大人がバレエを習うということ2
―― 27歳からバレエを始めた私が、大人にバレエを19年教えてきてわかったこと ――
※この連載では、大人からバレエを始めた人・続けている人に向けて、現場から感じていることを書いています。
岡山市北区西古松で
大人からはじめるバレエ教室
『サクラバレエ』を主宰している
バレエ講師、桜のブログです。
私についてのお話はこちら↓↓
『大人がバレエを習うということ②』
このシリーズは、ちょうど10年前に
連載した「大人がバレエを習うということ」
というシリーズの続編になります。
「大人がバレエを習うということ」
1回目の記事はこちらです↓↓
前回の記事はこちらです↓↓
大人からバレエを始めて、
本気で続けている人なら、
一度はぶつかる壁があります。
それは
「誰かに抜かれるかもしれない」という恐怖です。
今日は少し重たい話かもしれませんが、大人バレエでつらいこと、
そしてその乗り越え方について
書いてみたいと思います。
私が一番つらかったのは、
新しい人に抜かれる恐怖でした。
私は27歳でバレエを始めました。
当時は週6回くらいレッスンに通い、
自分にできるすべての力で
バレエと向き合っていました。
上手になりたい。
でも、なかなか上達している実感がない。
多分、実際には少しずつ
上達していたのだと思います。
でも、自分で自分の成長は
なかなか感じられません。
バレエのレッスンでは、先生が毎回
褒めてくれるわけではありません。
むしろ一般的には、
あまり褒めない先生の方が多いと思います。
さらに毎日レッスンしていると、
変化が小さすぎて自分では気づきにくいのです。
そんなときに、新しい人が入ってきます。
ゼロからスタートしたその人が、
バレエにハマり、
週2回、3回、4回と
レッスン回数を増やしていく。
バレエを始めたばかりの頃は、
上達がとてもわかりやすいです。
バランスが取れるようになった。
プリエがバレエらしくなってきた。
お辞儀(レベランス)がきれいになった。
さらに
「初めて1回転回れた!」
「ジャンプが飛べた!」
そんな変化はとてもわかりやすいので、
先生も褒めます。
「すごいじゃない!」
「できるようになったね!」
一方で、バレエ歴が長くなると、
変化はとても小さくなります。
軸の重心が少し安定した。
プリエの質が少し良くなった。
ピルエットが、たまにダブル回れるような
気がする。
そんなふうに、
本人にも周りにもわかりにくい変化
になっていきます。
・子供の頃にバレエを習っていた人
・先生の昔の教え子
・甲がきれいでトゥシューズが得意な人
・手脚が長くてアダジオが映える人
そんな人が現れるたびに、
「このままじゃだめだ」
「追い抜かれる」
「先生はあの人の方を応援している気がする」
そんなことばかり考えてしまっていました。
今思えば、私は完全に視野が狭くなっていました。
その原因は、
私の負けず嫌いな性格でした。
そしてもう一つは、
人と比べる癖です。
昔の私は、負けず嫌いは悪いことではないと思っていました。
負けず嫌いだから努力できるし、
オリンピック選手もみんな負けず嫌いだと言います。
でも、勝ち負けの世界には、ひとつ問題があります。
勝てば気分がいい。
でも、負ければ気分が悪い。
そして、
ずっと勝ち続ける人はいません。
アスリートもそうですよね。
天才と言われた人でも、
年齢とともに記録は伸びなくなり、
若い選手に抜かれることがあります。
どこかで、必ず負けるのです。
そしてもう一つ。
勝ち負けにこだわり続ける人は、
どうしても周りの人と競争関係になります。
常に勝とうとしてくる人を、
好きになれるでしょうか。
仲良くなれそうでしょうか。
実は、負けず嫌いの一番のデメリットは
孤独
なのかもしれません。
では、どうすればいいのでしょうか。
私もこの癖を、すぐに手放せたわけではありません。
生徒の頃もそうでしたし、講師になってからも、
無意識に他の先生と自分を
比べてしまうことがありました。
フィットネスクラブで教えていた頃は、
複数のバレエ講師がいる中で
「自分はどう見られているんだろう」
「他の先生はどんなレッスンをしているのかな」
そんなことを考えてしまうこともありました。
でも、ある日ふと思ったのです。
「他の先生と比べている暇があったら、
今、目の前にいる生徒に
してあげられることを全力でやろう。」
「自分のことよりも、レッスンに
来てくれている生徒に
何を与えてあげられるのかを考えよう。」
そう思ってから、少しずつ変わりました。
負けず嫌いも、人と比べる癖も、
簡単にはなくなりません。
だから私は、
気がついたらやめる。
気がついたら比べるのをやめる。
それを何度も繰り返してきました。
バレエと同じで、一歩ずつ
コツコツと、です。
そしてもう一つ大切なこと。
人と比べるとき、人はたいてい
自分の一番苦手なところと、
相手の一番得意なところ
を比べています。
それでは勝てるはずがありません。
だから、比べても意味がないのです。
だから比べるなら、
過去の自分と比べてください。
半年前の自分。
1年前の自分。
初めてレッスンを受けた日の自分。
その頃より少しでも前に進んでいたら、
それは立派な成長です。
先生も、本当に見ているのは
その人の過去と、現在と、未来です。
誰かに勝つことではありません。
勝っても負けても、その生徒の価値は
何も変わりません。
その生徒の存在自体が価値のあるもの
だからです。
「誰かに抜かれるのが怖い」
「自分だけ上達していない気がする」
そんなふうに苦しくなっている人がいたら、
それは
バレエと本気で向き合っている証拠
だと思います。
でも、どうか忘れないでください。
バレエは、
誰かに勝つために踊るものではありません。
自分の人生を、
豊かにするために踊るものです。
私は、そう信じています。
「努力しているのに上達を感じない時」
について書いてみようと思います。
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サクラバレエのホームページ
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