今日(2月1日)から2月です。大学はぼちぼち春休みに入り始めました。桜井シュウ事務所は、今季も大学生が参加する議員インターンシップをはじめました。

 

 桜井シュウ事務所の議員インターンでは、学生の主体的な学びを伸ばすことを方針としております。学生を安い労働力としてコキ使うなどというようなことは一切しておりません。

 我が国の小学校から高校までの教育では知識詰込み型教育から脱却できない一方で、大学ではAI技術の発達により安易に答えらしきものを入手できるようになってしまいました。思考することこそ人間の本質であるにもかかわらず、ジックリと思考する機会が乏しいのが現状です。そこで、桜井シュウ事務所では、自ら考え、仲間とともに考えるアートとして、「哲学対話」を実践しています。本日はまず最初に哲学対話の手法について共有しました。

 

 本日は初日ということで、自己紹介を兼ねて事前に用意してもらった小論文を披露してもらい、みなさんから意見・感想を述べてもらいました。つづいて、議会と行政の役割について基礎を学んでもらいました。さらに、日本の社会と経済の現状を示すデータを踏まえて、日本を立て直すためには何をなすべきかを考えてもらいました。今日からスタートですので、日本を立て直す方策について考えてもらいます。

 今日(1月31日)の夜9時から9時半すぎまで、ABEMA TVに出演しました。番組に呼んでいただいて、ありがとうございます。





 テーマは、選択的夫婦別姓でした。

 桜井シュウは、もちろん大賛成で、この通常国会で可決成立させたいと考えています。

 

 今日の出演者の中には、何が何でも夫婦は同姓でなければならないと主張する方はいませんでした。代わりに、通称の法制化を主張する方がいらっしゃいました。

 

 桜井シュウは、選べることが大事だと考えています。人生いろいろ、家庭もいろいろ、ですから姓のあり方もいろいろで良いと考えます。現行制度では、同姓を強制されていますが、それでは不都合が生じる方が少なからずいます。具体的には、経団連が旧姓使用によるトラブルの事例を説明しています。こうした問題はもはや放置できないと、昨年9月の自民党総裁選では石破候補は熱弁をふるっていました。ですが、総理大臣になってみたらトーンダウン。

 逆に、同姓、同姓だけど通称使用、別姓といろいろ選べるようになったとして、それぞれの夫婦が自分たちで選べるのですから、誰の迷惑にもならないと思います。どうして、他人の家庭のありように干渉するのか分かりません。

 別姓を選択した夫婦の子どもの姓をどうするのか?ということを問題視する意見があるようですが、それは夫婦で話し合って決めればよいことです。下の名も話あって決めるのですから、上の姓も話あえばよいだけです。また、子どもが成人したときに変更できるようにすればなお良いでしょう。

 というような趣旨で発言しました。

 

 通称の法制化を折衷案として導入したらよいという方がいました。通称の使用拡大も選択肢として充実させることに賛成です。ですが、通称が充実したから、別姓は不要とはならないでしょう。通称では解決できない問題が残るからです。

 選択的夫婦別姓に反対してきた自民党が昨秋の衆院選で過半数から大きく割り込んだこのタイミングで、どうして通称使用の拡大という中途半端なもので妥協しなければならないのか、理解に苦しみます。自民党の中であっても、選択的夫婦別姓に反対していた議員が落選して自民党内でも選択的夫婦別姓に賛成の割合が高まっています。もう選択的夫婦別姓を実現するときです。

 

 そもそも、夫婦別姓を選択したいカップルに同姓を強制させるのは、いったい誰のためなのか。何のためなのか。他の出演者が問いを発して下さいました。ここに問題の本質の一端があると思いました。

 

 この通常国会での選択的夫婦別姓の実現可能性について問われました。これまでは、自民党が法務委員会の委員長を占めていて、選択的夫婦別姓の法案は審議すらしてもらえなかった、自民党による審議拒否でした。しかし、この通常国会で法務委員長は立憲民主党の西村智奈美議員が務めています。今度こそ、審議して可決成立させたいと抱負を述べました。

 

 埼玉県八潮市で幹線道路(県道松戸草加線)の中央一丁目交差点内で陥没事故が発生しました。連日、大きく報道されているところではあります。事故で道路に陥没してしまった運転手の方が一刻も早く救出されることを祈念しています。

 

 原因は、道路下に埋設された下水管の幹線の破損とみられています。

 今から半世紀前の高度経済成長のときに下水道は整備が進みました。半世紀を経て老朽化が進み、このようなビックリするような事故が発生してしまいました。老朽化下水管のメンテナンスをどうやって進めていくかが大きな課題です。

 水道管(上水道)は圧力をかけてながしているので、地下の浅いところを通ることが多いです。浅いということは、音などで破損による水漏れがあるかどうかを検査できます。

 一方で、下水管は自然流下です。つまり、勾配をつけて流す仕組みになっていますので、平地では徐々に深くなっています。深いということは、下水管を取り換える工事はたいへん(費用も高い)ということです。今、老朽化した下水管を全て取り換えるとなると大変な費用がかかります。ですから、長寿命化ということで下水管の内側からコーティングするなどして長く使えるようにする工法が開発されています。ですが、それも追い付いていなかったことが、今回の事故につながったものと考えられます。

