教えて!サクラバレエ その6 ~本気のバレエ教室ってどういうこと?⑥ | サクラバレエ 

サクラバレエ 

サクラバレエは岡山市にある“大人からはじめる本気のバレエ教室です。
ワガノワメソッドに基づいた大人向けカリキュラムで段階を踏んで上達
出来るよう1人1人丁寧に指導しています。未経験の方ぜひどうぞ!
※スケジュールや料金は“テーマ”から♪

毎週水曜日連載中の『教えて!サクラバレエ』シリーズ。

見学や体験レッスンに来てくれた方達が書いてくれたアンケートの質問への答えや、私発信でサクラバレエについてのお話しをしていきます。

 

6回目の今回は、~本気のバレエ教室ってどういうこと?~の続編になります。

前回は、サクラバレエのキャッチコピー“大人からはじめる本気のバレエ教室”の“本気”の意味は、“スパルタな教室”という意味ではなく、“システムも本気”だというお話しでした。

 

ちなみに前回の記事はこちら↓

https://ameblo.jp/sakuraballet/page-2.html

 

 

サクラバレエの“システムの本気”について、今回は違う角度のレッスン音楽の視点からお話ししてみたいと思います。

 

普通のバレエ教室の大人クラスは、上手になることではなく、続けてもらうことを目的としている、ということはすでにお話ししました。

 

そのために、普通のバレエ教室のレッスンはメリハリがあって、楽しいです。

 

音楽も有名な音楽、例えばディズニーだとかジブリだとか、皆が知っていて好きな音楽が使われることが多いです。

ただ、バレエが本気で上手になりたい場合、これらの音楽は上達の邪魔になります。

 

勉強する時に音楽をかけたり、テレビをつけたままにしておくと、あまり集中出来ない、ということは多くの人が経験しているのではないでしょうか。

バレエを真剣にレッスンしている時は、本気で勉強している状態に近いです。

バレエのレッスン中は色々なことに意識を集中させる必要があります。

順番を憶えて、その通りに身体を動かします。

しかも、手と脚と顔がバラバラにうごくので、そのすべて憶える必要があります。

うちの場合は、初心者さんはほぼ脚だけを動かしますので、まだ良いのですが、一般的な大人バレエクラスでは、初心者さんでもいきなり手も脚も顔も全部一緒に動かします。なぜなら、その方がバレエっぽいからです。

さらに、爪先を伸ばす!とか膝は外向き!だとか、踵は下!肘は上!など、気をつけるポイントが沢山あります。

そうやって、気をつけながら繰り返し練習することによって、やがて何も考えなくても爪先が伸びていて、膝が外で、踵は下を向いて動く、つまり美しく動ける身体を目指します。

 

さらに、動くテンポ、スピートも大切です。音楽にあわせて、先生がお手本で見せたのと同じスピートで動く必要があります。

そのスピートは毎回違います。

色々なスピードに対応出来るように、先生は2分くらいのコンビネーションの中に毎回テンポを変えて動くようなコンビネーションを組みます。

それを再現しなくてはいけません。

 

1曲、たった2分間の間にやることが沢山あります。

その時に、ジブリの曲が流れてきたらどうでしょう。

「あ!トトロだ!わーいドキドキ

そして、その場にいる全員の頭の中にトトロが登場します。

すると、どうなります?

やらなくてはいけない宿題が沢山ある時に、突然目の前にトトロが現れたら、勉強に集中、出来ます?

それと同じで、“今、やるべきこと”に集中できなくなってしまうのです。

つまり、有名な曲でのレッスンは上達の妨げになります。

音楽を聴いたり、テレビを見ながら勉強しているのと同じ状態になるんですね。

 

・・・とはいえ、サクラバレエにも、トトロは出ます。

ディズニーの曲もかかります。

なぜなら、やっぱり有名な曲にあわせてレッスンするのは、格別に楽しいからです。

私も生徒の時は普通のバレエ教室に行っていましたから、その楽しさを知っています。

いつもいつも、本気で集中!本気でレッスン!というのも大切ですが、時には少しゆるめることも必要です。

そのため、一般クラスでは有名な曲をレッスンで使うことも少なくありません。

 

ただし、より本気の特別クラスであるSクラスとAクラスでは絶対にかかりません。

あえて、あまり聞いたことがなくい曲をかけます。

それは、レッスンに集中するためです。

100%本気のレッスンの“楽しい”は上達する楽しさです。

“今”が楽しいことよりも、“未来”が楽しくなるようなレッスンとその環境を用意することが、サクラバレエ本気のシステムのうちの1つだと思っています。

 

つづく

…春が待ち遠しいです