今日の区政報告会、前半は明日から新しく区長になる吉田健一さんとの対話をしました。

 

 

 

まず、ご参加いただいた皆さんに、吉田さんに聞きたいこと、実現してほしいことを書いてお話していただきました。

 

・美術館の建物にお金をかけることには疑問があったので新しい区政に期待している。

・これからいろいろな建物の老朽化対応があると思うが、どう対処していくか気になっている。

・国際的な危機や気候変動もある中で、危機対応できる体制を考えていってほしい。

・現場で働く人の声を生かせる区政にしていってほしい。民間との連携もいい形で進めていき、暮らしやすい練馬区を実現してほしい。

・前回も吉田さんを応援していたが惜しいところで自分もとても残念な思いをしたので、今回はできる限りの人に応援をお願いして歩いた。無事当選されて、友人たちも喜んでいる。

といったご意見を出してくださいました。

 

 

 

吉田さんは明日が初登庁で今後の業務の進め方がどうなるか、といった具体的なこともまだまだこれからのようです。

 

議会で区長が応援してくれた議員だけの声を聞くような今までの区政も変えたいと吉田さんはずっとおっしゃっていたので、今後良い形の距離感を私も考えていかなきゃなーと思っています。

 

 

 

後半は、来春に区議会議員選挙があるので、そのお話をしました。

私は今、区議会議員5期ですが、来春の区議選には立候補せず、議員を引退したいと考えています。

そして、新しく挑戦したいと決意した、櫻井ゆうのさんを応援したいと考えています。報告会では私から、やめる理由をお話した上で、櫻井さんから自己紹介をしていただきました。

 

 

私が今期で退こうと思った理由は次のようなことです。

①議員はあまり長くやらない方がいいと考えたということ。

政治家でも、福祉の仕事も同じかもしれませんが、対人の仕事って、長い経験の中でマンネリ化していても、本人も気づきづらいし、周りも人格否定になりそうで指摘しづらいのではないかと感じます。

それで、「前の方が良い質問してたのに最近どうもなぁ」とか、「なんであの人、議会のたびにいつも同じことしか言わないのかなぁ」と思ってしまうような議員もいると感じています。
だったら、できているかできていないかじゃなくて、自分の中で年数で区切ってやめると決めたほうがいいように思ったんです。

運転もそうですよね。年をとっても上手な人もいるだろうけど、自分では見極めづらいので、だったら自分でやめる年齢を決めたほうが安心だと考えて免許返納する人も多いのでは。

 

私は4月で46歳になりましたが、議員をやって19年目になります。人生の半分、とまではいきませんが、それでも大半を議員として過ごしています。人生と議員生活があまりにも不可分になるのも良くないように思えて、これ以上長くなるのはあまり望ましくないように思います。議員でいることそのものが自分の人生の目的になってしまわないように…。

 

②福祉の仕事の比重が大きくなってきたこと

議員になったばかりの頃から、「議員の仕事を机上でやるようになりたくない」と思っていたので、議員の仕事が慣れてきた時期(2期目くらい)からボランティアなどもやっていました。そして2018年に法人を立ち上げシェアハウスを運営、それだけならまだよかったんですが障害福祉事業も始めたため、かなり業務量が増えています。

かつてやっていたボランティアをする余力は今はなくなっていますし、すごく体力があるので今は議員の仕事と両立しているけれども、それでも今後、50代以上になってからもそれが続けられるとは思えないのです。
 

また、シェアハウスに入居されている方も高齢化が進んでいます。昨年は若い人の看取りをしましたが、高齢化が進めばそのような出来事も増えてくると思います。入居者が体調を崩したり弱っていたとしても、本人が望む限りできるだけウイズタイムハウスで暮らしていてほしいと思うし、看取りもできる体制を作っておきたいとも考えています。

 

福祉事業の事務が煩雑でとても大変なので、ソーシャルアクションとして発信することが十分にできていないことも気になっています。今は、議会で質問をしたことをお伝えするのが精一杯ですが、本当はもっとわかりやすく、普段考えている福祉の課題を伝えられるようになりたい。そうした平易な言葉での発信もしていきたいですが、エビデンスを持った専門的な発信もできるようになりたい。それを目指して、大学院に入学しました。

 

せっかく、ずっと望んでいた吉田健一区長が実現したタイミングで辞めるのか…ということはあるのですが、吉田区長のもとで区政がより良くなるための応援をしていくことは、議員じゃなくてもできる…というか、議員じゃない方ができることも多いんじゃないかとも思っています。

