未だに三階の部屋のドアを開ける時には、クリクリした潤んだ大きな瞳で桃太郎が待っていてくれるような気にもなってしまうし、桃太郎を思えば、やはり思わず涙が出てしまうような日々を送っています。
1週間経った時に、さくらの時にもそうしたように、千葉の上総一ノ宮に住む、アニマルトークが出来ると言うイボンヌ・ユキさんの所へ行って来ました。
ユキさんも桃太郎が還って行った2日前に最愛のメリアちゃんを亡くしていたのでした。
私に何ができるわけでもありませんが、『会いにいかなくちゃ!』そんな気持ちもどこかにあったように思います。
亡くなった動物の声が聞ける・・・、と言うと、信じ難い方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はさくらの時、いきなりさくらと私しか知らないことから言い当てられ、それが本当であると理解するしかなくなりました。
そして、桃太郎からのそれも、間違いなく桃太郎からのものでした。
桃太郎はやっぱり凄いやつでした^_^
(※ 会話形式でしたし、録音したものを書き起こして文章にしていますので、多少読みにくい部分もあると思いますが、ご容赦くださいませ)
以下 桃太郎からのメッセージ
先ず、アニマルトークが始まった時に、ユキさんが、胸に手を当てて
ユキさん)ここがね、すっごく苦しいんだって。
なんでもわかるね!優しいね!
うん・・・、すごく苦しいんだって。
多分、頑張っちゃう人だっていうのがわかっているから、まずその苦しみを取ってあげてって桃太郎くんが言ってきてます。
そう言って、ユキさんが私の胸に手を当ててヒーリングしてくれてから桃太郎からのメッセージが伝えられました。
桃太郎)ママね、寂しくなったり、苦しくなったらボクの名前を呼んで!
ボクがママの苦しいところを取ってあげるよ!ボクにはその力があるんだよ。
これからもボクに甘えていいんだよ!
ユ)優しいねぇ!
じゃあ、何か訊きたいこととか用意して来られましたか?
佳寿子)一歳になったばかりの時に事故に遭わせてしまって、桃太郎が一生、不自由や痛みを強いられたことを先ず謝りたいです。
ユ)わかりました。
桃)あの事故はボクがいけないんだよ。
だからママのせいじゃないし、ママがそのことでずっと心の奥でボクに申し訳ないって思っているのを、ボクは気づいていたよ。
でも、ボクはいつもママに言ってたんだよ!
あれはボクが悪かったんだから、なんでボクに謝るの?って!
それに身体がちょっと変になったとしても、ボクはボクであることを、ボクであることに変わりはないんだってわかっていたよ!
歩けないことも、車椅子だって、ボクの個性のひとつだって!
だから何も気にすることなかったし、
なんか興味があって、楽しいことがあるんじゃないかと思って行っちゃった。
だからボクがいけなかったんだから、もう自分を責めないでね!
それに、ママが一生懸命やってくれたから、ボクはあの後、復活出来たんだよ!
お陰で楽しむ時間もたくさんもらったよ!
あれはもう全部ボクのせい!
それに、もう随分前のことだよ!(笑)
でも。
ごめんね。
ボクこそごめんね。
すごく心配させた。
その後も何度も何度もあの時、事故に遭わせなければって思ったよね。
だけど、これがボクだよ!
そんな中、たくさん支えてくれたし、たくさんボクを思ってくれたこと、本当に感謝してるよ!
だからもうそのことは流してね。
佳)わかった。ありがとう、桃ちゃん。
桃)ボクがありがとうだよ!
