大人バレエって楽しい!その30 ~好きなものは好き 後編~ | サクラバレエ 

サクラバレエ 

サクラバレエは岡山市にある“大人からはじめる本気のバレエ教室です。
ワガノワメソッドに基づいた大人向けカリキュラムで段階を踏んで上達
出来るよう1人1人丁寧に指導しています。未経験の方ぜひどうぞ!
※スケジュールや料金は“テーマ”から♪

毎週水曜日に連載させて頂いている「大人バレエって楽しい!」シリーズ。

 

このシリーズは、これからバレエを習ってみたいなと思っている大人の女性に向けて、“バレエを習う楽しさ”について、お話しさせて頂いております。

 

30回目の今回は、~好きなものは好き~後編です。

 

ちなみに、前回の記事はこちら↓

https://ameblo.jp/sakuraballet/entry-12393164680.html

 

 

前回は、“好き”って、そう簡単に変わるものではないので、“好き”なら、とりあえずやってみようよ!っていうお話しでした。

 

「私にはバレエは似合わない…」

「運動神経があまりよろしくない…」

「体が硬いから…」

「やってみて、出来なかったらショックすぎる…」

「振り付けを憶えるとか、出来る気がしない…」

「レレレ、レオタードですよね?みぐるしいものを他人様にお見せする訳には…」

「もう歳だし…笑われちゃいますよね?」

「何をやっても長続きしないので…」

「私、根性がないんです…」

「とにかく自信がない…」

そう思って、バレエをはじめることをためらっている人、多数いらっしゃいます。

 

これら、すべてを超えるのが、“好き”だという気持ちです。

 

バレエをはじめない言い訳や、やらない理由、出来ない理由なら、いくらでも出てくるんです。

バレエが好きで、憧れていて、大切に思っている人、バレエへの憧れや想いが強い人ほどそういった傾向にあります。

だって誰だって、失敗したくないし、ガッカリしたくないし、傷つきたくないでしょう?

大切なものを失ったら、ショックで心臓が止まってしまうかもしれません。

自分がぜーんぶ否定されたような気がしてしまうかもしれません。

 

行動しなければ、少なくとも傷つくことはありません。

失敗することもありません。

バレエへのほのかな憧れを胸に、生きていけるかもしれません。

 

その気持ち、よーくわかります。

私も以前は、バレエを習うまでは、そのタイプでしたから。

 

だけどこれって、やっぱり恋愛に似ているのです。

大好きなあの人に告白したい。

ずっといいなって思ってる。だけど、

「あの人に私は似合わない…」

「美人じゃないし…」

「お金持ちじゃないし…」

「スタイル悪いし…」

「もう歳だし…笑われちゃいますよね?」

「これまでのお付き合いで長続きしなかったので…」

「ちょっと相手のイヤなところが見えると、すぐイヤになっちゃうんですよね。」

「とにかく自信がないんです…」

 

だから、自分から想いは伝えない。ひっそりと憧れるだけ。見ているだけ。自分の中で大切にしていればそれで良い。

だって、失敗したくないし、ガッカリしたくないし、されたくないし、傷つきたくないでしょう?

大切な人に想いを伝えて断られたら、ショックで気絶してしまいそうになります。

自分がぜーんぶ否定されたような気持にもなるでしょう。

 

ちなみにこれは、アイドルになりたい!とか、歌手になりたい!なんて言うのも一緒です。

じーっと待っているだけで、いきなりスカウトの人が家にやって来た!とか、カラオケBOXで歌っていて、気がついたら歌手デビュー!なんてことは、普通はまずありえません。(そもそも、それくらい飛びぬけている人は周囲からかなりチヤホヤされているでしょうから、ある程度の自信もあるでしょうしね。)

普通はそのためには、オーディションを受けたり、プロダクションに書類を送ったりする必要があります。

そこで、「自信がないから…」と行動しないでいると、自分の夢を叶えることは出来ません。

 

それを飛び越えるのが、“好き”の気持ちです。

 

誰だって、行動するのは怖い。決断するのも怖い。結果が出るのも怖い。

逃げたい。じっとしていたい。自分を守りたい。

 

だけど、そこで行動する人としない人の違いは“好き”な気持ちに正直になるかどうか。

 

あきらめられるのか?あきらめられるなら、良いんです。

だけど、あきらめられない。あきらめたくない。

それくらい“好き”だと思ったら、人は行動します。決断します。

 

欲しいものを手に入れるためなら、夢を叶えるためなら、自分が成長するためなら、人は前に進めます。

それだけが、人を動かす原動力であると言っても過言ではありません。

 

私が子供にバレエを教えない理由はいくつかありますが、その中の大きなものとして、

子供でバレエを習っている人は、自分が“好き”でバレエを習っているのではなく、

“親に習わされている”

“親に褒められたくて、愛されたくて習っている”(つまり、好きなのはバレエではなくて親)

ことが、あまりにも多かったから。

(だから、子供に自分の好きなことを託すのではなく、自分で自分が好きなバレエを習っているお母さんたちは大好きです。)

 

私はバレエが大好きなので、イヤイヤバレエのレッスンをする子供達に教えるのが、本っっっ当につらいのです。

 

もう、「そんなにイヤなら、今すぐバレエなんてやめておしまいなさ~い!」と、ちゃぶ台をひっくり返したくなるくらい、イヤなんです。

 

「イヤなことしてるとね~、人生間違えるんですよ、ふふふ・・・」と、小学生の子をつかまえて、真正面から言いたくなるのです。

 

だから、教えません。

 

だからサクラバレエの入会条件は、18歳以上の自分の意志で「バレエが好き」だから習いに来てくれる人、なんです。

 

だから、うちのスタジオに来てくれている人達は、みんなバレエが大好きです。

 

バレエが好きで、勇気を出して行動した人達ばかりです。

 

好きなことを、好きなだけ楽しむ。

 

上手くいってもいかなくても、引き受けて、受け入れる。

 

(とにかく私は好きなことをするんだ!だって私の人生だもの!)そう思える人達ばかりで集まって、みんなで

 

「あ~、もっとレッスンしたい。」

「なんなら、ここ(スタジオ)に住みたい。」

 

と、ワイワイガヤガヤ。

 

バレエに向いている人も、向いていない人も。

あっさり両想いになった人も、じんわり両想いになった人も。

いい時もあれば、悪い時もある。

もう、やめちゃおうかな、なんて思うこともある。

 

それでも、私たちは勇気を出して、一歩を踏み出して、誰に何と言われても、笑われても、バカにされても、

それでも私はこれが好きで、それが私なんだ、それが私たちなんだと胸をはる。

 

好きな人に正面きって、好きだと告白して、苦労しながらも、充実した人生を送る。

少なくとも、私たちは自分に嘘をついていない。自分の気持ちに正直に生きている。

それは、きっと傍で見ている人からも、清々しくうつるはず。

 

人目を気にして、失敗をおそれて、自分に嘘をついて生きる人生ではなく、

自分の気持ちに正直に、失敗しても立ち上がれるし、支えてくれる仲間がいる。

素直に、自分の気持ちに正直に、自分らしく好きなことを楽しむ人生を送る。

 

それこそが、大人バレエの醍醐味ではないでしょうか。

 

スタジオ生がつくってくれた、サクラバレエのキャッチコピーで、

私がとても大切にしている言葉のうちの一つです。ありがとうドキドキ