毎週水曜日に連載させて頂いている「大人バレエって楽しい!」シリーズ。
このシリーズは、これからバレエを習ってみたいなと思っている大人の女性に向けて、“バレエを習う楽しさ”について、お話しさせて頂ければと思っています。
23回目の今回は、~それは、恋に似ている~です。
今回も長くなりそうなので、2回シリーズでお送りします。
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サクラバレエは本気のバレエ教室です、といつも言っている私ですが、
そうは言っても私がバレエをはじめた時は、本気も何も、そもそもバレエがどんなものなのかもわかっていませんでしたし、
だからそれが続くのかどうかなんてわかるはずもなかったし、何も考えていませんでした。
“未知との遭遇”それが、私にとってもそうでしたが、ほとんどの人がバレエを習う時のイメージではないでしょうか。
その頃の私の中の“バレエ”のイメージは、お金持ちのお嬢様か、めちゃくちゃ女子力が高い人。たとえば毎日髪にリボンをつけて、フリルのついたお洋服を着て、日傘をさして、笑うと鈴のように可愛らしい声の女の子がするものだと思っていました。
そんな“バレエ”を身長165㎝、ハスキーボイスでガハハと笑うキャラの私が習い始めるなんて、夢にも思っていませんでした。
まったく馴染みのない世界で、自分の人生で関わることは決してないものだと思っていました。
おとぎ話か、夢の世界のお話し。遠い国の遠い世界の人達が踊っているもの。
テレビでローザンヌコンクールなどを上映していても、
「男子たちよ、なぜ白タイツなのか…謎すぎる。」って思っていました。
ピエロの顔がなぜ白くて鼻が赤いのかが謎なのと同じように。
(今なら、筋肉を見せるため、ってわかりますけれど)
いざ、バレエを習いはじめてみても、レッスンについていくのに必死で、続けるのか続けないのか、ではなく、
これは果たして続けられるのか続けられないのか、といった感じ。
バレエは多くの人にとってもそうであるように、その頃の私にとって、つかみどころのない、まるでクールな男性(女性でも良いですが、わかりやすく男性にしておきます)のようでした。
より具体的に例えるのなら、ものすご~く魅力があって素敵なんだけれど、クールで、気むずかしくて、ツーンとすましていて、どこか近寄りがたく、
簡単には振りむいてくれない、超イケメンでお金持ちな男性のような感じでしょうか。
私の中では、テレビドラマ“花より男子”シリーズの、F4メンバーのような感じですかね。
花沢類と道明寺司を足して2で割って、さらに、(実はフランス人で郊外にお城持っている貴族で、年に3回くらいしか会えない)くらいの遠い感じ。
出会った頃は、素敵だなとは思うけれども、好きとか嫌いとか、超庶民のワタクシなんて、考えたこともない!という感じで。
それが週に1回会うようになって、会うとめちゃくちゃ緊張して、毎回クールにバッサリ切られてヨロヨロしちゃうんだけれど、時々ニッコリ笑ってくれるような感じ?
イメージ的には私の中ではバレエ=花沢類&道明寺司ですからね、抑えきれない魅力があふれにあふれているわけですよ。
すると、気がついた時にはもう夢中、といいますかね?
(なんだかよくわからないけれど、本当はこの人優しい…?)
(気がついたら私、あの人のことを考えている…?)
(実は、少しずつ距離が縮まっている気がする…?)
(つれないところが、また素敵)
といった感じの、少女マンガの王道である、『気がついたらクールなあの人のこと、好きになってましたわ~!』パターンにはまるわけです。
それが、バレエというやつなんです。(キッパリ)
だから、世界中の人がバレエに夢中になってしまう訳ですよ。それは、まるで恋をするみたいに。
そう、バレエというやつはね、決して手に入らない、けれども、どうしてもあきらめきれない、つれない、だけどめちゃくちゃ魅力的な人のよう。
ドキドキも、ワクワクも、キュンキュンも、振りむいてくれなくてちょっと切ない感じも、時々優しくしてもらってやっぱり好きってなる感じも、まるで恋のようなんです。
“バレエに恋する”って、例えじゃなくて、多くの人達にとっては、リアルなんです。
つづく
先月は、これに恋して、2㎏太りました。
サーティーワンアイスクリーム。
大好きだ~!チョコミントが特に好きだ~!!
サーティーワンのじゃなきゃ、ダメなんだ~!!! ← 5月の目標はどうした~!