こんにちは。だいぶ寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
ソウルは今週毎日マイナス10度以下の気温が続いています。そろそろ漢江が凍り始めたのではないかと期待しています。
さて、今日は、石けん「高麗人参×ゴールド」の制作のお話です。
最初は、在韓の友人が手作りで化粧水やスクラブなどを作っていて、そこからオリジナルの化粧品にちょっと興味が出てきました。
それと同時に、ご存知の方も多いかと思いますが、ソウルの薬令市場(京東市場)の散策もよくしていて、あそこに行くと漢方材料がいろいろ手に入るんですよね。で、いくつか買って自家製フェイスパックとかもやっていました。
そんなあたりから、東大門の芳山(パンサン)市場で石鹸の材料が買えることを知り、自分でいろいろと作り始めたのが…5.6年くらい前でしょうか。
友人たちとあれこれ改良したりしながら、マッコリ、西施玉容散、高麗人参、KOQ10、プラセンタ…いろんなものを入れて使い心地を比べたり、色をつけてみたりと楽しみながら試行錯誤していました。
コロナの前くらいから少しずつ作っているうちに気に入ってくれる人ができてきて、じゃあ、セミナーの時や郵送で送るという形で販売してもいいかもと思ったときに、ひとつ問題が生じました。薬機法です。
石けんって体に使うものだから、法律で使用できる素材に規制がかかっているんですよね。合法的に安全で使いやすい石けんを…と考えた時(韓国の方は法律はあってもまだ規制まではいってませんでした)、法律と効能について専門的な知識のある専門家の力を借りたほうがいいと思い、代わりに調べて手作りで作ってくれる方を探すことにしました。
で、埼玉にあるフルリエールさんというところが相談に乗ってくださいました。
最初、高麗人参の石鹸と、西施玉容散の石鹸を相談しました。理由は、いろんな材料を使って作ってみた中でこの二つと麦飯石のが一番よかったからです。個人的には毛穴の汚れまでさっぱり取れる麦飯石と、洗い上がりに肌がつやつやする西施玉容散が気に入っているのですが、高麗人参は肌に栄養がいきわたる感じがして好きでした。
成分を調べてもらったのですが、どうやら日本では、西施玉容散の材料の中に認可が下りていないものが含まれているらしく、日本では石けんにすることができませんでした。
なら、思いっきりいい高麗人参の贅沢石けんを作ってみようと思って、今度は漢方の他に今までエステとかで使われていたもので良さそうなものを片っ端から調べ始めました。高麗人参の主な効用はアンチエイジング系。なので、それと相性のいいものを探しました。
で、見つけたのがゴールドです。パックなどでも使われますが、物が物だけにこれを入れたらすごく高くなりそう…とも思ったのですが、効用的に捨てがたい。ということで、ソウルで自分で金箔を取り寄せて作ってみました。
うん、いい!
あとは、香りなのですが、ここでどうしても使いたいものがありました。それはフランキンセンス。別名を乳香とも言います。以前アロマテラピーにも関心があり、アロマテラピストの資格を取ろうと勉強していたことがあります。その過程でエッセンシャルオイルの香りをかぎまくったのですが、一番感動したのがこの香りでした。
高麗人参→高級
金箔 →高級
フランキンセンス→高級(日本では小さなエッセンシャルオイル1瓶2000円位しました)
すごく贅沢な組み合わせ。職人さんからも言われました。「材料費が高くなるよ」って。
でも、高麗人参の血行改善、新陳代謝促進、抗酸化作用も、金のもつ血行促進、抗酸化作用、コラーゲン生成の活性化、ターンオーバー周期の正常化も、フランキンセンスの細胞再生促進効果もどれも外せない、ということで無理を言って作ってもらいました。
さらに、石けんベースは肌の弱い方でも痛くなったりかゆくなったりしないものをとあれもこれもと注文をつけ、何度も試作をしてもらい、結局一年くらいかかってしまいました。
そして完成したのが、この「ソウルをおさんぽ~洗顔石けん「高麗人参×ゴールド」」なんです。