動物愛護的な意味合いを含むペットの詩をご紹介シリーズ。
とりあえず、今回がラストです。
このような詩、言葉は色々ありますので、また特集を組むことがあるかもしれませんが。
という訳で、このシリーズラストは、「犬の世界において人間はエルフだ」です。
前回ご紹介した「子供が生まれたら犬を飼いなさい」と同様に、
ネット上で自然発生した名文です。
ペットを愛する人日の思いが結実した詩です。
まるでトルーキンの指輪物語のような一大叙事詩のように感じられる、短いけれど壮大な詩です。
ペットを愛する人なら、涙がホロリとこぼれるような言葉です。
それではご紹介します。
犬の世界において人間はエルフだ。
その存在は500年以上の寿命を持つ。
「彼らは長い刻を生きる。
しかし彼らの中の良き者は、我らの生涯に渡って我らを気にかけてくれる」
「彼ら生命長きものはとても親切だ。
我らもまた彼らにとって良き友人となろう」
「今や私は老いた。
我ら口吻の毛は灰色に変わり、
彼女と私が連れだって歩くとき、
我が身体の節々が痛む。
しかし彼女の姿は変わらない。
彼女の髪は常に輝き、
彼女の肌は瑞々しく、
いつも活発に歩く。
時は彼女にいささかの影響も与えないようだ。
そして私は常に変わらず彼女を愛している」
「数え切れぬ世代にわたって、
彼は我が氏族の守護者であった。
我が曾祖父の曾祖父の日々から、
彼は我が氏族の安寧を守り続けてきた。
あまりに長きに渡り、
我らは彼が不死なのだと思っていた。
しかし今、
私は目にしている。
我が毛が灰色となり、
我が関節を痛むように、
彼もまたそうなるのだ。
彼は私の子供らを自らの保護下に置かず、
彼の子供らへとそれを任せた。
私は彼が目をかける最後の者となる。
私の望みは、
彼の最期の時まで生き長らえることだ。
彼の種族の者が死を迎えるのはとても珍しい。
かように長き生の終焉とはなんという悲劇か。
彼の目にした全て、
彼の知識の全てが失われる。
私は私の存在が彼を慰めるのを知っている。
願わくば私が、
彼の最期の時までこの慰めを与え続けられんことを」
今回は、翻訳ソフトを掲載しているサイトが多く、うまくコピーできませんので、書き写しました。
元となっているものは、次のサイトを見させて頂きました。
勝手な書き写し、お許し下さい。
https://togetter.com/li/1131351