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バレエを習いはじめて1年を過ぎた頃、レッスンの中に不思議な踊りが入り始めました。
聞けば発表会で踊る振付だと言います。
ほぉ~、発表会。
・・・と他人事のように思っていたら、一緒にレッスンしている人達に「出るよね?」と言われました。
いやいや、そんな、だって、あれでしょ?
バレエの発表会と言えば・・・お高いんでしょ?ねぇ・・・
すると皆「そうねぇ、お安くはないわねぇ。でも、会場が広いところだし、衣装も豪華だし、ゲストダンサーも来られるからねぇ。それに発表会用にリハーサルも何度かやるしね。」
・・・やっぱりね。
「でも、今回は私も出るし、○○さんも出るし、△△さんも出るし、大人から始めた人達もほとんど出るのよ。」
「桜さんも出ましょうよ。きっと楽しいわよ。」
と、皆が声をかけてくれます。
(いえ、皆さんはご存知ないでしょうが、こう見えて私は一度舞台を降りた身・・・。二度と・・・もう二度と、舞台に立つことはないと固く決心したのでぃす!・・・そんな私が・・・そんな私がっ、発表会に出るわけにはいきません!えぇ、いきませんとも!!) ← 心の中は、すっかり時代劇風
頑として首を縦に振らない私。
するとすかさず近くにいたベテランさんから声がかかります。
「あら桜さん、発表会に出ると、一曲を繰り返し沢山練習するから、上手になるわよ~」
ピクッと、私の耳が動きます。
(今、何とおっしゃいました?上手になる、ですと・・・?)
上手になりたくてなりたくて、せっせと週2回レッスンに通っていた私にとって、この言葉は大きかった。
さすがベテランさん、よく見抜いていらっしゃる。
続いて他の方が、こう畳みかけます。
「それにね~、とっても上手で素敵な男性ダンサー達がゲストで何人もいらっしゃるのよ~。それを間近で、しかも舞台の上でも見られるのよ~。勉強になるわよねぇ~。」
(素敵な男性ダンサ・・、いやいや、勉強になる、ですと・・・?)
「出ます」
・・・即答でした。
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