所長の伊藤直孝です。
◎お知らせ
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「巻き戻し」という言葉がかつてありました。
昭和を生きたことがある人(あるいは平成の初期を生きた人)なら、意味は分かると思いますが、今の20代以下は知らないと言います。
巻き戻しというのは、オーディオのカセットテープやビデオテープの時間を戻す操作で、テープが逆向きに巻かれるためこういう表現をしていました。
今は「早戻し」と言うようですね。
今日の記事で言いたいのは、編み物でも巻き戻しのイメージができると、いろいろ有利になることがあるということです。
たとえば、棒針編みで、5目手前で編み間違えたのを発見したので、そこまで戻りたいというようなとき。
1目1目戻る操作をして、間違えたところまで戻ってやり直せばいいのですが、この「戻る操作」がわからないという方が結構いるようなのです。
このときに役に立つのが、巻き戻しのイメージ。
つまり、編む操作の逆再生をするように操作をすれば、編んだ目を戻すことができるのです。
ただ、巻き戻しの光景をイメージするのが得意でないという方は、ここで悩んでしまうんです。
この戻るという操作、編み物の本などにはほとんど書いていないんですよね。
編み目の編み方など、編み進むことに関しては散々書いてあるのに、戻ることについての記述はほとんど見られません。
編み物の実際の現場では、こういった戻ることをはじめとして、修正・修復するという場面が多く、重要な操作であるはずなのに、ほとんど書かれていない。
ですから、私は普段の教室で「これ、戻れますか?」とお尋ねして自信がない方には、巻き戻しの操作をなるべく手取り足取りお教えするようにしています。
簡単に言うと、編んだばかりの目(右針)の1段下の目に左針を手前から入れて、編んだばかりの目を落とし、糸を引く、という操作。
これ、巻き戻しのイメージを浮かべることができる方なら普段からやっていたことですし、苦手な方でもやってみればなんてことないことです。
でも、ほとんど書いてない。
あぁ、私がNHKすてきにハンドメイドテキストに2023年10月から2024年3月まで連載を持たせてもらっていた編み物の基礎のページに、このことを入れられればよかったね。
まぁしょうがないか、毎号2ページだったから、あれでも相当内容を削ったんです、泣く泣く。
これね、巻き戻しがうまくイメージできていないと、戻ったときに編み目が棒針に逆向きにかかったりして(逆目(さかめ、ぎゃくめ))、結構危険なんです。
だから、戻るという操作と併せて、編み目の構造や糸の流れなども改めて学ぶ機会にするといいのかなと思います。
棒針からするっと落ちた目を棒針に戻すときにも、無造作に戻してしまうと逆目になっていたりして、そしてそれに気づかずに(そもそも逆目がどういうことかを知らずに)そのまま編み進めたら、知らず知らずにねじり目になっていたというケースは割と見られます。
初心者のうちは、編むという操作に夢中で、そのあたりにまだ目を向けられないということはあるかもしれませんが。
でも早いうちにこういったところに意識・注意を向けられるようにするのが理想です。
そう、「戻る」あるいは「直す」という場面は、実際に編み物をやっていると頻繁に遭遇します。
戻り方、直し方がわからないがために、全部ほどいてやり直したという話もよく聞きます。
このあたり、意外に盲点なんじゃないかと、ふと思った次第です。
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1) 銀座の編物教室(金曜日月2回、日曜日月2回)
銀座の会議室を借りて講習をします(最寄り駅:銀座一丁目駅、京橋駅、宝町駅、銀座駅など)。
この記事をアップした時点での残席状況
3月24日(日)(午前満席、午後2)
3月29日(金)(午前満席、午後満席)
※)3月の金曜銀座教室は、変則で第1・第5です。
4月7日(日)(午前1、午後1)
4月12日(金)(午前2、午後2)
4月21日(日)(午前満席、午後満席)
4月26日(金)(午前1、午後3)
金曜日は午前の部10:15~12:45、午後の部14:00~16:30
日曜日は午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00
詳しくはこちら
2) 東京都区内の編物教室(月2回程度)
この記事をアップした時点での残席状況↓
4月6日(土)東新宿会場(午前満席、午後3)
4月20日(土)東新宿会場(午前3、午後3)
午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00
基本事項は銀座教室と同様です。
※)東新宿会場は靴を脱いでスリッパで入室していただきます。
※)16時完全退室厳守のため、午後は可能ならば少し早めにお越しください。
※)東新宿会場へは必ず東新宿駅A3出口のエレベーターからアクセスしてください。ここからなら横断歩道も交差点も渡らずに済みます。これ以外の出口から出ると道に迷いやすいです。
3) 佐倉の編物教室(月2回程度)
地元・佐倉の貸しラウンジで編物教室を開講します。
「さくら住建」のSAKULOUNGEまたは別館リビングで行います(最寄り駅:京成本線志津駅)。
この記事をアップした時点での残席状況↓
3月27日(水)ラウンジ(午前満席、午後満席)
※)2024年3月の佐倉教室は変則で第1・第4です。
4月10日(水)別館2Fリビング(午前満席、午後満席)
4月24日(水)ラウンジ(午前満席、午後満席)
午前の部10:30~13:00、午後の部14:00~16:30
※)別館2階リビングは靴を脱いでスリッパで入室していただきます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。