日本昔話の舞台のような山里・月山山麓へ
夏の夜の幻想、三夜続いた西馬音内盆踊りの余韻冷めやらぬまま、南へ下りつつ行き先を考えました。
時刻表のない旅は本当に気楽です。地図を眺めて思いついたのがキムタク主演の時代劇映画「武士の一
分」はじめ藤沢周平の小説で多くの映画の舞台となった鶴岡市内のロケ地などを訪ねることでした。
ついでに芭蕉の俳句で有名な最上川沿いを走れば、奥の細道の気分も味わえますから、我ながらグッドii
鶴岡市内見学のあと出羽三山(羽黒山、湯殿山、月山)に登山し、三山神社を順に参拝。
日本昔話に出てくるような月山山麓の山里の自然を満喫した後、NHK大河ドラマ「天・地・人」の舞台
のひとつ、米沢市の上杉神社を訪ねました。
しわになって見にくいですが、湯殿山から月山を往復したトレッキングマップです。往復20キロ余り、
休憩時間含めて8時間程の快適なトレッキングでした。
湯殿山神社です。
ここの御神体は○○なんですが、「ひとには言うなよ、語るなよ」と口止めされているので怖くて書けま
せん。悪しからずー。
代わりに可憐な花でもながめてください。この季節に大好きなキキョウなど野に咲く花に出会えて感激
しました。
月山頂上(1984m)です。後ろの秀峰は二ヶ月近く前、北海道に渡る前に登った鳥海山です。
月山神社本宮です。祭神は月読尊(つきよみのみこと)、ロマンチックな響きでしょ。
月山や朝日連峰に囲まれた山里、朝日村に残る多層民家のひとつです。
妖怪子泣き爺か!?
ずいぶん以前のものですが山形県の観光ポスターです。日本昔ばなしに出てくるような出で立ちです。
実はこのポスターを見た私の知人夫婦、このおじいさんのお顔を見てみたい会ってみたいと、「あの人に
会いたい」とかいうあるテレビ番組に応募したところ運よく取り上げられ、早速テレビ局スタッフと一緒
に山形へ出かけたそうです。
町の観光協会などで教えてもらって、日本の原風景が色濃く残る月山の麓の山里でも一、二を争うような
鄙びた集落にたどり着き、ポスターそのままのお姿で暮らしておられたそのおじいさんにめでたくご対面
と相成り、当時放映されたビデオを大切に持っておられます。
今では知人もかなりおじいさんになっていて山形までの長旅は難しそうです。
それで私がそのおじいさんを訪ねて近況報告なりしてみたいものだと捜してみましたが、残念なことに既
にこの山里の土に還っておられました。
ちなみにこのポスター、よほど出来がよかったのか、未だに道の駅に貼ってありました。
ポスターのおじいさんの住んでいた大井沢地区にある「日本一のクリ」の老木です。平成8年に幹周り
8.5メートルで幹周り日本一位のクリと判定されたそうです。
こちらも日本一。噴射高112メートル、日本一の月山湖の大噴水です。5月~10月の期間、1時間お
きに10分間余り噴射されます。
月山湖の畔にあるレストラン「大噴水」の一押しメニュー「そば定食」千円なり。
私はこれまでソバといえば戸隠でしたが月山周辺を訪ねてから考えが変わりました。こちらのソバもとて
も美味しいです。
秋になれば地元で採れたキノコたっぷりの「月山山菜ソバ」が絶品です(写真下。失礼、少し食べかけて
います)。普段はザルソバ一辺倒なんですが、この月山山菜ソバだけは別です。こちらも安くて旨くて超
お薦めですよー。
写真有りませんが、レストランの1階フロアには淡水魚水族館があり、珍しい川魚などがたくさん展示さ
れていて、癒しと楽しみのスポットを提供してくれます。
レストラン「大噴水」の看板娘・・じゃありませんが、山形特産のさくらんぼのようなすてきなママさん
です。さくらをいつも可愛がってくださいます。
2ヵ月後の秋に訪ねたときはこの写真ほか数枚をレストラン入口に飾ってくれていました。
次は米沢市の上杉神社近くの旧上杉伯爵邸です。明治29年上杉家14代、上杉茂憲伯爵の別邸として建
設されました。今は料亭となっていて気軽に山形の郷土料理や米沢牛料理、趣のある庭園散策が楽しめま
す。
このあと新潟へ向かいました。