火曜日より続いている、GW中の祝日特別ご膳のご紹介。
本日が最終回で、GWの最後の祝日、子供の日の祝膳のご紹介となります。
子供の日祝膳も、昨日ご紹介したみどりの日の緑ご膳と同様に、うちのホームのオリジナルです。
こどもの日=端午の節句には、チマキという伝統の食べ物があるのですが…
皆さんも、「♪チマキ、食べ食べ♪」という子供の日の歌の歌詞で、チマキを食べる習慣があるのはご存知だと思います。
だから、本来はチマキをお出ししたいのですが、既製品のチマキが存在しないんですよ。
中華チマキならあるので、何回かお出ししたことがあるのですが、やっぱり中華テイストだと子供の日に似合わないんですよね。
それ以上に、既製品の中華チマキは、お餅に近い物で、非常に粘っこく、ご高齢者様が喉に詰まらせる恐れが高いものだということがネックになり、中華チマキは中止となりました。
さすがに、厨房が自家製チマキを作るのは難しく、子供の日にチマキを出すのは諦めたのです。
そこで、子供の日のご膳に相応しいお料理をと考えたのが、
スズキの塩焼きと
若竹煮です。
なぜこの2品が、子供の日に相応しいお料理なのか、わかりますか?
解説しましょう。
まず、スズキは出世魚です。
出世魚とは、小さな時から成長するにつれて名前が変わる魚のことです。
スズキは、小さい時はセイゴ、40cmを越えるとフッコ、60cmを越えるとスズキ、というように出世していきます(名前が変わっていきます)。
子供が将来、出世するようにという願いを込めて、子供の日にスズキをお出しすることにしました。
いい工夫でしょう!
ちなみに出世魚として最も有名な魚はブリです。
ブリは次のように名前が変わります。
モジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
これは関東バージョンで、関西だと異なります。
関西では、イナダのステージがハマチになります。
しかし何故か、ハマチという名称だけが全国区となり、関東でも魚屋さんでハマチが売っています。
すみません。余談でした。
うちのオリジナル子供の日祝膳のお料理、2品目の若竹煮は、竹の子に着目しました。
みるみる内に、ぐんぐん成長する竹の子は、子供の健やかな成長を祈って食べるのにふさわしいと考えたんです。
と言う訳で、子供の日にスズキと竹の子を食べるのは、さくらの里山科のオリジナル習慣なんですよ。
でも、これだけだと、ちょっと寂しいですよね。
もちろん、これだけでは終わりません。
子供の日にはあれを食べないと。
それはもちろん柏餅です。
チマキよりもはるかに、子供の日の食べ物というイメージが強いのが柏餅ですよね。
ご高齢者様の多くは、柏餅を食べないと子供の日じゃない、と感じていることでしょう。
だから、子供の日のおやつには、もちろん柏餅をお出ししました。
しかもこの柏餅、和菓子屋さんに注文した手作り品なんです。
地元の老舗和菓子店「上條」さんに注文した柏餅です。
老舗の手作り品だけあって、上品な甘さで、柏の香りも良く、最高級の柏餅でした。
ご入居者様も喜んでくださいました。
さくらの里山科のオリジナル献立、子供の日の祝膳のご紹介でした。