 

 先人たちが整備して下さったインフラですが、これをどうやって維持管理しながら次の世代に継承していくのか。大きな課題ではありますが、目に見えないところにも目くばせしながら、国民の生活を守るべく、力を尽くしてまいります。

 過去の通常国会の運営では衆議院本会議での代表質問を終えた翌日に衆議院予算委員会が開会され、当初予算案について財務大臣が趣旨説明を行ってきました。昨日までで代表質問が終わったので、本日(1月29日)は、予算委員会が開会されるはずでした。ところが、自民党だけが裏金問題で有罪判決が出た旧安倍派会計責任者の参考人招致に反対したので、議事が整わず、予算委員会が開会されませんでした。

 昨年末の臨時国会での政治倫理審査会での裏金議員の発言では旧安倍派会計責任者が悪いという趣旨の発言が相次ぎました。つまり、全ての責任を旧安倍派会計責任者に押し付けようとしているのではないか、との印象を受けました。本当にそうなのか、旧安倍派会計責任者のご本人に聞いてみようということで、参考人として招致しようということになりました。

 ですが、自民党だけが反対。どうして反対なのかがよく分かりません。裏金問題の実態解明をやりたくない、ということなのでしょうか?

 

 この通常国会は召集が1月24日と遅いです。スタートが遅いので、もともと予算案の年度内成立は厳しかったのですが、こうやって時間を空費していけばますます厳しくなるでしょう。自民党は与党として、予算審議をお願いする立場にあります。その自民党が審議拒否です。ヤル気がないのでしょうか。政策以前に、運営面からも政権担当能力がないと思わざるをえません。

 改めて、一刻も早い政権交代が必要と感じました。

 昨日に続いて、今日(1月28日)も午後から衆議院本会議で政府4演説に対する代表質問が行われました。立憲民主党からは重徳和彦政調会長が質問しました。立憲民主党の会派は148名いますので、代表質問の機会が3回あります。重徳政調会長は立憲民主党の3人目の登壇者になります。

 

 重徳和彦政調会長は、1990年代のバブル経済崩壊以降の日本の経済と社会が停滞し続けている「失われた30年」は、次世代への責任と長期的視点に欠けた政治の結末であり、この大半の期間は自民党が政権を担当してきたことを指摘しつつ、自民党に任せていては停滞が続いてしまう、だから立憲民主党こそが、この国を立て直していける、との想いから、質問しました。

 特に、国民生活は物価高に賃金上昇が追い付かず、生活が厳しさを増しています。国民生活を豊かにするため、物価高を抑えつつ、賃金を引き上げることで、「失われた30年」を終わらせるの観点から、 (1)物価高対策(2)ジェンダー政策(3)エネルギー政策(4)デジタル化(5)社会保障――等について取り上げました。

 行政DXは、国民の個人情報を大量に含むデジタル情報の活用は、それを取り扱う政府が、国民から全幅の信頼を置かれていなければ実行できません。立憲民主党は、政治改革を断行し、政権交代によって、クリーンで公正かつ透明な政府をつくり、国民からの信頼を基盤とする政権をつくる、との決意を述べました。

 

 ところで、午前中は参議院本会議で代表質問が行われました。議員は、自分の所属の院(衆議院、参議院)で出席しますが、全閣僚は両院で出席です。しかも、大半は総理大臣が答弁します。総理大臣は激務です。

 一昨日(1月24日)、総務省は昨年12月の消費者物価指数を公表しました。前年同月比でみると総合指数が3.6%の上昇、生鮮食品を除くと3.0%でした。大きく上昇したのは、生鮮食品が17.3%、光熱水道が11.4%です。

 経済政策の作成において、参照するのが「生鮮食品を除く総合指数」や「生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数」ですが、生鮮食品とエネルギーが上がっているのですから、上がっているところを除いた指数で経済政策を作成しても的外れになってしまうでしょう。

 もともと、生鮮食品を除くのは天候によって豊作・不作で価格が大きく変動するから経済の実態を見誤るということで除いてきたと理解しています。しかし、昨今は気候変動による天候不順が多発しています。生鮮食品の物価上昇が国民生活を直撃しています。

 したがって、経済政策の作成にあたっては、生鮮食品を含めて考えることを提案していきます。

 日本銀行は、1月23日(木)~24日(金)に金融政策決定会合を行い、政策金利を0.25%から0.5%へ0.25%引き上げる決定を行いました。

 昨日の石破総理の施政方針演説では、デフレ脱却と発言していました。しかし、日本銀行はインフレ対策のフェーズにシフトしたことになります。日本銀行は政府からの独立が日本銀行法で担保されているので、日本銀行が政府のいいなりになる必要はないです。が、日本経済についての現状認識が異なるということであれば、どっちの認識が正しいのかは議論せねばなりません。来月には財務金融委員会が開会されますので、そのときには日本経済の現状分析を政府と日本銀行のそれぞれに求めて、的確な分析を行います。現状分析が誤りであれば、それに基づいた政策も誤ることになります。それでは、国民生活を危うくしてしまいます。

