クリムト、とっても気になる画家です。
その割には、実物を観る機会があまりない、ご縁のない画家でもあります。
中学生の頃だったかに、
真田広之主演の時代劇(笑)の舞台セットで、
とある洞窟の壁画に釘付けになたのですね。
その数日後、その原典はきっとこの絵だ!というのに出会いました。
それは、クリムトの「接吻」でした。
それからのファンなので長い歴史なのに。
私が生きている中で、関西にクリムトがやってきたのは僅か2回目だと思う。
学芸員の解説付きで貸切で閲覧できると聞いて、行かないわけがない!
行ってみたら、
撮影自由な絵が1枚だけあるという。
そんなことをしている人は他に誰もいなかったけれど、
ここは一発、どうしても一緒に写真に収まりたく、
撮っていただきました。
もうね、嬉しくて嬉しくて、何度見返したかわからない。
幸せだ〜。
これまでの肩透かし、全部帳消しになりました。
何が肩透かしかというと、、
クリムトの作品は多くウィーンにあります。
ウィーンには2泊したことがあります。
なのに、会えなかった。
ウィーン好きで、しかも世紀末芸術が好きな友人が、
パリへのトランジットの空き時間半日を案内してくれるという。
彼女もまだ観ていないクリムトが大学の講堂にあるというので、
向かうも閲覧できず。
なぜか、大学の講義の余韻を見学して去る…。
戻りのトランジットはスムーズで、滞在の予定はなかったのに、
乗込んだ飛行機が給油漏れを起こして、なんとフライトが延期に。
心密かに、ラッキー、クリムト引き寄せたと思いきや、
行動は制限されていて、それも叶わず。
ホテル周辺に放し飼いにされ、
この中に壁画があるという音楽堂の門の前を行ったり来たり…。
その代わりに、ウィーンの空港で再び合流したその友人が、
世紀末芸術のお気に入りをいくつか案内してくれました。
友人はウィーン観光、私は別の友人とパリで待ち合わせをしていました。
エア会社が用意してくれたのは新市街で高く聳えるヒルトンホテル。
列の最後で鍵を手渡された私、部屋に行ってみたら最上階スイートでした。
暮れるウィーンを見下ろす。旅の神様、ありがとー!
学芸員さんの「ウィーン世紀末芸術の変遷」のお話は、
そんなこんなで懐かしくもあり、
知識が整理され、体系だって繋がって、興味深く聴けました。
これから美術館を訪れるというお友達に向けて、
伺ったお話を要約してみようと思います。
続きはまた明日。
また来るぜ、ウィーン、クリムト、
っと言い残して立ち去ってはや20年が経ちました。
緑豊かなウィーンの春は、それはそれは心が伸びやかになる素敵ところでした。
名曲の数々も生まれるわけだわ。
音楽の都でもありますね。
いつか、もう一度行けたらいいなぁ。
ニューイヤーコンサートに(行けるものなら)行ってみたい!