1175日目←サクラが我が家にやってきてからの日数です。835日目← スミレが我が家にやってきてからの日数です。本日2本目です。3月28日(土)に出かけた雪の八ヶ岳(西岳2398m・編笠山2524m)の報告のその3で、これで最後です。西岳を出発しおよそ1時間で編笠山の直下にある「青年の小屋」まで行き、そこから30分で編笠山の山頂に到着の予定です。まずは青年の小屋まで進みますよ。(地図は毎回同じものをのせています)
イメージ 47
青年小屋の標高は約2400m 西岳の標高も2398mですから基本は横歩きです。ただし2300m~2400mの中で多少の登り下りがあります。登山道の木の上には、まだ大きな雪の塊が残っていたりします。それがたまに「ドサッ」と落ちるとサクラは喜び~スミレは驚きます。相変わらず慎重なスミレです。下の写真は今にも落ちそうな木の上の雪の塊
イメージ 1
雪もまだ1メートル以上積もっているので樹林帯の中に入ると歩きづらいです。トレースははっきりしていますが、踏み固められた場所はいいのですが、そこからずれると 膝まであっという間に沈んで「タコ壺状態」になります。
イメージ 2
昔、若かりし頃(笑) 北アで春に登山道を歩いていて、このタコ壺状態になり、バランスを崩して斜面を滑落・・斜面は雪が融けて凍ってを繰り返している場所なのでカチカチに凍った斜面を滑り落ち、あやうく遭難するところでした。運よく大きな岩や崖もなく途中で止まったから良かったものの、場所が悪ければ遭難してしまう所でした。

イメージ 3
この編笠、西岳のルートは滑落の危険の有る場所やなだれの起こる場所が少ないので雪があっても歩けるコースです。ですのでサクラとスミレともよく登る山になっています。しかし、これが「権現岳」「赤岳」「阿弥陀が岳」となるとそうはいきません。滑落=遭難の危険が付きまとう山なので冬場は犬連れでは近づけません。私は自分の勝手でいくので、死んでもかまわないけどサクラとスミレを巻き沿いにするわけにはいきませんからね~。
イメージ 4
まあ冬山は何があるのかわからないので、慎重にいくこと似こしたことがないですね。サクラもスミレも広い雪の有る場所や動物がいたりすると興奮して走りまわったりするので、暴れないように注意をする必要があります。
イメージ 5
サクラ~スミレ~安全第一で頼みますよ~。
イメージ 6
途中で編笠から西岳へ向かう登山者の方に一緒に写真を撮ってもいいですか?と言われサクラもスミレも「どうぞ どうぞ」といわんばかりに一緒の写真を撮ってもらっていましたよ。
イメージ 7
そして夏時間とほぼ変わらない50分で青年小屋のあるところまで到着しました。
イメージ 8
青年小屋は冬季休業中のようです。
イメージ 9
入り口は1メートルから1.5メートルくらいの雪で覆われていました。
イメージ 10
あとはここの岩場を120mほど登ると編笠山の山頂です。
イメージ 11
西岳からは編笠山の右側に見えていた富士山もここからは編笠山の左側にみえますね。
イメージ 12
サクラとスミレは雪がない時にはこの岩場の隙間にはさまりながら、ジャンプして岩をつたって登りましたが、今回は雪があるので割と楽勝で登れます。
イメージ 14
私は岩の隙間の雪に足を入れると下が空洞になっていてみせかけの地面にやられ、何度か「タコ壺」状態になりました。
イメージ 13
途中、雪の少ない場所で少し小休止です。後ろを振り返ると権現岳が目の前にせまっています。だんだん小さくなる青年小屋がみえますね。
イメージ 48
編笠山の西側方面には北アルプスがみえます。真正面の白く雪のついたところが北アルプスです。左側が穂高、槍方面ですね。右側が白馬・五竜岳方面ですね。
イメージ 15
そしてもう一度目の前の権現岳をみます。この時期に権現岳方面へ行くのであれば、一番右側の三ツ頭までならいけると思います~。あそこまでなら、滑落・なだれのリスクは少ないと思います。三ツ頭の標高は2580mなので編笠山の2524mよりも高いですけどね。
イメージ 16
そして樹林帯に入ります。ここを過ぎれば山頂です。すると目の前を横切る動物がいました。今度は眼鏡をかけていましたし、横向きだったのでよくわかりました。先ほどと同じニホンカモシカです。
イメージ 17
サクラは樹林帯の中に入っていったニホンカモシカをいつまでも目で追います。さすがですね~狩猟犬の血が流れているのでしょうかね~。スミレはそういうことはしないのですよ。
イメージ 18
サクラは目でみえなくなったので今度はニホンカモシカのいた場所のニオイをしきりにかぎまわるサクラです。「パパさん ほら ここにいたんだよ。こんなにニオイが残っているよ。わかるでしょう?」と・・言う感じですが・・私は犬ではないのでニホンカモシカがいた場所にニホンカモシカのニオイがあるかどうは、まったくわかりませんでした。(笑)
イメージ 19
そして青年小屋から30分で編笠山山頂2528mがみえてきました。朝は雲が多かったのですけど、この日は午後になってめずらしく天気が回復し青空になってきました。
イメージ 20
ここの斜面を駆け上がると山頂かな~。いけ~サクラ~ スミレ~!
イメージ 21
なにやら人がいるようです。じっとみつめるサクラとスミレです。大丈夫 話し声がするから、クマさんでないことは確かだよ。クマさんが話していたら別の意味で怖いですよね。(笑)
イメージ 22
午後になったら景色は見えなくなるかと思いましたが、編笠山の山頂からも西岳同様に景色が綺麗にみえますよ。ただいまの時刻12時20分です。駐車場を出てから4時間50分です。
イメージ 23
今年13回目の登山で西岳2398mが19座目 編笠山2524mが20座目の登頂になります。どこでもタッチです。おおー!スミレ きれいにタッチが決まっているじゃないか~! そういうときにサクラはなんだか力が入ってなかったりするなあ。よくみたらサクラさん足場が悪くちゃんとふんばれなかったみたいです。ごめんごめん。
イメージ 34
それじゃ~と場所を変えて三角点タッチです。後ろは八ヶ岳の絶景だよ。サクラはきれいなポーズになりましたが、スミレがグダグダタッチになりました(笑)
イメージ 35
反対側の富士山方面で「三角点タッチ」です。スミレの頭の真上に富士山がきてしまいました~。
イメージ 36
こちらがさっきまでいた西岳方面です。(手前のこんもりした山が西岳2398mです)あれを稜線に沿って少し下って登りかえしてきました。後ろに見えるのが北アルプスですね。今年は北アにくぞ!っておもってます。(サクラとスミレはお留守番です)
イメージ 24
そしてもう一度権現岳をみます。景色がいいと何度も見て写真を何枚も撮りたくなりますね。
イメージ 25
その隣の赤岳・横岳・阿弥陀ケ岳です。
イメージ 26
こちらは北八ヶ岳方面ですね。蓼科山もみえますね。
イメージ 28
こちらは富士見パノラマスキー場の入笠山と後ろに御嶽山です。一番右に乗鞍岳もみえていますね。
イメージ 27

