いつもお読みくださりありがとうございます。
昨日からの続きです。
今日は計算力の他に気になった「大問2を半分以上落とす」という点について指摘させていただきたいと思います。
大問2を半分以上落とす、これは大変なことです。ですが算数偏差値40台のお子さんは大抵そうだと思います。
逆を言えば、大問1と2が全部できれば偏差値40台ではないはずなんです。
4年生のうちに、といってももうあと少ししかありませんが、できるだけ早いうちに大問1と大問2だけ絶対にパーフェクトに取る。という意識を持たせてください。
「大問1なんか間違えちゃって、、、大問3や4は1問ずつ取れてるんだからあと少しだね」という感覚をまず捨てることです。
ダメなんです、大問1と2は間違えては。そこを間違えてそれ以降を取れてもほぼ意味がないくらい、危機意識を持ったほうがいいです。
ただし、5年生以上になりますと必ずどの模試でも大問2に1問だけ正答率が30%以下くらいになるものが入ってきます。
この1問だけは間違えてもいいですが、その他はだめです。
大問3も4も5もやらなくていい、というくらい、きっちり大問2の文章題や簡単な図形問題を取り切ってください。
そこが正確に取れるようになってやっと、「さてあと大問3,4,5で何問取れたか」という話になります。
1と2が取れるようになったとき、偏差値40台は脱しているはずです。
偏差値40台以下のお子さんにはまず、大問3までしか解いてこなくていい、と言っても大丈夫です。(そういえば、『2月の勝者』にもそんなシーンありましたね、まさにあれです。)その代わりそこは完璧に。
完璧にできないということは、例題→類題→練習問題→演習問題→応用問題という流れがあるとすると、類題くらいのレベルで止まっているということです。定着していないということなので、例題と類題は見た瞬間に解けるくらいにし、練習問題まで繰り返す。そこまででよく、テキストの演習問題、応用問題は一切解かなくていいです。
現在早稲アカにお通いで、家庭教師させてもらっている小3の生徒さんも算数が苦手で入ったときは偏差値30台後半から40台前半をうろうろしていましたが、それだけで範囲のある小3のテストで安定して52から55が取れるようになりました。応用問題なんて、開かせてもいません。早稲アカの先生がやって、と言ってもその子にはキャパオーバーなので、私がやらなくていい、と言っています。おかげで算国で結果がよくなり、上のクラスにと言われていますが、小3のうちは断っています。算数の宿題が応用問題までが必須になるからです。算数が苦手なその子に、宿題として応用問題をやらせると、きっとテストの点数は下がるはずです。
小4以降はとりあえず組み分けを見て、割り振られてみてから考えようと思っていますが、算数は無理させずに応用問題は捨てていくつもりでうs。
よく、繰り返しやらせて覚えさせてしまうのは思考停止であり、思考力を育てない云々言う方がいますが、それならばそのお子さんには今以上の成績を求めないであげてください、と思います。
しばらく通塾してみて勉強はしているけれど偏差値30台、40台ということは、まだ「思考」するレベルまで達していないということです。
反復で基礎基本を叩き込むしかそういうお子さんが50に上がる方法はないと思います。
例題と基本問題レベルをすべてコピーし、できるようになるまで解かせる。時間がかかってしまって時間がない、ということもあると思います。その場合は最初のうちはいくつかの例題は切ってもいいです。とにかく、「この例題は絶対解ける」というものを作らないといけません。どれもこれも中途半端な理解だと、かえってテストで混乱し自分が何を解けて何を解けないのかわからなくなります。
量を減らす、というときに範囲すべてを薄く回してしまう人がいますが、まだ偏差値40台以下ならば、思い切ってばっさり前半のみに絞って勉強するしかありません。
ですが、時間がないというお子さんでも一単元の中の例題は4つ程度だと思うのでその基本問題まででしたら案外反復できるはずです。
もし、それが物理的にどうしても無理、というのなら大手塾のサイクルとは合わないので、もう少しペースのゆっくりした集団塾に切り替えたほうがいいと思います。
5年生以上になると、さらに速く難しくなりますので、しっかり単元の基本を理解する、これに重点を置くことが大切です。
それができると、偏差値50~55までくらいの学校でもなんとか射程圏内に入ってきます。しっかり早めに志望校のレベルを決めて、地道に着実に積み上げたほうがいいです。
理社も基本的に同じですが、明日また分けて書きたいと思います。
国語も別立てで書きます。
ご興味のある方はお付き合いくださればと思います。
お読みくださりありがとうございました。