 国民生活を守り、豊かにするために、まずは正確な現状分析からはじめてまいります。

 

 今日(1月24日)から6月22日(日)までの150日間の会期で第217回通常国会が開会しました。



 与党が衆議院で過半数を割り込んでの通常国会のスタートは初めてです。これまでは与党が事前審査でOKした予算と法案は最終的には強行採決すれば可決成立させることができましたが、今国会では与党だけでは可決成立はムリです。一部であっても野党の賛成を得る必要があります。野党も予算と法案についてより大きな責任を負うことになります。これまでも対案を示してきましたが、今後は対案が成立することもありますので、対案でよかったと国民のみなさまに感じてもらえるように力を尽くしてまいります。

 

 さて、本日は通常国会の開会初日ということで、総理大臣の所信表明演説、外務大臣の外交演説、財務大臣の財政演説、経済財政担当大臣による経済演説が行われました。良し悪しはありますが、ヤジは議会の華などといわれたりします。しかし、今日は野党からのヤジが少なく、与党からの拍手はほとんどなく、静かなスタートとなりました。

 気になったことを2点。

 一点目は、「デフレ脱却」と言ったり「物価高対策」と言ったりです。デフレ脱却といって物価を引き上げる政策を実施する一方で、物価高対策」といって物価を引き下げる政策を実施すれば、効果が相殺されます。結果、予算を使っただけで、何の成果もないということになりかねません。こうしたアベコベの政策は修正するよう提案してまいります。

 二点目は、些末なことではありますが、カタカナ英語の多用です。例えば「『サステイナブル』で『インディペンデント』であること、すなわち持続可能で自立すること」や「アンコンシャス・バイアス、すなわち無意識の思い込み」というくだりがありました。わざわざ日本語の翻訳を後で述べるのであれば、わざわざカタカナ英語を使う必要がどこにあるのでしょうか。言葉尻を捉えるようで恐縮ですが、意図が不明なくだりが散見されました。

 

 来週は、4大臣の演説に対する代表質問があり、その後に委員会審議となります。桜井シュウの出番がそのうちに回ってきますので、しっかりと準備をしておきます。

 フジテレビが出演するタレントへのおもてなしのために局所属の女性アナウンサーに性的な接待をさせていたのではないかという疑いがあるということが問題になっています。真相はこれから調査するとのことです。

 政治家が報道機関について論評すると、圧力をかけたのではないかと疑われるリスクがあるので、この問題には触れないできました。こうした趣旨から、本日も問題の本質に踏み込まないことをご容赦下さい。

 

 1月は主に地元で活動していました。ということは、フジテレビ系列の番組は関西テレビ(8ch)で視聴することになります。フジテレビについてはスポンサー(広告主)がACへの差し替えが多発しているということでありましたが、関西テレビではACが少々多い感じはするものの、凄く多いということにはなっていませんでした。

 明日から通常国会ということで、国会に出てきましたが、フジテレビ(8ch)をみると確かにACが多く、これではフジテレビの従業員は危機感を持つだろうと思いました。現時点では、ACへの差し替えにとどまっていて、返金までには至っていないのでは、収益を直撃はしていないことになります。ですが、4月以降、広告がなくなれば来年度の収益は厳しいでしょう。

 民間放送局は、民間企業ではありますが、公共の電波を利用しているという点で社会の公器であり、高い倫理観が求められるということでしょう。国会議員は更に高い倫理観が求められるということを改めて肝に銘じつつ、フジテレビの事案を他山の石としてまいります。
 

 本日(1月17日)で阪神・淡路大震災からちょうど30年になりました。

 本日は、兵庫県公館において、天皇皇后両陛下をお迎えして1・17のつどいが開催されました。桜井シュウも出席して、犠牲になられた方々に対して哀悼の誠を捧げました。

 



 このブログで何度も(毎年のように)紹介しておりますが、桜井シュウは学生で、伊丹の自宅から京都の大学まで通学していました。三連休明けの火曜日の早朝でした。とても大きな揺れでたたき起こされたことを覚えております。通学につかっていた阪急電車はしばらく運休していたので、大学はしばらくお休みしました。

 この日、棚がひっくり返ってあらゆるものが散らかりましたので、家で片付けをしました。夕方になって、西宮に住む母親の友人の自宅が壊れて住めないので、一旦、うちに来てもらうことになりました。阪急西宮北口駅近くまで桜井シュウの運転の車で迎えに行きました。西宮北口駅周辺は、小学校と中学校のときに通い、大学生のときには講師のアルバイトをした学習塾があり、なじみの街でした。その街が崩れ去り、倒壊した家屋で道路は通行できない状況でした。

 記憶は時間の経過とともに薄くなっていくものでしょう。しかし、そのときの惨状は30年を経ても、生々しい記憶として残っています。この記憶をつないでいきたいと思います。我が家では、娘たちを「人と未来防災センター」や、野島断層を保存する「北淡震災記念公園」に連れて行って地震の恐ろしさ