新国立劇場バレエ団のタケット版「くるみ割り人形」、年をまたいで1月4日に千秋楽で、18公演全部チケット完売だったそうです。チケット状況は出だしはまったりで、ヤング割引も発表されたりしていたのですが、開幕が近づいたら動き出して、初日があいたら加速度ついてました。年末年始の新国立劇場はそういうわけで、華やかに装った方も多くてにぎわっていました。
バレエを観る人が増えたというか、カルチャーイベントの一角にバレエが入ってきたんですよねきっと。新年までまたがる公演に、今回の新くるみは明るくてよく合っていて、舞台も客席もトータルでめでたい感じでした。
米沢唯さんと渡邊峻郁さんを4回見て、27日夜は木村優里さんと速水渉悟さん、3日夜は小野絢子さんと李明賢さんの組も見ました。どちらも華やかで素敵でした~、木村速水組はパワーカップル、小野さんと李さんは、ベテランがリードするデビューの王子という以上に、おふたりの踊りの質感とか、表現の志向とか、いろいろな要素が良く合っていて魅力爆発でした。
「くるみ割り人形」の改訂演出、新解釈はもう無法地帯というか、比べるのも諦めましたが、日本のバレエの初期のころはソ連のバージョンが主流でした。はじめてピーター・ライト版を見たときは新鮮でした。新国はスタートがワイノーネン版で、珍作(すいません)牧阿佐美版を経て、イーグリングにタケットと、ロシア系から英国化したのは、自分のくるみ歴とわりとかぶっているというか。
ウェイン・イーグリングさんもウィル・タケットさんも、ピーター・ライト版で育って外せないものがあるのですよねきっと。新国バージョンの場合、どちらもパ・ド・ドゥを踊る王子のダンサーが1幕冒頭から出ているのは、劇場がわの要望だったのでしょうか?
ライト版では、ドロッセルマイヤーが人形に変えられた「甥」を助けようとしてクララに接触するお話が原作どおりに展開するんですが、イーグリング版は人形に変えられたはずの「甥」が一緒にクリスマスパーティーに出ているんですよね。今回タケット版は、それじゃおかしいということで「助手」になったんでしょうか、結果ますますわからないことになっているのでは。
振付はだいたいつまらないですが、花のワルツはソリストナンバーとしては動きも難しいし、よかったです。あと、王子のヴァリエーションは音楽の速度が倍になったかわりにくりかえしがついて、踊りの分量が増えました。古典のなかでもくるみ王子のソロが一番短いので、この変更はよかったです、テクニックいっぱい見られます。
というわけで新年、今年もよろしくお願いします。見にきていただきまして、とても感謝しております🥰