ちなみになぜこのタイミングで次は出ない話をしたかというと、ほんとはもっと前から考えてたんですが、いよいよこれから区長選という時期に発信したら水をさすようになったら嫌だなと思ってたので、区長選が終わるのを待ってからにしたのでした。

 

区長選は接戦で勝てたらいいなとは思ってましたが、想像以上にたくさんの票をいただいて勝つことができたので、こんなめでたいタイミングで言うのもどうかという状況じゃないかい!ということになってはしまったのですが…。

ただ、櫻井さんを早く皆さんにご紹介したいということもあって、予定通り今、お伝えすることにしました。

 

ウイズタイムハウスがあるので、議員をやめても私は死ぬまで大泉で福祉の活動をすると思いますし、皆さんが気軽にご相談に来ていただけるような場も、今後ウイズタイムハウスのほうで作っていきたいとも思っています。

 

区政報告会にご参加いただいた方の中からは「福祉の専門的な指摘をしてきた人が議員じゃなくなるのはもったいない」というご意見もいただいたのですが、「福祉の現場を頑張ってきた姿も見てきたので、そこに力を入れたいんだなとも感じていたし、いい決断をしたと思う」「加藤木さんが自分の人生を自分で決めるのも大事なことだと思う」といったご意見もいただきました。惜しんでくださるかたも後押ししてくださる方も本当に温かくて、ありがたかったです。

 

内心、「なんで辞めるんだ!」と糾弾されるかと数日前からドキドキしていたので💦

 

私はこの4月から清瀬にある日本社会事業大学の大学院に通っていますが、櫻井ゆうのさんは日本社会事業大学の学部を卒業して福祉の仕事をしてきた26歳です。私が初めて区議選に挑戦したのと同じ年代です。

福祉を必要とする人が幸せに暮らせることを願いながら、必ずしもそれが実現できていない現実に心を痛めてきた櫻井さん。福祉を必要とする人はもちろん、福祉に従事する人も誇りを持って働くことのできる社会の実現を、私も櫻井さんをサポートする形で目指していけたらと思っています。

 

 

櫻井さんのホームページ、こちらからご覧ください。

 

区政報告会を行います。

場所:練馬区立勤労福祉会館 会議室大(東大泉5-40-36)

日時:4月19日(日) 午前 10 時〜11 時 30 分

 

練馬区長選挙の結果報告と来年の区議会議員選挙に向けた方針を共有させていただくための区政報告会です。ぜひご参加ください。
対話型で進められたらと思っております。
会場は勤労福祉会館2階 会議室大です。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/shisetsu/community/shohi/kaikan.html

区議会定例会最終日の本会議で、2026年度の予算に対する反対討論をしましたので、以下にご紹介します。

 

インクルーシブな練馬をめざす会を代表して2026年度一般会計、国民健康保険事業会計、介護保険会計、後期高齢者医療会計の予算に反対の立場で討論を行います。

4月には練馬区長選挙があり、前川区長は今期での退任を表明されていますが、今回の予算は骨格予算ではなく本格予算が提示されました。選挙により新たな区長が誕生する以上、本格予算の編成は新区長に委ねるべきで、今の段階では骨格予算にすべきでした。選挙による区民の声を受け、区政に求められる新たな役割を見極めていかなければならないことを軽視しているのではないかと、その姿勢に疑問を感じます。

 

物価高、人材不足、少子高齢化など課題山積の中、独自の視点で地域の未来を切り開くことができる発想を持った新区長を誕生させられたら、という願いを込め、現区政の課題を改めて指摘します。

 

まず、美術館、図書館、サンライフ練馬の取り壊しと建て替えの問題。

計画当初より金額も期間も2倍に膨らんでおり、負荷がかかりすぎです。ただでさえ建築業者の確保が難しいのに、これだけ長期間の工事が実現できるとは思えません。

「延期したけど中止ではない」という状態では、現場で働く人の労働環境は不安定で、新たな事業展開もしづらい状況。「適正な工期を設定すると少なくとも4年3ヶ月かかるのだ」と区は説明しますが、それだけ長い期間、区民は図書館も美術館も使えなくなってしまうのです。

