プリマの条件43 ~温かさ 前編~ | サクラバレエ 

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毎週水曜日に連載中の『プリマの条件』シリーズ。

バレエでプリマ(主役)になるために必要なことの中から、“人間力”についてお話しさせて頂いています。

 

今回も長くなりそうなので、2回に分けてお話しさせて頂きますね。

 

 

43回目になる今回は、『温かさ』についてのお話しです。

 

よく、「あの人は温かい人だ。」などと使う、『温かさ』ですね。

 

たとえば「芸能人で温かそうな人」などと言われると、パッとイメージ出来る人がいると思いますし、自分のまわりで温かい人、と言われてすぐに思い浮かぶ人がいるかもしれません。

 

踊りには人柄が出ます。

 

人は冷たさを感じる人よりも、温かさを感じる人に魅力を感じることが多いので、舞台を観てくれているお客様にとっても、一緒に踊ってくれている共演者にとっても、裏で支えてくれているスタッフさんにとっても、温かさを持っている人、というのは魅力的ですし、この人を応援してあげよう、助けてあげよう、支えてあげよう、といったサポートを受けやすくなります。

 

また、バレエは団体戦です。

 

どんなに踊りが上手な人でも、

誰かが困っていても見て見ぬふりをしたり、

「自分は自分、他人は他人」と割り切って踊っている人と一緒になって良いものを作り上げていく、ということは難しくなります。

 

では、「温かさ」を持つためには、どうすれば良いのでしょうか。

 

①思いやりを持つこと

自分は自分、他人は他人、

自分さえ良ければよい、と割り切るのではなく、

相手の喜びは一緒に喜び、

相手の悲しみは一緒に悲しみ、

つらい時はみんなで乗り切り、

苦しい時はみんなで支えあおう、とすること。

そのためには、豊かな感情と、想像力、相手に共感することが出来ること。

日頃から、自分が相手だったら、と、相手の立場に立って考えることが大切です。

 

②余裕があること

相手を思いやるためには、自分に余裕がなくてはいけません。

自分がいっぱいいっぱいの時には、どんな人でも相手を思いやることは出来ません。

だから、自分をいっぱいいっぱいにしないために、心に余裕を持つこと。

そのためには自分を知っていること。

「これ以上引き受けると自分のキャパを超えるな」、ということが自分でわかっていて、引き受けないこと、NOが言えることも大切です。

 

③我慢や犠牲をしないこと。

心に余裕を持つためには、我慢や犠牲をしないことが大切です。

我慢していると、心の余裕がどんどんなくなってしまい、いつかは爆発してしまいます。

爆発してしまうと、せっかく相手のためを思ってしてあげていたことも、相手に届かなくなってしまいます。

そうなると、せっかくの思いやりも台無しです。

「あ、これは私、我慢しているな。」

「なんだか犠牲になっている気がする。」

そう思ったら、きちんとNOを言いましょう。

我慢して、キライになられたり、

我慢して、ドカンと爆発されるよりは、

誠意を持ってNOを言われる方が相手にとっても良いはずです。

 

つづく