ママ。
これから色々決めなければいけないことがあるね。
いろんなことがママのまわりで変わっていくかもしれない。
今まではボクが側でママのお話し聞いてあげた。
だけど、これからはボクの温もりがない中で、ママは自分で選択し、決めていかなくちゃならないよ。
でも、ママが決断したことは絶対に間違いがない。
だから自信持って決めていって欲しい。
だけど、ただひとつ、その中で心配なことがあるから言っておくね。
時々、強がるよ。
それが自分を苦しくしちゃう。
だから弱い自分も、弱い部分も受け入れてあげた方が、よりママらしい選択をこれからしていけると思うし、それがママの幸せに繋がるとボクは思うけど、どうかな?
ユ)なんかね、桃太郎くん、納得できるようなしゃべり口調と存在感ですね!(笑)
ずっしりと身に沁みる言葉と想いを与えてくれる子ですね!
いやぁ!桃ちゃん、カッコいいねっ!
桃)ボク、でも外ではあんまりカッコいいって言われたことなかったよ(笑)
どっちかっていうとおもしろいとか言われてたばっかりで、カッコイイって言われたら嬉しいな!
おもしろいオトコじゃなくていいの?
これには思わずユキさんと2人で笑ってしまいました^_^
ユ)ホント居てくれるだけで空気が和らぐ存在ですね!
桃)ママ!今日は訊きたいこと、いっぱいあるでしょ?まとまらないくらいたくさんあるでしょ?^_^
ボク、知ってるから最初にどんどん訊いてね!
ユ)何でも知ってるねー!笑
佳)すぐ隣に寝ていたのに、その時に気づかずひとりでいかせてしまって寂しくなかった?ごめんね。
桃)ごめんね。
ママはあの日、絶対に寝ちゃいけないと思ってた。
何度も何度も眠りそうになってはハッと起きてボクの存在を確認してくれた。
あれは、最後にボクがママを眠らせたんだよ。
ママが寝ているお顔を見てボクはいこうって決めたんだよ。
ボクはね、全然苦しくなかったよ。
怖くもなかったし。
ユ)旅立つ数日前、すっごく穏やかな時間の中にいたんじゃないですか?
佳)はい。実はお正月にインフルエンザになってしまって最近ではないくらい家に居たんです。
ユ)そして、桃太郎くん自身もその日の夜も穏やかだったんじゃないですか?
佳)はい、そうなんです。苦しそうでもなかったし、最後の日になるような気もするし、でも、苦しんでないから大丈夫かな?って、本当にどちらも考えられて・・・。
桃)ボクは、穏やかな時間の中にいて、苦しくなかったし、
ただ、その時が来たことは気づいていたんだよ。
でも、ママの眠る姿を見届けたかったからボクがママを眠らせたんだよ。
すごく穏やかな一緒の時間が過ごせたし、ママの気持ちもたくさん届いていたよ!
とってもふわーっとしてあったかい優しい時間の中で、もうちょっと、あともうちょっとママのお顔を見ていたいなぁと思ってボクは目を開けていたんだよ。
いやはや、これにもビックリで、桃太郎は生きているんじゃないかと思うほど、その大きな眼を開けたままの姿だったからです。
ユ)桃太郎くんはホントに眠らせてからいったんですよ。
実家のお父さんが前に亡くなったさくらちゃんを抱っこして迎えに来てくれたみたいですよ!
お父さんにもお礼言ってください。
お父さんが、もう心配ないよ、今日からはみんな一緒にいようねって言ってくれたんだって。
桃)お父さん、なかなか優しくしてくれるよ!
だから、安心して欲しいよ。
まだね、ここに来てそんなに時間経ってないから、多くの人に会い切れていないけど、お兄ちゃんにも会えると思うし。
とにかく、その場に一緒にいてあげられなかったっていう後悔はしないで。
それはボクがしたかったことで、逆にボクからしたら、ママへのプレゼントだったんだよ。
だって・・・、
だってさ、その場を見るのは、幸せな事だって言ってくれるかもしれないけど、苦しいことでもあるよ。
だったらボクはママのお顔を見ながら旅立ちたいと思ったんだ。
たくさん、たくさん、今まで心配もかけたし、時に涙させたから、これ以上の心配はかけたくはないと思ったんだよ。
でも、ボクが選んだことで、ママにこの1週間、後悔の気持ちを与えていたのならごめんね。
でも、これはボクの優しさでもあったんだよ。
それが届いてくれるとうれしいな!
