自分を売り込むストーリー | 営業は科学だ!  Welcome to the Science of Sales

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3K(勘、経験、気合)で語られる営業ではなく理論的に体系だった手法により、第一線のセールスのスキル向上とともに適切な部下の指導や業績管理を行い会社に貢献できる管理職、経営者の一助となる。

自分を売り込むストーリーですが、これはこれまで何度もお話ししたように、阻害要因を意識することです。
すなわち「四つの不」が生じないようなレジメやプレゼンを準備するということです。

「四つの不」、すなわち不信、不要、不適、不急を思わせないストーリ作りが重要です。

不信を抱かせない、すなわち信頼を得るのに最も重要なのはこれまでの実績です。
経歴を紹介するにあたって単に何年に入社してどこそこに配属になって、云々だけでは不十分です。
その間に会社に対してどのような貢献を行ったのかを具体的に示さなくてはいけません。
このように言うと、「私にはわざわざ書くような実績はない」などと言う人がいます。そんなことはないのです。よく思い返してみてください。何か新しいことを始めませんでしたか?自分の考えではなく上司の指示であったにしても、会社に貢献できたことがあるはずです。それでいいのです。
そのようなことをできるだけ具体的に書きましょう。
表彰されたりしたことがあるのならば絶対書かなくてはいけません。謙虚になりすぎてはいけません。
このような観点に照らすと多くの人のレジメは的を外していることが多いようです。

次に不要と思わせない、すなわちあなたが行う仕事が会社にとって必要だと思わせることです。
営業ならば、担当するエリア、ソリューション、製品などが市場においていかに有望かということを明確に述べます。
その他の部門でも担当する仕事がいかに重要でこれからどのように会社に貢献しているかを明確にしましょう。過去の実績ではなく未来を語ります。
この際には外部の客観的なデータなども活用するのがよいでしょう。

同時に不急、すなわちなぜ今すぐその仕事やプロジェクトなのかということも述べる必要があります。
「いい話だけどまぁいずれ」と言われないようにしましょう。

しかし、私の経験から言って多くの人が最も欠けているのが「不適」についての解です。
あなたがその仕事なり役職に最も適しているということを訴えなくてはいけません。
私が指導した人で最初の資料からこれを記述している人を見たことがありません。
でもこれこそが「自分を売り込む」ことの真骨頂なのです。

そのためにはその仕事・プロジェクトや役職に必要な経験やスキルを明確にしておく必要があります。
そして自分の経歴を紹介する部分でそれに結び付く経験を特に印象に残るようにします。
経歴を書く段階で布石を打っておくということです。
就職用の経歴書でどこに出すのにも同じものという人がほとんどのようですが、論外ですね。
A社に出すものとB社に出すものとでは経歴を紹介する重点が違って当然です。ですから同じ経歴書を使いまわすような心構えでは見込み薄ですね。

以上簡単に紹介しましたが、これらを意識して準備するだけで合格率がアップすることは間違いありません。



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