西岳と同じ形で富士山がみえますね。
イメージ 29
夜叉神峠の鳳凰三山の登り出し方面から鳳凰三山、後ろが南アの核心部です。
イメージ 30
一番左が北岳です。日本で富士山についで高い山です。真正面が甲斐駒ケ岳です。その隣の白い山が仙丈ケ岳ですね。
イメージ 49
それじゃ コーヒー&お昼ごはんタイムにしましょう! 今日はガスは持参せずにポットにコーヒーを入れてきました。こうして山を見ながらコーヒーを飲む時間は何よりも幸せですね。
イメージ 31
サクラもオヤツ(お昼ご飯)をもらいます。たくさん歩いた(5時間弱)からおなかが空いたかな~。うまうまです。
イメージ 32
スミレも必死に食べます。これで下山もがんばってね~!あと2時間半はかかるよ。
イメージ 33
そして富士山を最後に眺めて12時45分に下山に向けて出発します。
イメージ 37
下山はこの雪の斜面を降りていきます。この斜面は南斜面で時間的にも昼過ぎにもなっているので、凍ってはいませんのでザクザク雪に足を入れながら下ります。
イメージ 38

ここも本来は岩がゴロゴロしている場所ですけど、雪が詰まっているので歩きやすいです。
イメージ 39
スミレも景色をみながら山を下ります。こんなときスミレは何を考えているのかな?
イメージ 40
サクラも何を考えているのでしょうか?
イメージ 41
パパさんは何を考えているの?と聞かれたので・・「温泉」「ビール」と応えておきました(笑)
イメージ 42
なんだ私たちの事じゃないのか?と言わんばかりに、今まで振り返ってくれたのに知らん顔してガシガシくだり始めます。
イメージ 43

石でペンキで書かれた「信ノ境口」を通りすぎると岩場も終わりですよ。
イメージ 44
そしてがんばって休み 休み 下山しました。標高1600mで雪がほとんどなくなってきたので、アイゼンをはずしました。残り300mは気をつけながら下山します。
イメージ 45
そして15時ジャスト 駐車場に戻ってきました。出発して7時間半です。
駐車場→西岳3時間→青年小屋1時間→編笠登り30分→山頂休憩30分→下山2時間30分  全部で7時間30分の山旅でした。
イメージ 46
今回は7時間半の行程のほとんどが雪でした。雪の登山では最長かと思います。今年最高峰の2524mまで到達しました。カモシカさんにも遭遇しました。サクラとスミレにとっても楽しい 楽しい登山だったようです。私も最高に楽しい登山でした。サクラとスミレのブログにきてくれてありがとうございます。また遊びに来てください。