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さて、絶対上手になってやる!と意気込んだのは良いものの・・・
私の身体はバレエに向いていないと言われることが、てんこ盛り。
なかでもこの3つ、
内股
O脚
身体が硬い
・・・名付けて、バレエ3重苦
◇
まず、内股ですが・・・
バレエはご存知の方も多いと思いますが、つま先を180度外にターンアウトさせたポジションが基本となるのですが・・・
当時の私は、(女の子は内股が可愛い)と思って、小さい頃からわざと内股で生活していたんですね。
そのためなのか・・・、かかと同士をくっつけて、つま先を外に開くと、オヤッ、90度しか開かないじゃあありませんか。
このため、レッスンの時は毎回先生から
「もっとつま先を外に回して!」
「ターンアウト!」
「ヒザを外に!」と毎回注意されつづけていました。
でもどうやったら、もう大人で骨も出来上がっているこの身体のつま先やヒサを外に回せるのかわからず・・・
そして、どうにかそれを実現しようとして、毎回のレッスンで力いっぱい身体に負担をかけるため、私の身体は、ありとあらゆるところを痛めて、常にケガを抱えていました。
この頃に痛めた場所は未だに完治していません。
私が現在、安全第一で身体に負担のないレッスンをするのは、そのためです。
◇
さらに、O脚・・・
これは、小さい頃から内股で歩いていたことにもよると思うのですが・・・
つま先を前にしてパラレルで立っても、ヒザとヒザの間にコブシがスッポリ入るくらいの隙間が空いていました。
バレエの1番ポジジョン(カカト同士をくっつけて、つま先を外に向ける格好になります)と、ヒザとヒザの間がものすごく離れてしまって、私の脚の隙間から、向こうの景色を眺められるくらい。
これもバレエのレッスンの時に先生に
「ヒザつけて!」
「内モモつけて!」と毎回のように注意されていました。
あんまり注意されるので、悩んで悩んで、外科の手術でも受けようかと思うくらい悩みつづけていました。
そして、他人の身体をうらやんでばかりいました。
(あんな真っ直ぐな脚だったら、どんなに楽に立てるだろう)
(あんなにアンディオールした身体だった、アチチュードもアラベスクも綺麗にきまるのに・・・)
◇
そして、身体の硬さ!
これねぇ、もう、めちゃくちゃ硬かったんですよ。
バレエの先生が、私のはじめてのレッスンが終わった後に、
(・・・こんなに身体の硬い人でもバレエを踊りたいのか)と驚愕されたそうですが、本当にそうだったと思います。
そして、先生は
(この身体の硬い人を、一体どうやって柔らかくすれば良いのか・・・)とあれこれプランを練って・・・
レッスンの前に少しだけ早く来て、私ともう1人の同じ頃に入った人と一緒に、特別にストレッチを教えて下さっていました。
それくらい硬かった!
自宅で頑張ってストレッチしようにも、バレエをはじめるまで、ちゃんとしたやり方がわかっていなかったのもありますが、あまりにも硬い身体ですぐに身体を痛めてしまって、いやもう、本当にすごかった!
・・・ですから、教師になってから、初めてバレエを体験する方から
「先生、私、身体がめちゃくちゃ硬いんですけど、大丈夫でしょうか?」と聞かれるのですが・・・
コックリとうなずき、いつも「大丈夫ですよ!」と答えます。
・・・これは、気休めで言っているんじゃないんですよ。
心の底から!
身をもって!
言っているのです。
多分、みなさん、バレエってテレビや映画でしかあまり見たことがなくて・・・
バレリーナ達がペタリペタリと身体をつけてストレッチをしている姿が印象に残っているのだと思うのですが
海外のバレエ学校に入って職業バレリーナを目指すのでなければ、最初の身体の硬さは問題ありませんよ。
身体が硬い人は自分の身体との付き合い方を知らないだけなんですよね。
どんな人でも、少しずつ自分の身体と向き合っていくことで、ちゃんと柔らかくなっていきますからね。
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