昨日の記事からの続きです。
昨日の記事『今年の発表会コンセプト①』はこちら↓
https://ameblo.jp/sakuraballet/entry-12479933632.html
今年の発表会コンセプトその②
「1人1人が輝くステージを目指す」
これまで、サクラバレエのクリスマス会や発表会で、二つのステップがありました。
一つ目は、カリキュラムの一環としてのステージ
ステージパフォーマンスがまだクリスマス会だった時代は、踊る作品もカリキュラムの一環としてかなり厳格に構成していました。
出来るだけ左右対称の踊りにして、ケガをしにくいように、変なクセがつかないように。均等に身体が鍛えられるように。
難しいステップは出来るだけ振付に入れずに、それぞれのクラスのレベルに近いものを。
そのため、練習としてはとても有益な作品たちでしたが、スタジオ生のモチベーションは低かったように思います。
聞いたことのない音楽、地味な振付、基礎基礎基礎。もちろん、基礎は大切です。それでもプロのバレリーナ達に憧れている一部の生徒達にとっては、「面白くない」「もっと回ったり跳んだりしたい。」そんな声も聞こえてきていましたし、それもそうでしょうねと思っていました。
二つ目は、がんばってレッスしてきたご褒美としてのステージ
これはちょうど2年前、はじめてクリスマス会からの発表会にバージョンアップした年のことでした。
私が体調を崩し、振り写しがなかなか始まらないことが気が気でなかった生徒達が、「もう、先生を待ってはいられない!」とプロの動画を見て自分達で振りおこしをして、「先生、これでどうでしょう。」と見せにきたことから始まりました。
本当はプロのマネをすることに反対でしたが、私が動いて振りを見せられないこともありましたし、生徒達が自主的に動き始めたことを見守る気持ちもあり、ほぼ原振付のままで上演しました。
この時の生徒達の頑張りとモチベーションの高さは本当にすごかったと思います。
あんまりにも嬉しそうなので、その翌年、つまり昨年の『眠れる森の美女 ハイライト』の時も、生徒達のリクエストどおりにほぼ原振付のまま踊ることにして、初心者チームが踊るワルツという作品だけは私が簡単な振付に変更しました。
すると、このワルツがやはりとてもしっくりきていて、シーンとして出演者からも観客の方達からも、とても好評だったんですね。
そして、それとは別に、生徒達からの感想では「憧れのプロと同じ振り付けは楽しかったけれど『振りをこなして終わり』になったのが少し残念でした。」「達成感はあるけれど、正直自分が上手になったような気は実はあまりしていないかもしれません」という声が聞こえてきました。私は、それもそうでしょうねと思っていました。
そして、この両方の良いところをあわせたステージを何とか出来ないものかと悩み続けていました。
思えば、これまで私は多くのバレエ教室、バレエ教師がそうであるように、まず作品があり、そこに生徒をいかに適材適所に配置するのかを考えて来ました。
クラシックバレエとは、そういうものだからです。
けれど、最近色々と考えが変わって来ました。
私たちはプロのバレエ団ではありません。
ステージパフォーマンスは『公演』ではなく『発表会』です。それも、とてもとても小さな舞台です。
観に来てくれるのは家族やお友達がほとんどです。
ステージを見た家族やお友達に「頑張ってたね」「笑顔がよかったよ
」「楽しそうだったね
」
などと褒めて貰えるだけでも充分嬉しいと思います。
けれど、今年はその一歩先を行って、まるで結婚式当日の花嫁のように、
「今日のあの人、なんだか素敵だった!」
「舞台の上で輝いていた!」
「いつもの〇〇さんとは別人のような雰囲気だった!」
「本物のバレリーナみたいだった!」
そう言われるようにしてあげたいのです。
発表会本番当日は、最高の笑顔でピースをしている写真を沢山撮らせてあげたいのです。
そこで、私はずいぶん前から考えに考えていました。
「どうすれば、うちの生徒達1人1人がキラキラと輝くのかしら」
「どうすれば、彼女達の良さが引き立つのかしら」
「どうすれば、みんなが楽しみながら上手になれるステージにしてあげられるのかしら」
その結果、「今回は作品に生徒をあわせるのではなく、生徒1人1人にあった作品や役を選んでみてはどうかしら。」という一つの答えを出しました。
それは、私の中では「やってはいけない」と思っていたことでした。
(生徒にバレエをあわせるなんて!バレエに生徒があわせなくては!)
(発表会とは、生徒が成長するための場所であって、生徒が楽しむためだけでは…(長いので省略します))
でも、なんのための発表会なのかということを考えた時に、うちの場合はそれもありにしていいんじゃないのかな、と思いました。
プロなら、国立バレエ団なら歴史と伝統を後世に引きついでいかなくてはいけませんから、バレエにあわせられる人材が必要です。
でも、うちはそうじゃない。バレエそのものを楽しみにステージを観に来る人などほとんどいないと思います。99%の人がお友達の笑顔や輝いているとこを見に来てくれるのです。
「毎週毎週、いそいそとレッスンに通っていて、この人は一体なにをそんなに頑張っているんだろう。」そんな気持ちで足を運んで来てくれるお客様達です。
そこにこだわる必要があるのかしら?と思いました。
断言します。今のサクラバレエにはストレス解消や運動不足解消のためにバレエを習いに来ている人は1人もいません。
みんなバレエが大好きで、バレエを通してほんの少しでも自分がそして人生が輝くためにバレエを習っているはずなのです。
じゃあ、いいじゃない!
やってみて、ダメだったら「あら~ごめんなさい~やっぱり、ダメでしたか~」って言って、また次の時にそれを参考に改良していけば良いじゃない。
今の私はなぜかそう思えたので、それでは!と、頭の中に考えをめぐらせはじめました。
もともと『ドン・キホーテ ハイライト』をメインプログラムとして上演することはもう何年も前から公約しています。生徒達もドン・キを踊ることをとても楽しみにしていましたので、そこは変えられません。でも、今のうちの生徒達が素敵に見える演目や作品は何かしら、と考えて、本来はほぼドン・キホーテ一色の舞台にしようと思っていたのを、急遽変更することにしました。
まず、うちの生徒達の良いところ。
全員が同じメソッド、同じ先生に習っています。
基礎をしっかりとやってきていて、お顔の付け方や音の取り方などを細かく練習しています。
何人もの先生が週替わり日替わりで、別々の経歴、別々の価値観、別々のメソッドでその場しのぎのレッスンしていては絶対に出来ない揃い方をしているのがうちのスタジオの特徴です。
今いる生徒達はみんな同じ方向を向いていますので、最近ではレッスン時に「動きが揃っていて、美しいわ」と思わず見とれてしまいそうになることが度々ありました。
そこで、レッスン風景を上演することにしました。
大人がレオタードで舞台に立つのは勇気がいると思いますが、みなさん「面白そうですね!」と賛成してくれたので、6名という少人数ですが基礎をしっかりと練習している6名にこの作品に出演してもらうことにしました。(ハードル上げすぎかしら?)
つづく
◇
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