第二部 メインプログラム“白鳥の湖 ハイライト”
第一幕 お城に近い庭園
あらすじ
成人の日を明日に控えたジークフリート王子と、その取り巻きの若い貴族たちが息抜きの最中である。
…ということで、王子の遊び仲間である、若い貴族たちが遊んでいるところ
舞台の上に、1人、また1人と集まって来ます。
「お久しぶり~」「ど~もです~」といった感じのノリを上品にね、とお願いしたところ、
最初は慣れない演技で戸惑っていましたが、最後の方はかなり楽しんで演じてくれていました
「王子来るよ~!」
「王子来ますよ~!」
「並んで並んで…」
「王子キターーーーーーーーーーー」
「王子、ハッピーバースデー!」
という感じで踊ってね、とお願いしました。
(この調子で続けていると、いつか誰かに怒られるな、きっと・・・)
ちなみに、今回貴族たちを演じているのは、バレエを習って半年~2年くらいのスタジオ生達。
4月にバレエを習いはじめて、11月で初舞台の人も多かった!
それでもみんなで助け合って、協力して、約20分間という長い間、舞台に立ち続け、踊り続け、演じ続けました。
その様子を見た先輩たち、
「今年の新人さんたち、めちゃくちゃ優秀なんですけど!」
「なんで、あんなに長い振付をバレエ習いはじめてすぐおぼえられるの?!」
「私達が新人の時なんて、5分の振付をおぼえるのにどれだけかかったことか・・・ねぇ、先生?!」(大きく頷く私)
「演技もあんなに出来て、すごすぎるんですけど!」と。
確かに、年々、新人さんたち、優秀になってきているのです。
何より、度胸があります。
それは、サクラバレエに年々「より本気の人達」が集まって来てくれているからなんだと思います。
先輩たちもかなり優秀で、本気だったのですが、習い始めのころは、色々な人が来てくれていて、結構のほほーん、としていたんですよね。
今ではその先輩たちも、めちゃくちゃ早く振付をおぼえて、サクサク踊れて、演技もバッチリの超優秀な生徒になっていますから。
(・・・ん?ハードル上げすぎ?大丈夫、本当のことだから。)
たとえ体調を崩していても、この初心者クラスさん達の踊りは、簡単にしたものを出来るだけ早く振付けてあげないと…と
退院直後、フラフラしながら仕上げた作品。
初舞台の人が多く、先輩達がこの時は舞台上にいないので、心細いだろうな、と思って、
途中でみんなで顔を見合わせられるシーンをつくってあげたくて、この振付にしました。
みんなには「このパートは、ミュージカルスターになったような感じで踊ってね」と伝えたため、
“ミュージカルパート”とみんなで呼んでいたここの踊り。
本当は、みんなで円陣を組んでいるような気分になってくれると良いな、
舞台の上で少しでも心が一つになれるといいなという願いを込めた、
私の中では、実は“ファイトー・オー!のパート”だったのでした。
つづく