舞台の興奮と感動、冷めやらぬまま・・・。
観に来てくださった方達からの感想をお聞きすると、今回は本当に、やりたかったことが出来たというか、伝えたかったことがちゃんと伝わったんだなと強く思いました。
今回の出演者は私とスタジオ生10名、それから一般参加の方1名でした。
つまり、所属の生徒はたったの10名。
普通、バレエ教室の発表会で10名というのはありえません。
でも、うちはやりました。うちではありでした。
なぜなら、うちの発表会はオーダーメイドだから。生徒1人1人にあわせた舞台だからです。
だから、“全員が主役”のような今回のステージが実現したのです。
人気がないから生徒が少ないのではありません。
人気がないから10人の発表会でなないのです。むしろ、その逆です。
うちは、あいかわらず人気が高い。
今、在籍している生徒たちの満足度はもちろん、やめていった生徒からも人気が高いです。
それなのに、なぜかサクラバレエではここ数年、生徒がどんどんへっていっていました。
新しく入会されるかたもたくさんいらっしゃいましたが、内心では心細く思っていた人もいると思います。
それでも、みんな私のことを信じてついてきてくれました。
今だからお話しできることですが、実はこの2~3年でサクラバレエをやめた人は本当にたくさんいました。
けれどもその中で、生徒が自分から「やめます」と言ってきてくれた人は、ほんの数人です。2~3人じゃないかしら。
あとの何十人は全員、私のほうからお話をして、よそへの移籍を提案して、本人がそれらを選択して去って行ってくれました。
つまり、サクラバレエをやめたくてやめた人は、ほとんどいないということです。
みんな、サクラバレエでレッスンを受け続けることを希望してくれました。
何人、何十人の涙を見てきたことでしょう。
それでも、私の意志は変わりませんでした。
「これから先は、私が“この人なら本気で教えてもいい”と思った人にだけ教える。」
「生徒も“どうしても、ここで、この先生に習いたい”と思った人だけが残ってくれればいい。」
量より質。
今年の発表会に出た10人は、選ばれた10人です。
“この人には本気で向き合う価値がある”と私に見出された10人。
そして、私に対して、“この人にならバレエを習う価値がある”と選んでくれた10人でした。
相思相愛。
私たちは強い強い信頼関係で結ばれていました。
この生徒のために良い作品をつくろう。
良いスタッフを揃えてあげよう。
良い環境で踊らせてあげよう。
…という私のアツイ想いと、
この先生のために良い作品をつくろう。
今の自分に出来るせいいっぱいのことをやろう。
この先生のやりたいことを実現してあげよう。
…というい生徒たち1人1人のアツイ想い。
それがぶつかりあって、今回の感動のステージになりました。
普通、バレエの発表会には色々な人が色々な思いでステージにあがります。
お母さんが熱心で、本人はいやいや舞台に立っている子供。
発表会には出たいけれど、努力に見合った役がいつももらえない大人からバレエを習った人たち。
発表会に出たくないけれど、おつきあいでいやいや立っているだけの役をしている大人。
うちは、これが一切ないのです。
「やりたいですか?やりたくないですか?」
サクラバレエに所属している人は、かならず一度は私に聞かれたことがあるはずです。
「やりたくないなら、やらないで。やりたいなら、全力でサポートします。」
何かの節目に必ず私が投げかける言葉。
バレエ、習いたいですか?
舞台で、踊りたいですか?
この役、やりたいですか?