ユ)「見せるね!」って桃太郎くんが言ってくれているから桃太郎くんが見せてくれた映像を話しますね。
ふーってね、両前脚の上に顎を乗せて、眠りに就いたママをずっと愛おしそうに、本当に愛おしそうに見てるんですよ。
それで、ふー、ふーって息を2回ぐらい吐いて、そのまま静かに旅立ってます。
ママの顔を見ているのがとっても幸せだから目を開けたままだったんだって!
鼻は少し詰まってたっぽいですけどね。
だから、穏やかな旅立ちだったと思いますよ。
すっごい愛おしそうな顔してる。
それが桃ちゃんが決めた旅立ちで、幸せな旅立ちの方法だったんだね!
ね!いい子!優しいですよ!!とにかく!!!
なんて言うんだろう?人間ぽいんですよね!すごく人間ぽい!見る目線や、思い方が人間を理解している子だったと思います。
佳)本当にそういうところがある子でした。
桃)安心して!
ボクは苦しくもなかったし、怖くもなかったよ。
ママのお顔ずっと見ながら、幸せに旅立てたんだからね!
※この時、桃太郎が私の膝の上に乗っているとユキさんがジェスチャーで教えてくれました^_^
なんとなく膝があったかく感じられて、私は涙が止まりませんでした。
ユ)かわいいねぇ、ホントに可愛い!
佳)うん、本当に可愛い!もう、走れてる?
桃)走ってるよ!ボクはもうバリバリだよ!
ユ)もうね、元気満々なんだって!笑
桃太郎くんが好きだったフルーツありますか?
あれがあればボクはもっと走れる!って言ってますけど。
佳)あ!シャインマスカットだ!
ユ・佳)桃ちゃん!今、時期じゃないからーっ!
笑笑
佳)最後の日、添い寝してくれていた菜々子とは何か話したの?
桃)いろんなこといっぱい話したよ。
先ずはね、ボクは自分に忍び寄る時に気づいていたから、ママのこともお願いしたし、いろんな家のことも、これからもし、家の中で変化があった時に、菜々子にしっかりみんなを支えてねってお願いしたんだ。
ユ)菜々子ちゃんは脚とか腰悪いですか?
桃太郎くんが菜々子ちゃんに、『大事にしなよ!』って言ったっていうんです。
時々痛いんだって。ヘルニアかな?
時々、後脚が冷たいって。たまに床で脚が滑ってるよって。
桃)わぁーって床を走る時、ボクは心配で寝ながら見てたんだ。
菜々子はね、可愛いんだ。
それにもうおばあちゃんだしね。
家のこととか、菜々子に話したことは、ボクと菜々子の秘密^_^
ユ)あ、そーなんだ!
なんかね、さくらちゃんから桃太郎ちゃんに伝わってることらしいですよ!
桃太郎くん、いつ教えてもらえるの?
桃)パルが最後に言うんじゃない?でも、また誰か来るかな?(笑)
ユ)代々伝わる秘密の話!気になる!!いつかわかる時まで楽しみにしてるね!
佳)パルのこと、最初は受け入れなかったけど、突然昨年の終わりから大丈夫になったのは何かあったからなの?
桃)すごーく嫌いだったわけじゃないんだ。だけど大きさも遊び方も違う。
それでボクを誘って来るのがちょっとイライラする感じ?(笑)
パルの行動がボクのペースを崩してきたから、ボクはそれで「調子にのるなよ!ちゃんとしようよ!」とか、そんな感じでボクは怒ってたんだ。
パルもこの家に来て、この家の流れに慣れて、そして、ボクはボクの時間を知った時に、もうそろそろ心を許してあげようかな?と思ったんだ。
パルもすごくいい子になったね!
