカリカリして食感好し。


大体二時間ぐらいで焼きあがるので、朝一番に焼くことが多いかな。


お陰でパンは買わなくなりました。


しかしまだまだ、簡単なのしか焼けません。成形もヘタだし。


いずれは酵母から作って完全オリジナルのパンを焼きたし!







こだわりはディメンション

もうちょっと練らないと・・・ デセールの試作。


もう店の方はかなりメニューが決まってきてるので

今回のメニューには入れません。

ま、夏のシーズナルメニューに載せてもらえるかな。


物は何かと言うと豆腐のプリン。

奥のひし形の物たちはパプリカのゼリー。

ソースはみたらしっぽい感じ。

高台に入っているのはバジルとビリビリに辛~いジンジャーエール。


一皿であらゆるテイスト、テクスチャが味わえます。

プルプル~ンなプリンとゼリーはちょっとコリっと硬め。

そしてちょっとした液体も足したかったので、

冷奴には山盛り卸し生姜派の私はめちゃ辛のジンジャーエールを

つけてみました。


アイディア的にはよろしいのだけど、

元々あまりプリンに興味の無い私にはなんだかしっくりきてないかも。


まだまだ練れる一皿であります。アイディア募集!


写真は何皿か振舞った後で半端ものを寄せ集めた感じですが・・・

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