やりたくないなら、やらなくていい。
だから、今回舞台に上がった人たちは、全員ステージの上でやりたいことをやりました。
私もふくめて。
だから、観ている人たちに届いたんです。届くんです。
私がバレエを教えたいのは、バレエが好きな人。バレエが上手になりたい人。
もちろん、最初から本気でバレエを習いたい!という人はいないと思うので、数年間はおためしです。
お互いにどんな人なのか、信用できるのか、してくれるのかを知る必要がありますから。
だから、気軽に入会してくれればいいんです。
週1回のレッスンでもいい、休みがちでもいい、発表会にも出なくていい。
家でストレッチなんてやらなくていいし、ただただバレエを楽しんでくれればいい。
その上で、たとえば何年たっても月に2回しかレッスンに通うことが出来なかったり、
何年たっても発表会に出ることが出来なかったり、出たくなかったり、
サクラバレエのほんとうに簡単なルールが守れなかったり、
どうしてもお互いに信用したりしてもらうことが出来ない場合は、
一対一でお話しをして、
「あなたと私はまったく違う方向を見ているように思いますけれど、ちがいますか。」
「あなたはうちではなくて、よそのバレエ教室の方が良いと思うのですが、どうですか。」
「このままでは、あなたのことはこれ以上はうちでは面倒をみてあげられなくなりますので、自分を変えるかよそへ移るかどちらかを選んでください。」とお伝えして、相手の方に決めてもらいます。
「なんとかして、週1回はレッスンに通えるようにしてみます。」
「かけもちしているのをやめて、こちらの教室だけにします。」
「自分を変えようと思うので、もう少しここにいさせてください。」
そう言って、残る人もいれば、
「今の仕事をしながらだと、月2回が限界なので、フィットネスのバレエにうつります。」
「子供が通っている教室はやめることが出来ないので、向こうにうつります。」
と言って、去っていく人もいます。
また、うちには時々、“他のバレエ教室では先生に相手にしてもらえなかった、先生とトラブルをおこしてきたという人”という方が、「この先生なら大丈夫じゃないか。」と思って来てくれることがあるのですが、よその先生、よその教室でダメなら、うちではもっとダメだと思います。
なぜなら、私はいつも真正面から向き合うからです。
どの生徒からも逃げないからです。
それは、その人がなぜ自分が他のバレエ教室で先生に相手にしてもらえなかったのか、なぜ他のバレエ教室ではうまくいかなかったのか、自分が他人からどう見られているのかを具体的に知らされることを意味します。
大人になると、だれも本当のことを言ってくれなくなります。面倒くさいからです。どうでもいい人に関わりたくないからです。嫌われたくないし、逆恨みをされたくないからです。
でも、言われないと気がつかないことは本当に多いです。自分もふくめて。だから、言います。
その上で、自分を変えることを本人が選ばなければ、うちにはいられなくなります。
それらは、すべて本人の意思で選んでもらっています。
だから、サクラバレエに所属し続けて、舞台にあがり続けられている人たちというのは、私から認められて、愛されて、大切に育てられている人たちだし、逆に私のことも認めてくれて、愛してくれて育てさせてくれている人たちです。
まさに、相思相愛。
だから、これから先、サクラバレエのステージはもっともっと、すごいことになります。
そこには、愛と信頼しかないからです。
内心不満を持ったまま仕方なくレッスンに来ている人も、
内心不満を持ったまま仕方なくバレエを教えている人も、
内心不満を持ったまま仕方なく発表会に出ている人も、ひとりもいない。
それは実はこのバレエの世界においては奇跡に近いくらい、めずらしいことですが、大切なことだと私は思っています。
舞台を観に来てくれるお客さまも、出演者への愛、サクラバレエへの愛がある人たちです。
来年も、再来年も、生徒たちのためにオーダーメイドの舞台をつくっていきます。
大切に育てていきます。
一番こまるのは、
「桜先生に愛されたい。かまってほしい。育ててほしい。」という想いだけでサクラバレエに来てくれる人です。
私が3人くらいいればいいのですが、残念ながら1人ですので、そういった方をかまってあげている時間はありません。
また、私は保育園や幼稚園の先生ではなく、バレエ教師なので、愛情をかけて真剣に向き合うのは、バレエが上手になりたい人だけです。
女性と仲良くなること目当てにお茶を習いに来ている男性に、真剣に教えるお茶の先生がいないのと一緒です。
そういった方たちは、その気持ちが変わらないようであれば、いずれ自分と向き合わざるを得なくなり、教室を去る日が来ることでしょう。
それ以外の方で、バレエに興味がある大人の方、サクラバレエに興味がある方、どうせバレエを習うなら桜先生に興味があるという方が気軽に入会してくれるのは大・大・大歓迎です。
何ごとも、やってみないと好きかどうかもわかりません。
自分で実際に体験してみないとわかりませんから。
そのうちに、自分がどうしたいのかが見えてくると思います。
あっていたなら、そのまま進めばいい。
違っていたなら、また選びなおせばいい。
ぜひ、お気軽に見学・体験レッスンにお越しください。
たくさんの方と出会いたいです。
それに来年の発表会に出るのなら、今からはじめておいたほうが踊りやすいと思います。
基礎はどちらにしても4月からじっくりと習えますから。
今年の発表会の成功は、来るべきして時が来たということです。
何年もかけて整えてきた土台がようやく完成して、これから色々なものを、創りあげていきます。
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