最初、家に来た時はどうなるかと思った。
だけど、最後にはちゃんとボクを想ってくれたし
、ボクに優しさを向けてくれた。
もっと早く受け入れてあげればよかったかなぁとも思ったけど、でも、あの時が最高のタイミングだったと思う。
本当にね、パルはボクに優しくしてくれたよ。
すごく心配もしてくれた。
パルはね、心に寂しさを持ってる。
だから、これからもっとパルの笑顔が輝いて欲しいし、
みんなと楽しい時間を過ごして欲しいと思ってる。
ボクはね、昨日パルにそのことを謝ったんだ。
もうちょっと早く受け入れてあげればよかったねって。
そしたら、パルは「何のこと謝ってるの?!」だって!
パル、あんまり気にしてなかったみたいで正直ホッとしたよ。
ユ)パルちゃん、そんな感じの子ですか?(笑)
佳)そんな感じの子です(笑)
ユ)桃太郎くん、よかったね!
視力も落ちていて、目線もちょっと違ったりして、落ち着いている桃太郎くんからしたら、パルちゃんの動きはちょっと脅威に感じてたみたいですよ。
桃)パルの元気なエネルギーはね、うちにすごく必要で、パルのエネルギーはすごく元気な黄色なんだ!
だからパルにはみんなに元気をあげて欲しいと思ってるよ。
でも、なんだかボクが怒ったりしたことで、気を揉ませちゃってママごめんね。
ユ)いやぁー、最初会った時はビックリしたー!って言ってます(笑)
わちゃわちゃしてて、ヒェーみたいな感じだったって!笑笑
ホント可愛い!いい子!!
これにも私は驚きました。
パルは、一歳の時に飼っていた私の6つ上の兄・和浩が飼っていた犬なのですが、兄が他界し、その後、私が引き取ったのです。
あの頃の実家は、兄の他界したことで、いろんな大変なことがあって、その家族の中でたくさんの辛い思いをしていたパルのことまで桃太郎はちゃんとわかっていたのですから!
そして、桃太郎がいうように、あんなに犬猿の仲だった桃太郎とパルが、桃太郎の具合を心配そうに見守って、終いには添い寝しているパルちゃんの姿があったからです。
桃太郎の一挙手一投足にビクビクしながらも心配で笛を吹いているのがパルちゃんです(笑)
本当に愛溢れる彼らに教えられることはシンプルでありながら、想像を遥かに超える高い次元にあります。
佳)お正月はすごくたくさん歩いて見せてくれたね!
ユ)佳寿子さん、年が明けた時に、「今年は桃ちゃんたちの年だよー!」って言いました?
佳)言った・・・(驚)
桃)新しい時間が始まって、新しい年になって、ママが「桃ちゃんたちの年だよ!」って言ってくれたの!
そしたらボクはなんだかうれしくなっちゃって、楽しまなきゃって思って、すごく元気が出てたんだ!
その時のみんなの嬉しそうな顔見て、なんだかうれしくなっちゃっていっぱい歩いちゃった!
あの時のボク、カッコよかった?
佳)カッコよかったよー!!!
桃)楽しく走れている姿をママの目に焼き付けられて、ママもたくさん写真撮ってくれて、ボクも満足しているよ!
ユ)でも、勢い余ってどこかに突っ込みませんでしたか?(笑)
佳)あ、毛布になら突っ込んでました(笑)
その毛布に突っ込んだ図↓笑
桃ちゃん、そのあと、屋上でまた日向ぼっこさせてた時に菜々子の背中で寝ちゃったよね!
桃)もうね、あの時はね、パワーを使い果たしちゃって、とりあえずなんか寄っかかって寝ちゃったよ!笑
いやぁ、でも、あの時は本当に気持ちよかったよー!
佳)楽しかったねー!
