サクラバレエの発表会では生徒一人一人だけでなく、スタジオとしても毎年、新しいことに挑戦してきています。
昨年は、はじめてプロの方に照明・音響・写真・ビデオをお願いしました。
今年はまず、はじめて“劇場”の“舞台”で上演を行いました。
会場は岡山県天神山文化プラザのホール。
ここはかつて私が何度も舞台を踏んだ場所です。
勝手知ったる…とても懐かしい場所。舞台の上が落ち着くという私にとっては思い出深い劇場です。
ロビーがあって、楽屋があって、ステージがあって、客席があって、調光室があって、シャワールームがあって…やはりとても使いやすい!
これまで、劇場ではないところで上演してきたので、あらためて“劇場”という場所の使いやすさに感動しました。
最初から劇場で上演していたら、きっと気がつかなかったでしょう。
舞台が客席よりも高い位置にあって、舞台には照明があたっているので、お客様からはキャストが良く見える。
キャストはお客様の位置が自分よりもかなり低く、さらに客席が暗いので、お客様に見られていることをあまり意識しすぎずに踊ることが出来る。
おかげで今回はあまり緊張しなかったと皆が言っていました。
スタジオ公演では、蛍光灯のあかりの中、1メートル先に座っている観客の前で踊っていましたから。そりゃ緊張しますよね。
また、スタジオでは楽屋にしていた控室でも電気を消して、話をしないように気を遣っていましたが、舞台袖と楽屋が離れているので、そんな気遣いは無用。
楽屋にはモニターがついていて、舞台の様子なども見ることが出来ます。
なによりも、舞台袖や裏がつながっているので、舞台に出たり入ったりするのが、ものすごく楽なのです!(これは舞台経験者だけがわかるあるある話ですが)
振付を考える時に私は毎回そこで本当に苦労していたので、生徒も私もとても楽でしたね。
お客様からも「今年は椅子がフカフカ」「場所がわかりやすい」「劇場だから発表会!っていう感じがすごくする」などと、とても好評でした。
考えてみれば“劇場”って作品を上演するための専門の場所なので、当たり前といえば当たり前なのですが、本当に使いやすくて、良かったですね。
発表会の振り返りでも、第一声に「会場が良かった!」という人が何人もいたくらいです。
サクラバレエがはじまってから8年。
やっと“劇場”で“発表会”の舞台を生徒達に踏ませてあげることが出来ました。
うちは人数が少ないので、なかなか大きな舞台を踏ませてあげられない。
うちでバレエを習いはじめて5年、10年と頑張っている、そしてこんなに小さなスタジオなのに、ここまでついて来てくれて、支えてくれた生徒達に発表会らしい発表会を経験させてあげたかったのです。
やっと、やっと、少しだけそれらしいことをさせてあげられました。
バレエを踊るにしては小さなステージだけれど、それでもこれが今うちがしてあげられるMAXの舞台。
やっと、一緒にここまで来ることが出来ました。
本当にありがとう。
次は劇場での舞台が当たり前になって、それをどう活かすか。
もうすでに、次の舞台に向けて走り出しています。
みんなの夢と一緒に。
ウォーミングアップ風景