毎週水曜日に連載中の『プリマの条件』シリーズ。
バレエでプリマ(主役)になるために必要なことの中から、“人間力”についてお話しさせて頂いています。
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13回目になる今週は、『イメージ力』について。
私は、自分がイメージ出来たことは、大体出来るし、
イメージ出来ないことは、大体出来ないと思っています。
(大人だからバレエは踊れない)と思っている人は、本当に踊れないし、
(私にバレエは似合わない)と思っている人は、本当にバレエが似合わない。
反対に、
(大人でもバレエが踊れるかも!)と思っている人は、本当に踊れるし、
(私はバレエが似合うかも!)と思っている人は、本当に似合うものです。
バレエのテクニックにしても、
(私はピルエット(回転)が苦手で)と思っている人は、自分がクルッと回るイメージが出来ていない。
上手なバレリーナのピルエットを見て、
(自分がこの人だったら、どんな感覚なんだろう)とイメージ出来る人は、いつかきっと回れます。
さらに、もっと細かく、
(自分がこの人だったら、クルッと回れてフワッと降りる瞬間はどんな景色が見えていて、音楽や客席の声はどんな風に聞こえていて、身体はどんな感じなんだろうI)などとより具体的にイメージ出来れば、なお実現率は高まります。
プリマの条件のうちの大切なことの1つとして、“イメージ出来ること”はとても大切です。
舞台のセンターでスポットライトを浴びながら、堂々と踊る自分をイメージ出来るかどうか。
プリンセス役だったら、お姫様になって踊っている自分をイメージ出来るのか。
つづく