桃ちゃん、あんなに目もカラカラに乾いちゃっていたのに、神様の元へ旅立った後に涙を流してたよね。
桃)幸せでね。あったかくってね。すごく愛がたくさん届いてね。
ボク、うれしくて涙出ちゃった。
ママー?目を閉じてみて!
胸に手を当ててみて!
いい?
ボクと最初に会った時の映像が目に浮かぶ?
私は言われた通りにしました。
ユ)春先?梅とか、桃とかの季節ですか?
佳)桃太郎は1月25日生まれで、生後40日過ぎに家族になったのですからその頃ですね!
(またまたビックリ!)
ユ)超かわいいねっ!!!おでこのツルっところー!耳も可愛い!
佳)そうそう!
だってね、こんなでした↓(笑)
桃)見える?見える??
ママ!あの日からボクはずっと幸せだったよ!
たくさん心配かけたけど、ボクはママをたくさん愛せたと思う!
ボクが旅立って、家族が1人減っただけですごくお家の中が寂しくなってるね。
だけど、まだまだボクの可愛いきょうだい達がママのそばにはいるよ!
みんなをよろしくね!
ママ、ボクがいなくて心にぽっかり穴があいてるよね。
でもね、みんなもすごく頑張ってる!
ホントはみんながいちばん寂しいって思ってる。
だからみんなの好きなご褒美あげて欲しいよ!
多分ね、ママがボクに話したいことはキリがないほどたくさんあるはず。
だからボクから伝えるね!
いい?
ママ!
ボクはいつでもママと一緒に心にいるよ!
ママがボクを必要とした時には、ボクはいつでも飛んでいく!
ただし姿は見えないかもしれない。
でも、時々、物音を立てられることもあるかもしれないし、気配を感じられるようなこともあるかもしれない。
だけど、これだけは忘れないで!
僕はいつも一緒だし、今まで以上に愛してる!!!
今までもいっぱい愛してたけど、今まで以上に愛してるよ!
だから何も心配ないよ!
ママ、大丈夫だよね?
佳)大丈夫だよ!
ユ)ホントに?(笑)
桃太郎くん、ママも少しずつ受け入れていくって!
桃ちゃんが一生懸命生きてくれたこと感謝してるからその事は大丈夫だよ!
でも、人間は、寂しくなったり恋しくなったりすると涙が出ちゃうこともあるんだよ。
だからそんな時にはママの心を癒してあげようね!
桃)そんなのわかってるよー^_^
でも、ボクは本当に幸せだったよ!
ママの子になれたこと、ボクは誇りに思っているし、ボクは一生懸命生きれた!
それはママがすごくよくわかってくれていると思ってる。
だからこれからもまたママの幸せをボクも一緒に見守らせてね!
ボクはここにいるよ!
いつでも話しかけて!
ママの言葉はボクにいつでも聞こえているからね!
時々、ボクにも何かちょうだいね(笑)
愛してるからね!
ありがとう!
いつでも話しかけて!
以上が桃太郎のアニマルトークでした。
なんという愛!!!
親子のような、父性のような、友情のような、同志のような桃太郎の目線。
なんという子だ!!!
