今朝の天気予報で、「今日は立冬です」というセリフを聞いた方も多いと思います。
立冬とは、日本古来の暦、二十四節季の一つです。
「立」がつく節季としては、立春が有名ですが、ちゃんと四季折々、立夏も立秋も立冬もあるんですよ。
日本の伝統と季節を食に活かすことを大切にしているうちのホームでは、立春ご膳も、立秋ご膳も、そして今日の立冬ご膳もあるんですよ。
なぜか、立夏ご膳はありませんが。深い意味はないんですけど。
これが今日のお昼の立冬ご膳です。
立冬ご膳のポイントは牡蠣鍋です。
冬が始まる日には、アツアツのお鍋がふさわしい、という単純な理由なんですが。
うちのホームでは、卓上IHコンロにかけられるよう、鉄鍋を使っているので、土鍋に比べるとアツアツ感が少ないんですが…
でも、アツアツで美味しそうでしょー
やっぱり寒い日の鍋は最高です。
ところで、立冬を含む二十四節季は、非常に合理的というか、科学的に考えられていることをご存知ですか?
太陽の動きに合わせて、1年を24の節季に分けるているんですよ。
まず、夏至と冬至で、1年を2つに分けます。
夏至は、1年で最も日照時間が長い日。つまり昼間が長い日です。
冬至は、1年で最も日照時間が短い日。つまり夜が長い日ですね。
そして夏至と冬至の中間にある日が秋分の日です。
だから、秋分の日は、日照時間がちょうど半分。昼と夜が同じ長さになります。
冬至と夏至の中間が春分の日です。
春分の日も、昼と夜の長さが同じです。
そして、秋分の日と冬至の中間にあるのが立冬です。
冬至と春分の日の中間が立春、春分の日と夏至の中間が立夏、夏至と秋分の日の中間が立秋、となります。
どうです、合理的でしょう。
ちなみに、立冬と冬至の間の中間の日は決まっていません。
この期間は2等分ではなく、3等分されているんです。
だから、立冬→小寒→大寒→冬至となります。
このような、立冬立春立夏立秋レベル以下の節句で、うちのホームが特別献立を作っているのは、大雪、大寒、啓蟄、穀雨、大暑、寒露ですね。
全て合わせると、冬至・夏至・春分・秋分・立春・立秋・立冬・大雪・大寒・啓蟄・穀雨・大暑・寒露の13の特別献立があります。
こうして考えてみると、結構な数ですね。
二十四節季の半分以上です。
でもこうして並べると、立夏献立がないのが寂しいと言うか、非合理的ですよね。
来年は立夏ご膳を作ってみたいですね。
でも、ここまで書いたら思い出しました。
なぜ立夏ご膳を作らなかったのかと言うと…
立夏が5月だからです。
5月は祝日が多く、特別献立をそれ以上作るのが難しかったんですよ。
それで、立夏ご膳がなしになったんです。
もし来年5月に立夏ご膳を作るとしたら何がいいでしょうか?
皆さん、いいアイデアがあったら教えて下さい。