先日「文豪ストレイドックス外伝 綾辻行人 VS. 京極夏彦」を読み終えましたが
他の方のレビューを見ていると、
登場人物について興味深いコメントがあったので
それについて掘り下げてみます。
このお話は実在の作家、綾辻行人・京極夏彦・辻村深月の三名をモデルとしたお話となっていますが、それ以外の「名前がある」サブキャラクターは、
綾辻さんと京極さんの代表作に登場するキャラクターがモデルになっているらしいのです。
それを調べるため、パラパラッと再読。
とりあえず主要メンバーから紹介。
主要の三名
綾辻行人
“殺人探偵”の呼び名を持つ探偵というキャラクター。
探偵事務所を開いているが、あまりにも危険な能力を持つため政府から特A級危険異能者に指定され、常に監視されている。
ドSで、超然とした態度で他人を煙に巻く。人形集めが趣味。
京極夏彦
綾辻の宿敵で“妖術師”の異名をとる怪人。
超越的な異能を持ちながら政府の犬と堕している綾辻にちょっかいをかけるのが趣味。
これまで何度も奇怪な事件を起こして、綾辻に命懸けの勝負を仕掛けてきた。妖怪大好き。
辻村深月
内務省異能特務課の新人エージェント。
特A級危険異能者・綾辻行人が政府の意向を無視し暴走した場合に備え、常に綾辻探偵事務所に出入りし綾辻を監視、非常時には抹殺するという任を帯びている。
時には探偵助手的な真似をすることも。
頭の切れる綾辻にいつもいいように翻弄されて腹を立てている。
本編にも登場する文豪二名
坂口安吾
内務省異能特務課参事官補佐。
辻村の先輩。
中原中也
ポートマフィアの幹部。
坂口安吾との取引に応じ、ポートマフィアの使者として辻村に情報を届ける。
その他の登場人物
飛鳥井
軍警の特別上等捜査官を務めている男性。つねに捜査の最前線で指揮を執り、凶悪な犯罪を追うプロフェッショナルとして評価されている。
京極に関する捜査上の情報をほぼすべて把握しているため、綾辻行人の捜査に協力を依頼された。
漬物マニアで、京都に立ち寄ることが多いために京漬物を所持していることが多い。
綾辻行人の著作である「殺人方程式シリーズ」に登場する刑事、明日香井叶がモデルと思われる。
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架場久茂
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大学勤務の教員。綾辻が、久保を殺した犯人として名指しした。
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綾辻行人の「人形館の殺人」に架場久茂がモデルと思われる。
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主人公・想一の友人で、K**大学助手。
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由伊
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飛鳥井の元相棒。妊娠三か月の時、京極の力により、ずたずたに引き裂かれて死んだとされる。
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綾辻行人「眼球奇譚」に登場するヒロイン咲谷由伊がモデルと思われる。
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鳥口
綾辻行人が目にした、カストリ雑誌の記事を書いた記者。やたら口数が多く、調子がいい。
罔象川の井戸について調べている。
京極夏彦「百鬼夜行シリーズ」に登場する、カストリ雑誌の編集者兼カメラマンである鳥口守彦がモデルと思われる。
久保
囹圄島の殺人事件の、犯人グループ主犯格《技師》と思われる。京極から「井戸」を通して力を授かる。
逃がし屋が「あの人は狭い箱に入るのも平気」といった意味のことを言っていたことから、
京極夏彦「魍魎の匣」に登場する久保竣公がモデルと思われる。
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ちなみに「囹圄」という意味を調べたら
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”囚人を捕らえて閉じこめておく所。牢屋 (ろうや) 。獄舎。”
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という意味でした。
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罪人を島送りしたところなんですかね。
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佐伯
ポートマフィアと関連がある組織の末端の運び屋。
闇取引がバレたことで、密輸品を処分したと思われる。
百鬼夜行シリーズ「塗仏の宴」に”佐伯”という名字が多く登場するが、関連は不明。
他に、坂下局次長という人が出て来ますが、
この人物は京極・綾辻作品に該当者みつからず…。
辻村深月さんの「鍵の無い夢を見る」という短編集の
「芹葉大学の夢と殺人」という作品に”坂下元一”という教授が登場しますが、
馬鹿がつくほど生真面目な性格だそうで、坂下局次長とはあまり一致しません
やけにキャラが立っていた「逃がし屋」、名前は出て来ませんでしたが妙に気になって。
調べてみましたが、該当しそうな人物が見つかりませんでした。
残念。
京極夏彦さんの登場人物については、
まとめている方がいらっしゃったので、参考にさせていただきました。
綾辻行人さんの「Another」を読んでいるとより楽しめるようなので
これを機会に読んでみたい。
(「暗黒館の殺人」がまだ途中ですが。。。)