あの大きな瞳と、大きな耳、そして大きなハートで、私が思っていたよりもはるかに深く大きな愛で、そのすべてを見守ってくれていたのです。
桃太郎は、最後の最後まで、その持てるすべてを使い果たして、1秒でも長く私のそばに居られるようにその命を生ききってくれたのでした。
これ以上ない温かさに包まれて、私は帰路につきました。
悲しいから出る涙ではなく、これ以上ない愛に触れて、あたたかくて、もう本当に心があたたかくて、どうしようもなく涙が溢れてきました。
私には言葉として伝わってくるのではありませんが、言葉を持たない彼らだからこそ、互いのたましいのいちばん深いところで通じ合えるような気がしています。
私にとっては「ペット」と言う言葉なんかは全く当てはまらず、まさしく「家族」そのもの。
かと言って、彼らを擬人化して誰か人の代わりにしようとしているわけでは決してありません。
勿論、依存している訳でもなく、「犬として生まれ、その命を精一杯生きる」彼らを尊重しているのです。
だから私は、私と言う人間、そしてその人生に、ただただ寄り添い、共に時間を過ごしてくれる彼らに、1日何度も何度も『ありがとう』と『愛してる』を伝えます。
日々、共に歳を重ねていく私たち。
でも、犬と人間の寿命は違い、彼らの年老いていくスピードが切ないのですが、その年老いた姿の愛おしさは言葉になりません。
赤ちゃんの時の可愛いさは勿論、歳を重ねていくということは、心の繋がりが深くなるのと比例しています。
1日、1日、その愛しさは増すばかりです。
そして、そんな愛して止まない存在である彼らと家族になるという幸せな決断は、
決して逃れられない、いつの日か必ず来る、彼らを「見送る」と言う堪え難い別れも引き受ける決断と必ずセットです。
それを覚悟して家族になりました。
人間よりも犬の寿命ははるかに短く、それを知って家族になるのですから、その事だけを考慮するとそれとは少し違う気もしますが、ある人は、その別れについて、「幼くして子供を亡くす痛みと変わらぬ痛み」となぞらえていました。
それほどに辛いという意味なのだと思いますし、私にも充分それは理解出来るし、共感します。
その別れについては、家族になった瞬間から常に頭の中のどこかに在り、
自分なりに覚悟もしているのですが、その日が来て欲しくない、思いたくもないと言う気持ちも当然あり、そんなことを思っただけで悲しくなってしまうのですが、
ただ、その時が来るのを案じるあまりに、一緒に過ごせる「今」を見失う事だけはしないようにと心がけています。
おくるということはあまりに辛い出来事だけど、
でも、それがどんな形の旅立ちだったとしても、
天寿を全うして旅立つ彼らには感謝の気持ちだけで送らなくてはならないと思います。
それでも。
『もっとああしてあげればよかった。』、『あの時、こうしてあげればよかった。』という、取り留めもない数々の後悔という思いもつきまとうこともわかっています。
でも、そんな私たち飼い主の想いさえもすべてわかっていて、許し、包み込む彼らの愛の深さや美しさに、私はいつも襟を正され、
彼らにだけでなく、私の身の回りの人みんなにこんなにも許されて、見守られて生きている自分に気づかされ、とてつもない愛の中に生かされている事への感謝で胸がいっぱいになるのです。
彼らの中には、憎しみも、妬みも、僻みもありません。
常に「今」を、「今だけ」を、生きているのです。
だからこそ、神様からの遣いだと確信してしまうほど、彼らの瞳は澄んでいて、
見ているだけで癒され、知らぬ間に勇気付けられ、ついつい顔がほころんでしまうのでしょう。
私は、この5年と少しの間に、大切な大切な命を4つも送りました。
兄、さくら、父、そして桃太郎。
おくるのはとても辛いことですが、それまで共に過ごせた二度と来ないかけがえのない時間と、でも、永遠に消えることのない絆に感謝することこそが、その命と生涯を讃えることであり、幸せなのだと思います。
だから、最大限の感謝をもって桃太郎をおくるために、ブログに綴ろうと思いました。
このブログに、桃太郎はよく登場してくれました。
そして、このブログを通じて桃太郎の事を可愛いと、大好きだと、言ってくださり応援してくださった皆様への愛と感謝のしるしに、桃太郎からのメッセージを公開させていただきました。
それにしても、なんでもお見通しだった桃太郎にビックリです。
だからこそ、至極プライベートなお話もありましたので、そこだけは流石に伏せて載せています。
でも、実はそこがもっと桃太郎の凄さを知るところなのですが・・・(笑)