「うだつがあがる」の語源となった徳島県美馬市へ日帰りトリップ。
毎年、うだつの町並みで假屋崎省吾さんの個展が開催されていると知りGo!
この辺りは藍染の産地。旧藍商の大きなお屋敷がまるまる個展の舞台に。
部屋からはみ出さんばかりに盛られ、スパークする假屋崎さんの「おはな」たち。
藍染や打掛とのコラボレーションで地元産業を盛り立てる連帯感も会場の熱量になってる。
やぁ〜、圧巻でしたね。
昨晩寝ながら、あれは一体いくつ活けられてたのだろうっと数えてみた。
思い出せるだけで31作品はあったな!
どれを載せようか、むちゃくちゃ迷った。どれも完璧に美しくて。
お屋敷の設えとの調和もまた完璧で。
空間の活かし方、順路に合わせた魅せ方、色合い、個性と統一感のバランス…。
あぁ、全て完璧!
假屋崎さん、無限の立体感覚をお持ちなんだろうなぁ。
どこから見ても絵になる、もはやお屋敷が丸ごと一つの作品。
インスタレーション アート。
この調和感ってパリの街並みを歩いている感覚。
「うだつをいける」
会期が1ヶ月半ほどあるので長持ちする素材だけで活けられてる。
なおかつ、地元で調達できる威勢の良い素材(簡単に再生する、増えすぎるとも言えるか…)だけで無限のバリエーションを創り出してしまう。
そこもすごいと思った。
華やかでエネルギッシュな「平和な世界」から一歩出ると、うだつの高い町並みが。
うだつって、これ。
隣家との2階の境界壁のこと。
江戸時代までは延焼防止の目的で設けられていたものが、明治になって立派さを競い合うようになり財力の象徴となったらしい。
うだつがあがる=出世した
装飾華美。
ねこ福も大屋根の葺き替えをしたので屋根の鑑賞眼が鍛えられてます。
うだつに限らずありとあらゆる瓦の意匠が盛られてる町並みが続く。
家が重たそうだ〜。
維持管理はとてつもなく大変そうだ〜。
とはいえ繁栄の面影が文化遺産という名で現在にも貢献してるんだよね。
藍商屋敷の他にも会場があって、
こちらでは假屋崎さんの素地である草月流テイストが炸裂してました。
山田洋次監督の働きかけで保存が叶ったというこのレトロな劇場とカラフルな造形。
92歳のおじいちゃんが描く凧とのコラボもなんかあったかい感じがしました。
展示ではシンビジウムが湯水のように使われていたのだけれど、地元の蘭栽培メーカーからふんだんに提供されるようでした。
そちらも会場。そしてまんまと鉢植えを買うことに。お買い得で…
全てが上手くできたサイクルだ(笑)
この色の蘭を買ってきたの。
お友達が家まで運んでくれました(涙)
この後、天然記念物土柱を散策して海鮮をいただいて、徳島への弾丸日帰りを十二分に満喫。
運転してくれたお友達ほんとにありがとう!!!
假屋崎さんの「うだつをいける」は3月3日まで。
ごめんなさい、また会期終了ギリギリでのご紹介。
でも毎年開催されてるみたいなので、来年ぜひ訪れてみてください。
今度はどんな演出をされるのかと今から気になってます♪