営業の手法の応用をちょっと考えてみましょう。
営業を一言で表せば「売り込む」ということになるでしょう。
そこで「自分自身を売り込む」ということについて考えてみたいと思います。
これは営業職以外でも必要な能力です。
最もよくわかるのは就職試験でしょう。これは「自分を売り込む」以外の何物でもありません。
会社生活の中で言えば、いくつかの企業で見られる昇進試験というのもそれにあたるでしょう。
私がいた会社でも全員が対象ではありませんが、昇進試験がありました。
スペシャリスト職が組織の管理職にならずとも昇進するために、課長格・部長格・本部長格になるためには試験を通らなくてはいけません。
試験といっても一つの部屋に集まってペーパーテストを受けるのではなく、書類審査と面接です。部長格以上では面接官には役員も含まれます。
私自身もこの試験によって部長格になりました。また私の部下でもこの試験によって課長格や部長格に昇進した者が数多くいます。
この試験ですが、実績があるのになかなか通らない人が結構いました。
幸いにも私の部下でこの試験に挑戦した者は全員一発合格しました。そのため他の管理職から試験に挑戦する部下の指導をしてくれと頼まれこともあります。
そこでしみじみと感じたのが「自分を売り込む」ということが全く分かっていない人がいかに多いかということです。
書類審査でも面接でも網羅しなければならないことは指定されます。
例えば経歴だとか今後会社をどのようにしたいだとか、です。
ですから皆こういったことは網羅しています。
しかし合格する人と落ちる人とでは差があります。
このブログの初めのころに書きましたが、「負けに不思議の負けなし」。必ず理由があります。
はっきり言って落ちる人には「自分を売り込むストーリー」がないのです。
私が受験する人に「ストーリーはどうなっているの?」と尋ねると皆一様に目次を示します。
ストーリーは目次ではありません。
目次とは単に内容をまとめて単純化して列記しただけのものです。後付けです。
まずストーリーをかんがえなくてはいけません。
それが決まってから指定の内容が網羅されているかどうかをチェックして仕上げます。
それでは「自分を売り込むストーリー」とはどういったものでしょうか?
長くなってきたので稿を改めます。
To be continued
(参照) 2014-02-02 「負けに不思議の負けなし」 なぜ買っていただけないかを考えよう
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