「汝の敵を愛せよ」という修行から体得したもの⑸ | 大阪高槻 神峰山の里 古民家ギャラリーねこ福 

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“何故わたしがホロスコープ鑑定なのか”をシリーズで綴っています。

 

 

前回、

母の崇高すぎる信念は、

わたしに「汝の敵を愛せよ」という苦行を強いることになったとを書きました。

 

 

 

おまけに、母はわたしに「敵」を残してこの世を去ってしまいしました。

 

人生で最も起こってもらっては困ることが身の上に起きました。

常識に則して

残された父と暮らす生活を始めましたが、

どうしても受け入れることが出来てなかったようです。

 

 

あの状態をすでに鬱と呼ぶんだなと

今なら分かります。

 

1日のうち1時間も起きていられなくて

飲まず食わずで何日も天井を見つめている。

 

その当時は認めたくない心理が働いていたのでしょう。

 

わたしは強い。心の病を見つめてきた自分が精神を病むなんて、

そんなことにさせないっと思っていました。

 

 

けれど、どうしよう?何をすれば良い?

 

幸い、父は心配する様子もなく放置してくれました。

関心がないのか、自分自身も心の病を持っているから分かるのか、

未だ謎ですが、とにかく助かりました。

 

母を介護するために仕事も辞めていたので、

とことん、己の身に起こっていることを観察して過ごすことが許されていました。

 

母の死をきっかけに、

父のためにライフワークとしていた「精神の治癒」の過程を

身をもって体験することとなりました。

 

 

 

こうして綴っていられるのは、

ほぼ治癒した証拠と思っていますよ。

 

 

 

薬を使うことはありませんでした。(薬剤師だけれど)

 

心療内科に通うことはありませんでした。

心の奥底のことは、‘知識’を使って仕事にしている人より

自分の方がよく理解しているという気がしたので。

 

 

やったことは、

現実の捉え方を変えようと訓練を繰り返しただけです。

一朝一夕のことではなかったけれど。

 

 

 

 

 

 

自分が何を考え感じている者なのか、

どこに向かおうとしているのか、

 

そんなことを自問自答する時間が

解決の糸口を探し当ててくれるように思います。

 

 

 

 

わたしの場合、

静かに自分に向き合う時間をくれたのは、

ねこ福の日々移ろう庭の風景でした。

 

放心状態でリビングの椅子に座り、

廃人のように生産性のない日々を送っているうちに、

心のしこりはうっすらうっすらと解れていきました。

 

 

 

この場所には、不思議な力があるようです。

 

 

 

 

前回、

訪れた人が、ここに来てみて生きる希望が持てる気がしてきたと、

言ってくれたらいいなと想像したのが、

Galerieねこ福の出発点だったと書きました。

 

 


それには、自分自身の体験も重なっているのです。