いつもお読みくださりありがとうございます。
本日は先日から取り上げさせていただいているご質問の回答の、国語編です。
元のご質問はこちら↓
国語に関してのご質問はこちらでした↓
「国語は漢字とことばを毎日1ページとテキストの問題文音読と1問だけ口頭で解かせています。」
「2国語
・読むのが遅い
音読だと読むのに10分近くかかります。
そのため月テストでは長文読解の片方しか終わりません。」
このような方はとても多いと思います。
読むのが早いお子さんというのは、やはり小さいときの絵本から始まり、読書が好きな子が多いです。しかし読むのが早いからといって読解力が高い、とも一概には言えませんが、受験に関していえば遅いよりは断然速いほうがいいわけです。
スピードアップのコツ、となるともう「速読」の技のようになってしまうので小学生がこれからそれを身につけることは現実的ではないし、速読力=読解力とならないので、まず「速く読ませよう」とすることを目的にしないほうがいいと思います。
音読は文章理解に効果的です。なので小学校でも散々音読の宿題が低学年は出てきたことと思います。そのときに、きちんと親が見てあげて、聞いてあげること。まだ低学年のお子さんをお持ちの方は学校の宿題の音読に力を入れてください。
スピード、気持ちを込められているか、声の大きさは適切か。言葉を理解して発声しているか。人前で音読発表して褒められるくらいのレベルまでしっかりやらせると、読みながら気持ちを理解したり、感情移入する練習になります。
ぼそぼそと、つまらさそうに読む、顔を上げずに読む、などはNG。音読で表現できるように低学年のうちは学校の宿題に付き合ってください。
子どもも学校で先生に間違いなく褒められ、自己肯定感も上がりますし、自分が国語が得意になったような気が(笑)するのでかなりオススメです。
また、つっかえつっかえ、ぼそぼそと読む子は半分以上理解できていないので、その判断材料にもなります。
教科書の文章というのは厳選されたとても良いものなので、音読する価値があります。
話が低学年にいってしまいましたが、さてでは4年生の今どうするか。
たぶんですが、お子さんはもう音読するのが嫌になっていませんか?
小4で国語が好きじゃない子に音読、しかも強制された文章を音読させることは本人にとって苦行でしかなく、やる気も出ていないのではないかと思います。
ですので、音読させるのは問題の解説のときに指導者や親が「ここを読んでみて」と言った部分くらいでもういいと思います。
4年生の今の時期からですと対策としては、これも「塾のテキストの問題をちゃんと解かせる」ということです。
たぶんですが、大手から中堅と言われる規模の塾に通っている場合、授業で解いてくる読解問題は1つか2つです。それ以外にテキストには何題も読解問題が余って(余ってという言い方もおかしいですが)いませんか?
それをすべては無理だと思うので、偏差値40台ならば基本問題の塾でやっていなかったものをちゃんと解かせてください。必ず時間を計ってください。テキストの文章題は目標はだいたい一題15分ですが、無理そうならば最初は20分でも30分でもいいです。そしてそれをしっかり答え合わせと解説、解き直しまですること。答え合わせと解説は親か、指導者がすること。
一週間で進むテキストだと思いますので、時間がなければ最初は一題のみでいいです。
模試含めてテストの読解スピードを上げるには、実際に読解問題を解くしかないと思っています。そのとき「口頭」で解くのは解いたうちには入りません。
大人に設問を読んでもらっている時点で、絶対にわかりやすさバイアスがかかっており、わかりやすいように話してしまうというのと、あと実際のテストは読み上げてくれないので、もう4年の今の時期は口頭ではなく、文章題一題を丸々解く、自分で書く、という練習が必要です。書かないと、書けるようにはなりません。
そして偏差値40台以下の場合は「語彙力」が圧倒的に足りていないはずなので、語彙力も鍛えなければなりません。
そしてその位置の子たちだと、語彙問題集はやらないよりはいいのですが、一人では身につかないです。横について解説してあげる必要があります。自分でやらせたら、〇つけをしながら言葉を確認してください。その際には問題になっている言葉だけではなく周りの言葉を聞いてあげたり、付随する言葉や知識を教えてあげてください。
エピソードトークが一番記憶に残ります。親の腕の見せ所。楽しく記憶できるエピソードトークや、「言い換え練習」を口頭でしてください。そこは口頭でOK。
こちらが思っているより、びっくりするくらい子どもは言葉を知らないのでどんな言葉でもとりあえず、「それってどういう意味?」と質問することが大事です。年がら年中やると私のように嫌われますが(笑)、適度にやりましょう。
もし、国語で偏差値30台くらいの場合は、きっとどの塾のテキストでもキャパオーバーなはずです。本当はいったん塾の週テスト的なテストは捨てて、範囲のものは語句と漢字のみ徹底。読解は市販のZ会などの基本よりは少し上、くらいから始めたほうがいいのですが、一度入塾してしまうと厳しいですよね。
30台でも40台でも、漢字と語句の問題集は各塾のテキストを徹底してやらせます。「やる」というのは「できるようになるまで」のことを言います。「一回解いた」というのは「やった」には入りません。
語彙力がないと5年以上になると本当に問題文の意味が読み取れず、苦しい展開になっていくので言葉に関しては注意して捨てないようにしてください。助動詞などの文法も、直接入試に出ることもありますし、読解が出来ない子は文法も「勘」が使えないので苦戦します。
なので逆からのアプローチで、文法をしっかりやる。そのあたりも大切です。
国語はこのような感じでしょうか。
今回のテーマはこれでいったん締めたいと思います。
長くなりましたがお読みくださりありがとうございました。
余談ですが、国語の福嶋先生と算数の福嶋先生、名前も似てるな~って思いませんでした?双子なんですよね。私はけっこう前から知っていたのですが、知らない方も多いのでなんとなく書いてみました(笑)。それぞれ神奈川県内の違う場所で塾を開かれているようですが、一緒にやったら最強なのにと思ったり。
↑これを読んで上がれば苦はないのですが(笑)、でもけっこうおもしろいし読みやすいし、納得のことが書いてあります。私もよく言うようなことばかり。参考にするのにいいと思います。マンガだから子どもも読みやすい。
難関校向けの国語の参考書はまた別の機会にご紹介します。