生活寄宿塾「はじめ塾」なかよし合宿に行ってきました | 大田区鵜の木さろん楓★料理家 印南真帆のブログ「食べることは生きること」

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「食べて元気に、食べて体調がよくなるごはん」を作っています。
銀河弁当・ケータリング・料理教室・食生活相談。

週末は丹沢の寄宿生活塾「はじめ塾」の小学生低学年の部の合宿に行ってました。

この時期だけの山の神様からの贈り物、ホウバ寿司を作って食べましたよ。

660sushi
houbasushi


・・・ご飯を炊き、
鮭を蒸し、
グリーンピースを茹で、
ご飯と合わせる。

ご飯は2.5升を3釜。
きれいに洗ったホウバの葉は660枚。

それはもう美味しかったです!

ホウバの葉は、本当にこの時期だけなんですって!
ぷんぷん香るかと思えば、
わかるかわからないかぐらいの微かな香りでした。

時期が違うと香り方も違うそう。
自然の恵みも一期一会ですね。


さて、初めての「はじめ塾のなかよし合宿」の時系列レポは
mixiのほうにアップしましたので
(mixiはゼブラです)
こちらでは、また違う視点から書きます。

はじめ塾の先生の指導法、やり方のいいなぁと思うところは
匿名にしないところ。

子どもに対する怒り方、誉め方がいいのです。
いいことも悪いことも、実名を挙げてそれをみんなに伝えます。

教育者の中には、
子どもにもプライドがあるから
みんなの前では叱らないというスタンスをとる人もいます。

でもね、みんなの前で怒られたり、
注意されたりする子がいると、
周囲の大人の意識が変わるんです。

その子を見守るようになる。
そして、みんなで育てるという意識が生まれるんです。

息子が最初に行っていた保育園では
園便りでは子どもの様子が実名で書かれ、
懇談会でも実名で話されていました。

だから、子どもたちの様子がすごくよくわかったんです。
子ども一人ひとりがわかることで集団のあり方がわかり
わが子がその中でどういうスタンスでいるのかがみえてくる。

それがすごく面白かったんですね。

が、保育園を変わり、さらに幼稚園に変わって
そういう実名でのレポートが全くなくなりました。

懇談会でも園便りでも匿名ばかり。
そうなると、他の子の様子がわからない。
集団としての性格がわからない。
どのような関わり方をしているかが見えてこない。

個人情報保護という名目もあるんでしょうけれど
少しも面白くない。
それがずっとフラストレーションだったんです。

はじめ塾にもお便りがありますが、
いいことはもちろん実名で書かれています。
そうすると、みんなが読んで、みんなが知って、
みんなの話題になる。

「え?!、これって誰?」というような疑心暗鬼にならずにすむ。
むしろ、みんなでその子の成長を喜べる。

注意すべきこともさすがに実名でなくとも
わかる人にはわかるように書かれている。

基本的に、みんなの前で怒るときも
もちろんちゃんと愛があるから
ズタズタに言われることはない。

あくまでも、その子の言動、行為がよくないのであって
その子の人格を非難するものではない。
そこが強調される。

そして、それによって、周囲の子どもも学べる。

あの保育園以来、また「みんなで育てよう」という
親の集団に出会って本当に嬉しくなりました。

実際ね、寄宿している中学生の男の子が数日前に
あることを言ってしまって、怒られたというエピソードを聴きました。

見る目が変わりますもん。
知らない子ではなく、
自然と応援したくなってくるのね。

人って、ダメなところをいっぱい持っていていい。
そう思わせてくれた2日間でした。