こんな見通しのない計画のために2026年度も市場調査と機運醸成に1000万円近く使われることは断じて許されません。芸術振興は新しい建物を作ることではありません。建て替えは中止し、改修工事で課題解決を図って、ソフト重視へと発想を転換すべきです。

 

急速に進む人材不足を背景に、今、さまざまな分野で外国出身の方が働き活躍してくださっています。

日本の少子高齢化は、「すべての人が大切にされ、自分自身を大切にしながら安心して家族を作って子育てができる社会づくり」ができなかったために起きています。

就職氷河期世代はまず就職活動で人格を否定されるような言い方をされ、社会に出ても非正規雇用を強いられ、さまざまなハラスメントを受けてきました。

また、女性は、若い頃には「結婚しないのか」といわれ、結婚すれば「こどもは産まないのか」、こどもを産んだら「家で育てろ」「2人目はまだか」、こどもと外に出かければ「うるさい、もっと親がよく見ていろ」といわれる。

そのような、人が大切にされないことが容認されてきた社会で、どうして希望を持って生きていけるでしょうか。人を都合よく消費し、都合よく排斥した、その結果として人口が減少し、人材不足が起きた。その途端にとってつけたように「就職氷河期世代の支援」がいわれ、人材難の社会を支えてくれている外国人住民は感謝もされずに排斥される。

こうした社会のありようをかえりみて、今こそ改めて、「だれもが大切にされる社会への転換」をしなければいけません。そのために練馬区は率先して、外国人住民がずっと暮らし続けたいと思える地域づくりをしていかないといけない。

今の練馬区の外国人住民への支援はまだ不十分。未成年の外国人住民や高齢になった方も安心して暮らせる仕組みづくりを充実させるべきです。

 

高齢化と人手不足に伴う課題は今後ますます深刻になると思われますが、それが住民生活に与える影響を最小限にすることも重要です。

昨年、大泉学園を走る泉38系統のバス路線が廃止になってしまいましたが、運転手不足が言われる中で、同様のことは今後も起こり得ます。車、自転車、徒歩といった手段で補うことのできない人のために、新しい公共交通のあり方を切り開くことが大切です。

しかし、バス路線の近隣の多くの人は代替交通の検討が進められていることすら知らず、不安な中に置かれています。町会、商店会、陳情代表者への案内、また旧バス停での掲示をし、アンケートは無作為抽出で500件配布・実施したということですが、少なくとも周辺地域には案内をポスティングするなど、周知の努力をすべきです。

デマンドタクシーをはじめとする代替手段の場合、バスで使えるシルバーパスや障害者割引の利用はできないとのこと。独自の割引方法を検討したいということでしたが、毎日の移動手段に往復数百円から千円近くかかるようでは利用したくても利用できない人は多くいるはずです。それで利用者が少ないことをもって「ニーズがない」と代替手段0にされるのでは困ります。自動運転の検証や通所事業所の送迎車との連携など、今までにないあらゆる手段も活用して移動の権利を保障し、今後同様の問題が起きた時にも迅速な対応ができるよう備えるべきです。

 

4月からは、社会を絶望から希望へ転換できる、その先鞭をつけられる練馬区政にしていきたいとの決意を表明し、現区政の予算に対する反対討論とします。

予算質疑の報告の最後は、自殺未遂者支援のことなのですが、あまり噛み合ってないのと、時間切れになってしまったので途中で終わってしまいました…。

入院した病院から退院した後への支援につなげることは大事ですが、さらにその後の継続した支援を多機関の連携で進める必要があるという観点で質問しました。

 

自殺未遂者支援につながった人は若年層や女性が多い。区はどのように捉えているか。

(かとうぎ桜子)

自殺未遂者支援事業経費について伺います。

2024年度から順天堂練馬病院と協定を結んで自殺未遂者支援を行っている事業です。昨年度は60件、今年度は1月までで45件が支援につながったとお聞きしました。

自殺対策推進会議の資料によると、2024年度の支援の実績60件のうち、75%が女性、 10代、20代が40%と多くなっています。

そのことについて、 区としてはどのように捉えているかお聞きします。

 

支援対象者の多くに再度の自殺企図に至るリスクが高いという点を重く受け止めて対応している。

(保健予防課長)

区では、順天堂練馬病院と協定を締結し、 自殺未遂で救急搬送された方のうち、区への情報提供に同意いただいた方をサポートし、必要に応じて関係機関につなげる自殺未遂支援事業に取り組んでおります。

令和6(2024)年度においては、 支援対象者のうち、10代、20代が全体で約40%、 39歳以下では約60%となっております。 また、 性別では約75%が女性で、 若年層と女性の割合が高くなっております。とりわけ女性や若年層では60%以上の方に自殺未遂歴があります。

区としましては、 支援対象者の多くに再度の自殺企図に至るリスクが高いという点を重く受け止め、対象者に寄り添い、早期に適切な支援につなげていくことが重要と認識しております。

 

保健師だけではなく連携して支援をする体制は?

