「介護を語る会」のメンバーで月1回、同じタイトルでブログ記事を書いてみようという試みをしています。
今回のテーマは、
「もしも私が誰かのために“場所”を創るとしたら…」
あるメンバーが、グリーフケアの集会に参加したものの発言する機会もなく他の方の話を聞いていたそうです。
そしたら、「あなたはこの会には相応しくないので次回からは来ない方が良い。」
と言われたそうです。医療従事者主催の会だったそうですが。
必要とする人にそぐう空気を与えられない場づくりは誰のためのもの?
そのエピソードからのキーワードです。
「もしも私が誰かのために“場所”を創るとしたら…」
私の場合、「もしも」ではなく、すでにその“場所”を創ってしまっていました(^ ^)
ここ『ギャラリーねこ福』がその場所。
ちょうど先月に書き留めていた記事があったので、そちらをここに。
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こうして庭に面した『ギャラリーねこ福』のリビングで座っていると
とても贅沢な気持ちになります。
四季の移りかわり、
1日の中でも刻々と表情を変えていく光の色、
を居ながらにして感じることができます。
このリビングは、もともと築120年の古民家の来客スペースだった位置。
広い庭に面した家屋の中でも特等席のこの場所を家族が愉しめる場所にしようと、
二間続きの和室をぶち抜いてキッチン&リビングスペースに改装しました。
そしたら、あまりにも贅沢な空間になったので、
家族だけで愉しむのではもったいない気がしてきて、
広く皆さんと共有したいと思うようになりました。
また、
改装する前のことになりますが、
くも膜下出血の後遺症で寝たきりになった母を在宅介護していました。
毎日、入れ替わり立ち替わり介護をサポートしてくださる方々が訪れてくださっていました。
その方々が口を揃えておっしゃることが、
「ここ良いところですねぇ。」
「毎週、来るのが楽しみなんです。」
そして、職場や家庭での愚痴や悩みのひとつふたつなどこぼして帰られる・・。
「ここでだから言っちゃいますけどね・・」
物言わぬ母と母のケアのことで頭がいっぱいの私、
訪問ケアの方々の悩みをわざわざ引き出すような話を向けることはないんだけれど。
『この場所には、なにか人の気を許させる何かがあるんだなぁ』
そんなふうに思い始めました。
この二つの思いから、『ギャラリーねこ福』が生まれました。
「誰かのために」というよりも自分が愉しんでいるのかもしれませんが、
訪れてくださった方々がひととき肩の荷を降ろしたり、
五感を解放していつもと違う感覚に浸ってもらうことができる場所になていたらいいな、
そう思っています。
私は、自分が育ったこの不便で窮屈な田舎も我が家も嫌いでした。
でも、介護経験から違う見方ができるようになりました。
だから、『ギャラリーねこ福』も母の置き土産です。
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何かを始めたくて集まった「介護を語る会」ですが、月1度しか会うことができません。
こういう企画を通して、お互いの個性や思いが少しずつ汲み取れてくるかもしれません。
ダブルケアをしている人を支える活動をされている野嶋成美さんの発案です。
人の心に寄り添いたいと思われる方のアイデアはきめ細やかであったかい(^ ^)
次回の開催日も決まりました。
どなたでもご参加いただけます。
思い立たれた時には一度お問い合わせいただけると嬉しいです。
9月4日(月)
14:30〜16:30
語り合いましょう
お茶代300円
10月からは毎月11日を開催日となります。
11月11日「介護の日」にちなんで11日に日を固定しての開催となります。
そして、
「介護の日」
11月11日にはイベントの開催も考えています!
内容は全くの未定。
特別講演などのお申し出は大歓迎です。
こちらへご連絡くださいませ。