サグラダ・ファミリアの生みの親、ガウディに会いたければ名古屋市美術館へ | 山里古民家リトリート 大阪高槻 神峰山の里 ギャラリーねこ福 

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ただいま名古屋市美術館で開催されている展覧会のご紹介です。

 

ガウディとサグラダ・ファミリア展

 

 

完成間近となったサグラダ・ファミリアを多角的に解説、紹介しています。

アート展というよりは科学展でしょうか。

 

見てるだけで楽しいという展示は少ないかな。ちょっと「考える」って行為を挟めると楽しめる。建築が好きならなおのこと。

 

 

 

 

 

20世紀にはまだ300年掛かるだろうと言われていたので、完成した姿を目にすることはないんだなぁと不思議な思いで見上げた「作品」。

 

それが、2026年にはメインの尖塔も完成しほぼほぼの姿が出来上がるのだとか。

教皇による儀式も受けて既に「教会」となってるのだとか。

 

時代はどんどんスピードアップしてるんだなぁっと感心した次第。

 

 

ま、この風景を見てしまうと、そりゃなんだって出来きてしまうわなっと興醒めもするけれど。クレーン使うのね…

 

東京新聞からお借りしました

 

 

現在は鉄筋コンクリート工法で建築が進められているらしい。なんかがっかりするよね。

 

古来、教会って石を積み上げて建てられていて、その技術が秘伝だったところからフリーメイソンが誕生したんだと聞いている。

 

 

勝手にワクワクして期待してしまうけれど、ガウディは伝統工法へのこだわりはなかったかもしれませんね。

 

「教会を作る」のが目的で、むしろやってるうちに技術が進歩して高い尖塔も作れるようになると見越してたのかも。

 

当時の技術で石積み上げられても怖いよね。今は無理だけど未来には可能だ…って思ってた気がしてくる。

 

 

 

1882年に着工し、現在142年目。時系列の写真で工事の進み具合を知ることができます。

 

わかるかな?1904年当時は教会に面した道をヤギの群れが行進しているよ。

 

 

大都会バルセロナもこんなのどかな時代があったんだなぁ。

 

 

 

ガウディは自然界の生き物から建物のフォルムを着想してたというのは有名な話。

だけど具体的にどうやって?というような解説も、模型を使ったりパネルで図解されてました。

 

文字多め…。

 

うむ、っと飲み込む時間を見込んで訪れることをお勧めします。

理解できたら断然面白くなる。

 

 

 

そんななかで、感性に触れる純粋な芸術作品が一角にありました。

 

 

現在主任彫刻家として現場を取り仕切る外尾悦郎さん作の天使たち。

 

教会正面に実際に据えられていた石膏像なのだそうです。

正式な石像が完成するまでしばし仮に設置された試作品なのだとか。

 

でも、カタチに込められた思いがとめどなく溢れ出ていて、素晴らしかった。

外尾さんがサクラダ・ファミリアに注ぐ濃ゆい濃ゆい純粋な思いが、この像たちを観るだけで伝わってきた。

 

この像に会うだけのために今日ここに来たんだなとさえ思えた。感無量でした。

 

 

生涯バルセロナを訪れることができなくても、この天使たちに展覧会場で出会えれば、サクラダ・ファミリアがどんなものかはもう感じれたも同然だ。と、個人的には思う。

大袈裟すぎ?

 

 

3月10日まで 名古屋市美術館

 

 

 

 

ところで、

 

外尾さんの天使たちに私は現地で出会っていたようです。

バルセロナを訪れたのは1997年夏。1990-2000年に設置されていたらしいので。

 

サグラダ・ファミリアに到着したのは夕暮れで既に閉館してました。

入場口を取り囲むように装飾された「降誕の場面」を見上げ眺めるしかなかった。それはそれは敬虔で荘厳な芸術表現でありました。

 

そこに天使さんたちもいたのですよね。

 

 

サグラダ・ファミリアの無念がこの展覧会で、またグッと詰め寄ってきた感じ。

 

何重にもシンクロする‘サグラダ関連’のことはまた別の機会に。。

この巡り合わせが運んできたメッセージが重いんだか優しいんだか…。

タイミングも皮肉なんだか絶妙なんだか…。

 

行動ひとつでどっちにでも転びそう。