(かとうぎ桜子)

具体的に対応していくのは、 まずは保健師と思います。 生きづらさを抱えている人に対して支援を継続して、いろいろな方が関わっていくということが大切で、保健師など限られた人だけで対応するのではない連携がこの分野でも必要かと思います。

区の支援につながった後に、 具体的にどのような対応をされているのかをお聞きします。

 

会議を開催、精神保健相談員も連携して訪問など

(保健予防課長)

早期に各保健相談所からご本人に連絡して状況を確認後、保健相談所を中心に会議を開催、支援方針に基づき、地区担当保健師と精神保健相談員が連携して訪問、電話などの継続的な相談支援を行い、必要に応じて…(時間切れ)

「重層的支援体制」というのは、それだけ聞いてなんのことかわかりづらく、今までのしくみと何が違うかも分かりづらいですが、各自治体このしくみを活用して課題解決に取り組もうとしている中で、国が自治体に対する交付の率を下げるということをしたので、問題があるということを取り上げました。

 

複合的な課題を抱える人への支援を行う重層的支援体制整備事業は、それまでの体制と何が違うか分かりづらいが、どのような点が改善しているのか。

(かとうぎ桜子)

地域福祉推進経費の中の重層的支援体制整備事業についてお聞きします。

区は、重層的支援体制について、 「ひきこもりや8050問題など複合的な課題を抱える世帯に対する相談支援体制を強化するものである」と説明してきました。そして、地域福祉計画の第4章に重層的支援体制整備事業実施計画を位置づけて、「包括的相談支援、 参加支援、 地域づくり、アウトリーチ、 多機関協働を進める」としています。

こども家庭支援センターや地域包括支援センターなど相談窓口で相談を受ける際に、従来は対応しきれなかったような複合的で困難な課題を含めて、どのような相談でも受け止め、そこだけで解決できない課題は連携して解決を図るということです。 具体的に従来の体制と何が違ってくるのか分かりづらいところがあると思います。

国の検討会の資料を見ても、どのように取り組めば有効なのか、 自治体も試行錯誤しながら実施している状況もあるのではないかと思います。

区として、 重層的支援として位置づけることによって改善している部分はどのようなものがあると捉えているかお聞きします。

 

包括的に受け止める相談体制は2020年度から実施。2023年度から重層事業を開始。アウトリーチ支援、相談窓口、場づくりなど取り組んでいる。

(生活福祉課長)

区では、令和2(2020)年度から、どの窓口でも包括的に相談を受け止め、 子育て、介護、障害、 生活困窮などの分野を超えた連携を実施してまいりました。 国は、重層的支援体制整備事業を社会福祉法に規定し、 令和3年4月に施行しています。

区では、令和5(2023)年度から重層事業を開始し、 ひきこもりや8050問題など複合的な課題を抱えながら自ら相談することができず支援が行き届いていない世帯を支援につなげるため、新たにアウトリーチ型の支援を開始しました。

同時に、利用者や御家族の声を受けて、ボランティア地域福祉推進センターを複合的な問題を抱えながら、どこに相談していいかわからない方の相談窓口に位置付けました。

その結果、新規受付人数は年々増加しており、今年度は11月までに380名の支援を実施しています。

令和7年(2025)度には、重層的支援体制整備事業実施計画を練馬区地域福祉計画に位置付け、昨年(2025年)7月には利便性向上のため、区内2か所目のあすはステーション大泉を開設しました。

これらにより、ひきこもりの方をはじめとして、これまで支援が行き届いていなかった方やご家族を必要な支援につなげる体制の構築を図れたものと考えています。

 

私も困難を抱えた人の相談を受けることもあるが、他に連携できる支援者が見つからないことも多い。受け止めた支援者が孤立しないための支援策は。

(かとうぎ桜子)

