心の傷の乗り越え方 前編 | 大田区鵜の木さろん楓★料理家 印南真帆のブログ「食べることは生きること」

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「食べて元気に、食べて体調がよくなるごはん」を作っています。
銀河弁当・ケータリング・料理教室・食生活相談。

こんばんは。

さろん楓ふなだまほです。

いつもアクセスいただきありがとうございます。

先日、被災地、宮城県名取市での
子どもの心のケアに関する新聞記事を読みました。



被災前、被災後、未来の街を
紙粘土で作っていくという
いわゆるアートセラピーを行っているというもの。



世界の紛争地や震災被災地で
20年以上も子どもの心のケアに携わっているという
精神科医桑山紀彦さんが推進されていて、
「混乱した記憶を整理して表現することで、
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の予防につながる」と
いうコメントが紹介されていました。




さろん楓ふなだまほ の 21世紀のやまとなでしこ プロジェクト 



これ、実は、
家庭内で心の傷(トラウマ)を負ったAC(アダルトチルドレン)にも
当てはまります。



「混乱した記憶を整理して表現する」ことが
大人の女性にとっては「話すこと」なのです。



さろん楓が「語ること」を大切にしているのは
そういう理由からです。



男性と女性では、脳のしくみが違うといわれています。
女性は、右脳と左脳を繋ぐ脳梁が太いそうですね。
だから、感じたものを言語化するのが難なくできる。



話すこと=表現することで、
凍結された記憶や感覚、感情を融かしたり、
ブツブツと途切れてしまった自分という人生の繋がり、
いわば「物語」を取り戻すことができるのです。



家庭内で体験されたトラウマの場合、
家族には、そもそも同じ立場の人はいないので
孤立感が強いという特徴があります。



子どもにとっては、親は絶対的権力者であり、
命綱なので、そこで肉体的、心理的に何かが起きた場合、
子どもにとっては、計り知れない恐怖だったことを意味します。



また、世の中には美しい家族ストーリーが存在するので
成長してきてからは、世間と比較して「うちは…」という
恥の感覚や罪悪感も抱きやすい。



幼少時から、「お前が悪い」と親から言われ続け
洗脳されている場合も多いです。



だから、人に話しちゃいけないと思っている場合が多い。



実際に、セッションをしていて、
子ども時代のつらい体験を語った方に、
今の話を、これまで誰かにしたことありましたか?と尋ねると
ほとんどの方が首を振ります。



多くの方が、
長い間、ツライ、悔しい、理不尽な体験を
誰にも話すことなく、
自分の心の奥底に秘めてきているのです。



それを外に出していくこと。
表現していくこと。
自分の中の風通しをよくしていくこと。


これが感情の解放であり、
いわゆる「ネガティブなものを手放す」第一歩ですね。



しかも、それを一度に留まらず、
何度も何度も繰り返してやる。



ただ、普通、そういうことを
何度も友達や家族に言ったりすると
「また、その話ィ~?もう何度も聞いたよ」
と言われてしまうのがオチですね。



平気なふりをしてるけれど、実はその都度、
繊細なハートがピシピシッと傷ついたりもする。


そして、多くの人が、誰にも何も言わなくなる。
もうこれ以上、傷つきたくないから。



そうやって、心の傷を心の奥底に封印しながら
一生懸命頑張っている人がとても多いと感じます。



(続く)