先週はバタバタしていて、A様の素晴らしい作品をご紹介するのが遅れてしまいました。
明日は火曜日。
大変!次の作品が展示されてしまう。
という訳で慌ててアップしています。
それでは、先週の火曜日の喫茶山科のテーブルを飾ったA様の作品と、A様自らが書かれた解説を掲載していきます。
今回のテーマは「日本の布」です。
世界には、それぞれ独自の文化に連なる衣装がありますが、日本人はやはり和服が最も似合うように生まれ、育てられているのでしょう。
布の自然素材も、織りの工夫も、日本人の心に残る絵柄も繊細で、世界へ誇ることができます。
紬織、丹後ちりめん、正絹織り、友禅など数えきれない程です。
昔は、その品を大切に、何代を受け続けられるほど、高価なものと教えられてきました。
でも今は、洗濯機で洗える和服も出回っています。
しかしやはり、絹の手触りは別格です。
以前、機織りの織り子ととして口減らしの年季奉公に、貧しい村の年若い女性たちが出稼ぎに行く本がありました。
「あゝ野麦峠」という、哀史を秘めた織り子達の物語です。
涙が止まりませんでした。
和服を着る機会も少なくなった昨今、せめて、昔の品を大切にしようと思います。
たとえ形を変えても、布として色々な小物で。