私も、たとえば、「家族関係に困難を抱えている障害のある人が住まい探しに困っている」といったように、複合的な課題を抱える方のご相談を受けることもあります。

連携して対応できる支援者を他に見つけるまでが大変で、支援する側がネットワークをつくれないまま孤立する場合も多いと感じることがあります。

複合的な課題を受け止めた後に支援者が孤立しないためのみはどのように考えられているのでしょうか。

 

多機関が連携できるよう支援事例集を作成、周知。

(生活福祉課長)

複合化、複雑化した困難な相談には、福祉事務所や保健相談所 地域包括支援センターなどの多機関が連携して対応することが必要です。

区では、令和2(2020)年度から関係機関間で調整が困難なケースに連携推進担当が連携に向けた調整を行っています。

また、令和3(2021)年には、連携した支援を行えるよう支援事例集を作成し、多機関で共有することで支援力向上に努めました。

令和6(2024)年9月には、支援事例集増補版を作成し、 各支援機関へ配付することに加え、広く区民の方の手に取っていただけるよう事例集の要旨を区ホームページに掲載し周知しています。

引き続き、各相談支援機関が連携して適切な支援につなげられるよう、 事例集の活用などにより周知を図ってまいります。

 

重層事業に対する国の交付金が削減されると聞いた。これからいよいよ本格的にという時になぜ削減されるのか。

(かとうぎ桜子)

いろいろな福祉の現場でどのように対応していいか悩んでいる方がいらっしゃると思いますので、より多くの方に知っていただける工夫をしていただけたらと思います。

先日の保健福祉費の質疑の中でもありましたが、重層的支援体制整備事業に対する国の交付金が削減されるということで、 来年度、 練馬区は860万円の減額の見込みであるということです。 地域にある様々な課題にどのように取り組むか、 各自治体が試行錯誤しながら本格実施していこうという時期に削減されることは、 今後の取組に悪影響があると懸念します。

相談を受ける体制は長く続けるほど相談件数も増えますし、 件数が増えてもそこから収益が上がるものではないから自治体の努力で収支が成り立つものではない性質のものなのに、削減するのはなぜなのか。

国からの説明はどのようになされているのか、 また、 自治体として国に対して申入れな

ど、どのように対応しているかお聞きします。

 

昨年3月に、十分に課題把握・分析をせずに事業実施自体が目的になっている現状があるとして交付金も含め見直しを検討する通知があった。東京都の調査を通じ、引き下げは受け入れがたい旨意見をしたが、11月に引き下げが決まった。

(生活福祉課長)

国は、複雑化、 複合化した課題を抱える世帯を必要な支援につなげるため、重層的支援体制を整備することが必要としてきました。

昨年(2025年)3月に、「解決すべき課題を十分に把握、 分析せずに、 重層事業の実施自体が目的化されている現状がある」としまして、事業実施に係るプロセスや効果の検証をし、交付金を含めて見直しを検討する旨の通知があったところです。

見直しにあたり、昨年7月に東京都は国に要望するため、各自治体に影響調査を実施して、練馬区として「アウトリーチ事業は、信頼関係のからニーズ把握、実際の支援など、長期的継続的に行う必要があり、今後も支援対象者の増加が見込まれる中、交付金の引き下げは受入れがたい」旨の意見をしました。

昨年11月に、国から重層的支援体制整備事業交付金を見直す旨の決定通知があったところです。 今後も東京都を通じて国に対して要望していきます。

引き続き、重層事業を計画どおり着実に進めてまいります。

 

あたかも自治体の取り組みが不十分であるようにいって引き下げをしているが、そもそも制度が分かりづらい中で自治体はがんばっている。実績の発信の工夫などもふくめ、引き続き取り組みを進めてほしい。

(かとうぎ桜子)

自治体として意見を述べても、それが反映されなかった現状があるということかと思います。

国の資料を見ると「自治体の中には実施件数がゼロの自治体が多かった」ということや、「あらかじめのニーズ把握が不十分である」「目標設定をせずに事業実施している自治体が多い」といった、あたかも自治体の取組が不十分であるからその実態に合わせて補助を引き下げるといった課題の提起があります。

そもそも分かりづらい制度設計の中で、 自治体が試行錯誤していることを軽視していると思いますし、 制度を有効活用してよりよい支援の仕組みをつくろうとしている自治体にも目を向けていないと感じます。

自治体としては、しっかりと実績を発信しながら国に対して意見していくべきと考えます。 発信の工夫も含め、引き続き取り組みを進めていただけたらと思います。